著者
吉田 和幸 神田 麻香 林 紘司 大谷 喜一 井関 健 Ain Pharmaciez Inc.
出版者
一般社団法人日本医療薬学会
雑誌
医療薬学 (ISSN:1346342X)
巻号頁・発行日
vol.38, no.10, pp.642-648, 2012-10-10 (Released:2013-10-10)
参考文献数
10
被引用文献数
2 3

Most dispensing errors are derived from human error and personality is considered one of the internal factors of such error. This study aimed to reveal the relation between error frequency and personality traits. A questionnaire survey was performed for pharmacists belonging to Ain Pharmaciez in Hokkaido from May to June in 2011. The questionnaire consisted of 20 items which were mainly supposed to reflect the 7 hypothetical personality traits based on previous studies and reports of the Pharmacy Risk Error Management System (PREM-S). The answers were analyzed using Spearman's rank correlation, Mann-Whitney's U-test, factor analysis and structural equation modeling (SEM). We obtained 156 answers. As a result of factor analyses, four factors such as “timidity”, “lack of self-control”, “lack of safety awareness”, and “distraction” were extracted from 12 items relating to personality traits. The analysis of SEM showed that “distraction” caused error frequency was affected by other factors, particularly by “timidity” whose total effect on “distraction” was 0.61. In addition to this, it was affected by external factors of patients and colleagues. The coefficient of determination (R2) of error frequency was 0.25. These results show that personality traits contribute to error frequency at a rate of 25% and it is necessary to improve external factors for the prevention of errors.
著者
松井 一乃 金高 一 池部 実 吉田 和幸
出版者
電気・情報関係学会九州支部連合大会委員会
雑誌
電気関係学会九州支部連合大会講演論文集 平成24年度電気関係学会九州支部連合大会(第65回連合大会)講演論文集
巻号頁・発行日
pp.275, 2012-09-14 (Released:2014-12-17)

現在のspam対策は,検出率は高いが全てのメールに対策を適用するため通常メールの受信までに遅延が発生するものや,負荷が軽く検出率も高いが誤検知が多いなど,どの対策にも欠点と利点が存在する. 本研究では,メールフィルタプラグインであるmilterを用いてspam対策を組み合わせることで,負荷が軽く検出率の高いもので対策を行った後に誤検出されたメールを他のspam対策で救済するなど,利点を生かしながら欠点を補うことで効率的なspamメールの排除を目指す. 本論文では,milterを管理するmilter-managerを用いたメールサーバの設計・運用を行い,その有用性について検討する.
著者
清松 天樹 池部 実 吉田 和幸
雑誌
研究報告インターネットと運用技術(IOT) (ISSN:21888787)
巻号頁・発行日
vol.2018-IOT-42, no.8, pp.1-6, 2018-06-21

Mirai をはじめとした IoT 機器を狙ったマルウェアが次々と出現している.このようなマルウェアは IoT 機器の管理の不十分さ,IoT 機器の脆弱性を狙っており,感染した IoT 機器は踏み台となるため IoT 機器のシステム管理者にとって大きな脅威となっている.我々は,学内 LAN に設置したハニーポットを用いて Telnet サーバ (TCP / 23,TCP / 2323) へのコネクション接続状況を調査している.これまでの Telnet サービス向けハニーポットでは TCP コネクションを確立した後,接続を切断していた.本研究では Telnet サービスのエミュレートプログラムを開発し,ログイン ID とパスワード収集機能を実装した.Mirai はソースコードが github で公開され,利用しているパスワードリストは既知である.本論文では約 3 か月間収集したパスワードリストや攻撃の送信元とその分析結果について述べる.今回観測したログイン ID とパスワードの組み合わせは 522 種類,観測したパスワードリストは 965 種類であった.最も多く使用されたパスワードリストは Mirai の持つパスワードリストをすべて含み,さらに Mirai の保持していないログイン ID とパスワードの組が存在していた.
著者
松井一乃 金髙一 池部実 吉田和幸
雑誌
マルチメディア、分散協調とモバイルシンポジウム2013論文集
巻号頁・発行日
vol.2013, pp.772-778, 2013-07-03 (Released:2013-12-24)

現在広く利用されているspam対策技術のひとつにgreylistingがある.greylistingは「spam発信MTAは再送をしない」との仮説に基づき送信者に対して一時エラーのレスポンスコードを返し,再送をうながす対策手法である.greylistingはspam排除の効果は高いが,適用する全てのメールに再送要求をするため,通常メールにも大きな遅延が生じる.そこで大分大学ではmilter managerを導入し,S25R,SPFの判定結果によってメールをgreylistingに適用するかを決定している.SPF,S25Rを用いて通常メールとspamを判断することで, SPF,S25Rによる検査のみで受信できるメールが増え,greylistingによる再送遅延を軽減できる.また,SPF,S25Rによって誤検知された通常メールはgreylistingによって救済することが可能となる.milter manager導入後,通常メールのうち約70%はSPF及びS25Rが処理しているため,greylistingを適用せずに受信できるようになった.また,受信した通常メールに対するgreylistingの再送要求割合を比較すると,milter manager導入前と導入後では43.1%から12.4%まで減少していた.このことから,milter managerを導入することで配送遅延がかかる通常メールが減少したといえる.
著者
松井 一乃 金高 一 加来 麻友美 池部 実 吉田 和幸
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.55, no.12, pp.2498-2510, 2014-12-15

spam対策技術の1つであるgreylistingは「spam発信MTAは再送をしない」との仮説に基づき送信者に対して一時エラーのレスポンスコードを返し,再送をうながす対策手法である.greylistingはspam排除の効果は高いが,適用するすべてのメールに再送要求をするため,通常メールにも大きな配送遅延が生じる.我々が運用しているメールサーバにおいても通常メールを受信するまでに平均1時間15分の遅延が生じていた.通常メール送信者をwhitelistに登録すれば,そこからのメールの配送遅延は回避できる.しかしすべての通常メール送信者をwhitelistに登録するのは不可能である.そこで2012年2月にmilter managerを導入し,SPF,S25Rの判定結果を用いてgreylistingを適用するかを決定するメールシステムを構築した.SPF,S25Rを用いて通常メールとspamを分類することで,SPF,S25Rによる検査のみで受信できるメールが増え,greylistingによる再送を抑制できる.milter manager導入前と導入後の通常メールに対するgreylistingの再送要求割合を比較し,43.1%から17.0%まで減少していたことを確認した.このことから,milter managerを用いてmilterを組み合わせることで,通常メールに対する配送遅延を軽減することに成功した.Greylisting is a type of anti-spam measure. Greylisting works by assuming that contrary to legitimate MTA, a spam sender will not retry sending their junk mail after a temporary error. Greylisting is a low cost method with high detection rates, but it introduces a delay into legitimate mail delivery. In fact, the average delay of e-mail delivery was 1 hour and 15 minutes after sending in our mailing system. Although to put ham MTAs in whitelist reduces e-mail delivery delay, it seems impossible to register all ham MTAs. Therefore, we designed a new mail delivery system using milter manager in February 2012. The mail system uses the results of SPF and S25R in order to apply greylisting to mail classified as spam by either of those milters. As a result, legitimate mail is receivable without the delay from greylisting from before. We compared the retransmission request rates by greylisting before and after the introduction of the system. As a result, we have successfully reduced the retransmission request ratio of greylisting from 43.1% to 17.0% in our system. We succeeded in reducing the average delay of delivery of legitimate mail by the combination of the milters through milter manager.
著者
吉田 和幸 池部 実 吉崎 弘一
雑誌
研究報告インターネットと運用技術(IOT) (ISSN:21888787)
巻号頁・発行日
vol.2018-IOT-42, no.5, pp.1-6, 2018-06-21

インターネットの普及に伴い,電子メールは通信手段の基盤となっている.一方,電子メールは不正侵入のきっかけとなりやすいため,spam 対策は不可欠である.従来から用いられてきた spam 対策は,送信メールサーバの FQDN が,メールサーバらしいか,利用者端末らしいかを判断する S25R,一時エラー後のメールサーバの動作を確認するグレイリスティング,spam を送信したメールサーバの一覧表 (ブラックリスト) など,メールサーバを検査するものが多かった.しかしながら,ID / パスワードの流出により,プロバイダのメールサーバ等の正規のサーバから送られる spam も増えてきている.そのため,2017 年 5 月より送信元メールアドレスの検査を強化した.本稿では,spam 検出方法とその運用結果について述べる.
著者
西野 浩明 宇津宮 孝一 吉田 和幸 賀川 経夫
出版者
大分大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2008

本課題では,「仮想と現実を継ぎ目なくつなげる仮想環境」を構成するために,「現実と仮想の間に人間が違和感を覚える境界」を明確化し,それに基づいて,利用者に違和感を与えないリアルな仮想環境を描出する手法に関して研究開発を行った。このために,人間の感性を利用してシステムの最適化を行う対話型進化計算法に,認知科学や免疫学等の知見を融合した仮想環境の構成法とソフトウエアを設計・開発した。また,仮想物体の質感表現,技能の記録と伝習など,利用者の違和感がシステムの機能・性能に大きく影響するような応用分野に提案手法を適用し,その有効性を実証的に評価・検証した。
著者
宇津宮 孝一 園田 修司 凍田和美 吉田 和幸
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.33, no.9, pp.1172-1176, 1992-09-15
被引用文献数
3

複数のワークステーション上で 数人のグループメンバによる協同執筆や即時の協同作業を支援するために 既存のテキストエディタそのものには全く手を加えないで これをグループエディタ化するシステムGEE(Group Editor with Existing editors)をXウィンドウシステムを用いて実現した.GEEは グループウェアとしてのグループエディタの導入 使い慣れた既存エディタ機能の従来どおりの活用 およびグループでの共有文書の編集や協同作業を容易にする.本論文では GEEの設計と実現について述べる.
著者
濱住 啓之 今村 浩一郎 神原 浩平 安田 明広 渋谷 一彦 阿良田 洋雄 佐伯 暖 吉田 和幸 佐々木 誠
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.26, pp.13-16, 2002
参考文献数
4
被引用文献数
19

地上デジタル放送のチャンネルプランでは、中継局も親局と同じ周波数を使って放送する単一周波数ネットワーク(SFN: Single Frequency Network)の導入が検討されている。SFNを構成する放送波中継局では、中継局の送信アンテナから放射された電波が親局波を受信するアンテナに回り込んで生ずる妨害波(回り込み波)を抑制しなければならない。本報告では、回り込み波の遅延広がりが大きい姫路中継局で確認した回り込みキャンセラの動作と、姫路局を二段目とした放送波中継の従属接続の確認実験について述べる。
著者
吉田 和幸 牛島 和夫
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.24, no.6, pp.789-795, 1983-11-15
被引用文献数
1

ソフトウェア開発の初期の段階においてプロトタイプを組み立てて実際に動かしてみて問題点を認識する作業は有用である.開発中のソフトウェアが文字列データの処理を中心とする場合などにはSNOBOL4を使うと容易にそのプロトタイプの構築ができる.一方 プログラム中の各文の実行回数を知ることはプログラムの開発や改善に役立つ.SNOBOL4によるプロトタイプ作成を助けるために 既存のSNOBOL4処理系に実行回数計数機能を追加した.原著者の許可を得て入手したこの処理系は SIL(SNOBOL4 Implementation Language)という抽象言語で書かれたもの(OS 360 用)である.これをFACOM OS IV/F4のもとに移し換える際に各文の実行回数を計数してソーステキストと並ぺて表示する機能を追加した.さらにこの処理系をIBM VM/370 CMS とHITAC VOS 3のもとに移し縦えた.本論文では 簡単なプロトタイプ作成の実例をとおして実行回数計数機能の評価を行う.さらに実行回数計数機能の実現の概要について述べ 機能追加作業が比較的容易に行えた理由をSIL設計の観点から考察する.最後に実行回数計数機能追加版SNOBOL4の移し換えについて述べる.
著者
中本 菜桜美 小刀稱 知哉 池部 実 吉田 和幸
出版者
電気・情報関係学会九州支部連合大会委員会
雑誌
電気関係学会九州支部連合大会講演論文集 平成25年度電気関係学会九州支部連合大会(第66回連合大会)講演論文集
巻号頁・発行日
pp.441, 2013-09-13 (Released:2016-01-17)

大分大学のネットワークにおいて22番ポートに対する攻撃が多く観測されており,その対策が重要である.本研究室では22番ポートのTCPコネクションの接続状態を監視し,各コネクションのパケット送受信回数に注目して22番ポートに対するパスワードクラッキング攻撃を検知する「SSHパスワードクラッキング攻撃検知システム」を開発・運用してきた.しかし,現在の検知基準では検知漏れが発生している.そこで本論文では,検知システムのログを解析してSSHコネクションの特徴を判断することで検知基準を検討し,検知漏れの改善について述べる.
著者
西野 浩明 吉田 和幸 池部 実 賀川 経夫
出版者
大分大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2015-04-01

3Dプリンタ等のものづくり機器の普及により,一般利用者が実物の試作を独力で行える環境が整ってきた。この技術の進展には,少品種大量生産を想定した従来型のものづくりから,個人の特徴や感性を反映した個性的なものづくりを支援する,新たなデザインおよび演出手法の開発が必要である。本課題では,利用者の感性や嗜好に基づいて既存の3Dデータの形状や質感を個性化し,地域の環境情報を造形過程に組込む新たなものづくり技術を開発する。さらに,触感や香りなどの多感覚情報を融合しながら,デジタル情報を可視化・演出する要素技術を実装するとともに,実用的な分野のシステム開発と評価をとおして,開発した技術の有効性を検証する。
著者
藤田 俊輔 吉田 和幸
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告インターネットと運用技術(IOT) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2008, no.37, pp.41-46, 2008-05-01
被引用文献数
5

我々は LAN スイッチを主として構成される Layer2 ネットワークのトポロジを推測するアルゴリズムを提案し,機器間の接続関係を推測・表示するシステムを作成し利用してきた.現在本システムの運用環境である大分大学では,多数のベンダの LAN スイッチを用いてネットワークを構築している.このような環境で,ベンダに依存せずに各 LAN スイッチの情報を取得するために,SNMP を用いている.しかし,SNMP を用いて MIB2 の情報を収集しても,いくつかの LAN スイッチでは機種に依存した特殊な手続きを取る必要があることがわかった.本論文では異なるベンダの LAN スイッチが混在するネットワークにおける構成情報の収集について述べる.We proposed the algorithm which infer Layer2 Network Topology. And we make and use the system which discovers LAN Topology using the algorithm, and displays it visually. In Oita university the Layer2 Network is composed of many venders' LAN switches. For absorbing vender disparities, we use SNMP to collect LAN switches' information. However, several LAN switches need unusual process. In this paper, we describe collection of LAN Topology Information from different venders' Layer2 Network.
著者
宇津宮 孝一 西野 浩明 吉田 和幸 賀川 経夫
出版者
大分大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2008

いつでも,どこでも,何にでもつながるユビキタスなネットワーク環境において,モノとモノとの実物系センサネットワークとインターネットとを相互接続し,複合現実感技術を用いて実空間と仮想空間とを融合した新たなユビキタス環境内で,移動体が協調しながら作業をしていくことを可能にするためのアドホックセンサネットワークの構築法を考案した。
著者
大塚 賢治 衣笠 雄気 兒玉 清幸 吉田 和幸
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
研究報告インターネットと運用技術(IOT) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2009, no.21, pp.203-208, 2009-02-26
参考文献数
6

サーバの使用状況や動作しているサービスの調査を行うscan攻撃が後を絶たない。scan攻撃の場合,宛先のアドレスをランダムに設定しコネクション要求を送るため、応答がないことが多い。このため、存在しないpアドレスに対してコネクション要求を行なう回数を数えることでscan攻撃を検知することができる.しかしながら,検知したpアドレスを単純にファイアウォールなどで止めた場合,TCPhalfopen攻鑿のように送信元のIPアドレスを偽装する可能性が高い攻撃に対して,問題が起こる可能性がある.そこで,TCPコネクション要求に対して送信元アドレスが偽装されていないか確認するとともに、コネクションが確立したか否かでscan攻撃を検知するシステムを試作した.本稿では、攻撃検知手法と送信元の確認の効果について述べる.There are a lot of scan attacks which look for state of the server or check on service. Scan attacker send TCP connection request to random destination address, so there are seldom answer for them. For this reason, we can detect scan attack by count the number of failed connection request. However if we refuse detected IP address with firewall etc, a problem may occur for attacks like TCP half open attack with fake source IP address. We implement the system which detected scan attacks that we confirm source IP address is not camouflaged for TCP connection demand, and connection successfully or not establishes. In this paper, we describe this attack detection technique and its effect.
著者
吉田 和幸
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告インターネットと運用技術(IOT) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2004, no.96, pp.19-24, 2004-09-24
被引用文献数
9

大分大学では統合メール管理システムを2003年2月から導入し、メールのDoS(Denial of Service)攻撃等で送られてくる宛先不明なメールを入り口のメールゲートウェイで拒否している。しかし、実在のメールアドレス宛てのspamメールに対しては、この方法では拒否することができない。spamメールは、メールゲートウェイで拒否することが、唯一の対抗手段であるため、実在するメールアドレス宛てのspamメールをメールゲートウェイで抑制する必要がある。現在、spamassassinとgreylistingとを用いて、拒否するようにしている。本稿では、greylistingの運用方針、運用経験について述べる。We introduced a mail account management system on February 2003, so that we can reject wrongly addressed spam mails, which are sent by mail DoS (denial of Service) attackes, on the mail gateway. However, spam mails, which recipients are actually existence, we can't refuse by this method. Since refusing by the mail gateway is the only confrontation means, we also have to control spam mails, which recipients are actually existence, on the mail gateway. It is made to refuse using spamassassin and greylisting. This paper describes the introducing plan and utilization of greylisting.
著者
吉田 和幸 矢田 哲二 原山 博文 伊藤哲郎
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.46, no.4, pp.1035-1040, 2005-04-15
被引用文献数
6

ウィルスを検出・除去するメールゲートウェイを導入以来,宛先不明のspamメールによるDoS(Denial of Service)攻撃をしばしば受けるようになった.そのため,OUNET(Oita University computer Network)の15台のメールサーバのユーザアカウントについてLDAPを用いて集中管理する統合メール管理システムを導入し,メールゲートウェイで,そのLDAPデータベースを参照することにより,宛先不明のメールをメールゲートウェイで拒否することができるようにした.従来,それぞれ独自のポリシで運用してきた各メールサーバのメールアカウントについて,この統合メール管理システムでは,ドメインごとに独立して管理できるように設計した.本論文では,我々が行ってきたspamメール対策,統合メール管理システムの必要性,構成,機能について述べ,さらに,現在までの運用状況について述べる.We often have DoS (Denial of Service) attacks by wrongly addressed spam mail ever since we introduced a mail gateway against computer viruses. Against that attacks, we introduced a mail account management system for 15 mail servers in OUNET (Oita University computer Network). Referring mail account database in that system by LDAP (Lightweight Directory Access Protocol), it is possible to deny the wrongly addressed e-mail on the mail-gateway. We design that system to manage mail account of each sub-domain independently. This paper shows the structure, function and utilization of the system.
著者
藤田 後輪 吉田 和幸
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ICM, 情報通信マネジメント (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.24, pp.41-46, 2008-05-01

我々はLANスイッチを主として構成されるLayer2ネットワークのトポロジを推測するアルゴリズムを提案し,機器間の接続関係を推測・表示するシステムを作成し利用してきた.現在本システムの運用環境である大分大学では,多数のベンダのLANスイッチを用いてネットワークを構築している.このような環境で,ベンダに依存せずに各LANスイッチの情報を取得するために,SNMPを用いている.しかし,SNMPを用いてMIB2の情報を収集しても,いくつかのLANスイッチでは機種に依存した特殊な手続きを取る必要があることがわかった.本論文では異なるベンダのLANスイッチが混在するネットワークにおける構成情報の収集について述べる.