著者
生田 房弘
出版者
一般社団法人 国立医療学会
雑誌
医療 (ISSN:00211699)
巻号頁・発行日
vol.62, no.5, pp.257-269, 2008

[開会の辞]Edogawa College of Neurological Science (E-CNS)と申しますのは, 江戸川を挟んで国府台病院の湯浅, 西宮, 墨東病院の鎌田, 順天堂浦安病院の田中が中心になりまして, われわれはいまだ学徒である, ともに学ぼうということで企画された学舎です. 平素は症例検討を行っているのでありますが, 本日は特別講義ということであります. この特別講義のねらいあるいは意図がどこにあるのかをはじめにご紹介します. それは「常に変わらない学問に対する情熱をもって新たな道を拓かれた先人に学びたい. そのお人柄に触れたい. また, 懐かしい恩師の講義を再びお聞きしたい」ということに要約されます. そこで, 本日は第1回の特別講義ということで, 本特別講義に最もふさわしい先生, 新潟大学名誉教授生田房弘先生をお招きしております. 生田先生をご紹介します(順天堂浦安病院 田中).
著者
大塚 次男
出版者
一般社団法人 国立医療学会
雑誌
医療 (ISSN:00211699)
巻号頁・発行日
vol.58, no.1, pp.17-18, 2004

平成11年3月に国立病院療養所再編成計画の見直しがなされ, 政策医療として19分野の特定疾患に対し, 診療はもちろんのこと, 「臨床研究」, 「教育研修」, 「情報発信機能」も含めた一体となった医療提供体制の整備を行うことが明示された. その中には総合情報ネットワークシステムの整理充実も謳われている.<br>情報化により放射線診療の質, 効率が高まれば, 国立病院療養所の局面の1つでもある政策医療の推進にも大きく貢献すると考えられる. 本シンポジウムでは政策医療を推進するために放射線技師が情報技術とどのように関わっていくべきかを多方面から検討した.<br>国立京都病院上垣氏, 国立療養所村山病院田仲氏からは, 国立病院, 療養所というそれぞれの立場からIT化の現状と問題点, 各政策医療分野への取り組みについての報告がなされた. 国立病院岡山医療センター小倉氏からは, 意義ある病院情報システムを構築する手順として, 病院のコンセプトに基づいたシステム設計, 業務内容の見直しと標準化を計ることの重要性が述べられた. 国立小倉病院田上氏は, インターネットを利用した病診連携システムの構築と運用経験について報告し, 地域医療及び病院経営に貢献できる可能性を示した. 国立がんセンター中央病院塚田氏からは, 多地点テレビカンファレンスの紹介を中心に, がん診療施設情報ネットワークを政策医療推進のために活用する方法について提言があった.<br>IT化への取り組みは施設によって大きく異なっているが, 本シンポジウムの発表内容は, 今後ネットワークを構築あるいは拡充する施設において大変参考になったと考える. 施設としての明確なコンセプトを軸に取りこぼしないネットワークを構築されるよう願う.
著者
水城 まさみ
出版者
一般社団法人 国立医療学会
雑誌
医療 (ISSN:00211699)
巻号頁・発行日
vol.58, no.7, pp.399-407, 2004

あらゆる疾患の発症には環境要因と遺伝的要因が大なり小なり関わっているが, 化学物質過敏症(MCS)の発症に環境要因が大きな役割を果たしていることは間違いない. 化学物質過敏症外来を受診した患者の中で, 症状発現にあたって何らかの化学物質曝露のエピソードがある者32名にMCSのスクリーニングのために問診表QEESI(日本語版)を実施し, 環境要因となる化学物質不耐性因子と症状, 日常生活障害度との関連をみた. 化学物質不耐性因子のうち殺虫剤・除草剤, ガソリン臭, ペンキ・シンナー, 消毒剤・クリーナー, マニキュア・ヘアスプレーなどは筋, 心循環, 認識, 神経症状と強い相関がみられた. また日常生活障害については車の排気ガス, 殺虫剤・除草剤, ガソリン臭など屋外環境要因で影響が強く, MCSの発症予防のためには屋外環境要因の改善も必要であることがわかった.
著者
大渓 俊幸 綱島 浩一 齋藤 治 堀 彰 加藤 進昌
出版者
一般社団法人 国立医療学会
雑誌
医療 (ISSN:00211699)
巻号頁・発行日
vol.56, no.12, pp.706-712, 2002-12-20 (Released:2011-10-07)
参考文献数
15

統合失調症の入院が長期化する要因を検討した. 調査期間を1992年6月30日から1997年6月30日の5年間とし, 対象患者は調査開始の1992年6月30日からさかのぼること2年間の間に国立精神・神経センター武蔵病院に入院した71例とした. これら71例中, 調査期間の5年間に退院して外来に移行した患者43名から, 入院期間が1カ月以内の患者4名を除いた39名を外来移行群とし, 調査期闇終了後も引き続き入院していた患者15名を入院継続群とした. これら両群で, 1992年の時点での病歴, 精神症状, 総合評価尺度との関連, 入院継続患者では5年間の精神症状の変化について検討した. 要因解析に用いる症状評価尺度は, Manchester scale (MS), ward behavior rating scale (WBRS)とし, 抗精神病薬の投与量は, haloperidolに換算して検討した. 1992年の調査時点では, 外来移行群は入院継続群よりもMSの各スコアとWBRSのスコアで陰性症状関連項目が高得点であったが, 陽性症状関連項目では有意差がなかった. また, 継続入院群では, その間に陰性症状が悪化するが, MSで高いスコアの陽性症状では改善がみられなかった. 今回の結果から, 退院を阻害する因子としては, 陰性症状よりも陽性症状やそれにともなう問題行動の有無が強く関連する可能性が示された.
著者
田中 靖久
出版者
一般社団法人 国立医療学会
雑誌
医療 (ISSN:00211699)
巻号頁・発行日
vol.62, no.6, pp.361-362, 2008-06-20 (Released:2011-10-07)
参考文献数
11
著者
村上 学
出版者
一般社団法人 国立医療学会
雑誌
医療 (ISSN:00211699)
巻号頁・発行日
vol.61, no.1, pp.63-64, 2007-01-20 (Released:2011-10-07)
著者
関根 信幸
出版者
一般社団法人 国立医療学会
雑誌
医療 (ISSN:00211699)
巻号頁・発行日
vol.62, no.2, pp.109-110, 2008-02-20 (Released:2011-10-07)