著者
吉澤 俊
出版者
上田女子短期大学
雑誌
紀要 (ISSN:21883114)
巻号頁・発行日
vol.44, pp.99-109, 2021-01-31

マチエール(matière)は、現代の絵画において重要な位置を占めながら、印刷物・タブレット等による「イメージ」を中心とした「鑑賞」では、結果的に排除されることも多い。本論では、マチエールの中でも、絵画平面と空間とのまさに「境界」にあたり制作の最終的な到達点となる「表層」に焦点を当て、「被膜層」、「絵画層」、「表層に対する時間的変容」という三つの視点を手がかりに、作家の主題表現における表層の役割について代表的作品をもとに論じていく。その上で、「実制作」を通して主題表層の具体的な技法の活用方法を探ることにより絵画表層の表現技法の可能性を明らかにする。
著者
兎束 淑美
出版者
上田女子短期大学
雑誌
創る
巻号頁・発行日
pp.277-290, 1996-08-30
著者
松田 幸子
出版者
上田女子短期大学
雑誌
上田女子短期大学紀要 (ISSN:09114238)
巻号頁・発行日
no.27, pp.1-9, 2004

ニーチェの『反時代的考察』に収められている「教育者としてのショーペンハウアー」は、ニーチェが生きていた時代とその時代の思想家たちへ向けての批判であり、この批判を通しての文化論である。またニーチェは天才ショーペンハウアーが如何に青年たちの教育者としてふさわしいかを述べるとともに、当時の学者たちにはその資格がないということを明確にしている。青年たちの教育者にふさわしい者は、自らの存在をもってより高い、より力強い生き方を示し、おおいなる力と価値を持った天才でなけらばならいとニーチェは主張している。
著者
京極 興一
出版者
上田女子短期大学
雑誌
紀要 (ISSN:09114238)
巻号頁・発行日
vol.17, pp.A21-A29, 1994-03-31
著者
松田 幸子
出版者
上田女子短期大学
雑誌
紀要 (ISSN:09114238)
巻号頁・発行日
vol.16, pp.A1-A8, 1993-03-31
著者
長田 真紀
出版者
上田女子短期大学
雑誌
奨励研究(A)
巻号頁・発行日
1994

浄土宗の寺に生まれ自らも僧侶となった武田泰淳は、重い体験として仏教のさまざまな問題を切実に文学化した。その問題の一つが、僧侶の妻帯である。自伝的僧侶ものと呼ばれる作品(『異形の者』『快楽』)にも、それが色濃く出ている。本研究では、浄土宗の名僧であり終生独身を貫いた渡邊海旭、武田芳淳、山下現有と武田泰淳との直接・間接的な交流、精神的影響について解明を試みた。京都(知恩院浄土宗学研究所、京都府立図書館、成願寺)への出張では、昭和7年8月3日〜4日に開催された高野山仏教学大会の後、武田泰淳と山下現有の邂逅があったことは判明した。愛知(長谷院、名古屋市鶴舞中央図書館、聖覚寺、源空寺、大森寺、善應寺)への出張では、武田泰淳の事蹟および武田泰淳の父大島泰信との関係を調査する中で、大島泰信の師僧でもあった加賀泰道の存在が浮かび上がってきた。また、大島家の菩提寺はもともと浄土真宗であったことも判明した。加えて『浄土宗学大辞典』『知恩院史』等の浄土宗関係図書によって、日本の近代仏教史の中で、渡邊海旭、武田芳淳、山下現有らの存在はきわめて大きく、僧侶の妻帯の問題において重大な過渡期に立っていたことを確認した。東京(西光寺、潮泉寺、長泉寺)および神奈川(大島淑氏宅)への出張では、武田泰淳には夭折した次兄大島信也がいたことが判明した。水産学者の道を進んだ長兄大島泰雄の存在とも考え合わせると、武田泰淳が僧侶への道を進ことになった一つの必然性が認められる。
著者
島﨑 あかね
出版者
上田女子短期大学
雑誌
紀要 (ISSN:09114238)
巻号頁・発行日
vol.34, pp.111-118, 2011-01-31

年々低下しているといわれる子どもの体力や運動能力の基礎を作る乳幼児期における運動あそびについて、その必要性を考えるとともに運動あそびの具体例を提示した。発育・発達の著しい乳幼児期に運動あそびを実践することは、精神的および身体的に大きな効果をもたらし、さまざまな機能を獲得し「生きる力」を豊かに育むための基礎を築くことが期待できる。
著者
北村 恵子
出版者
上田女子短期大学
雑誌
上田女子短期大学紀要 (ISSN:09114238)
巻号頁・発行日
no.31, pp.123-135, 2008

保育現場で行われているうた(手)あそびは、各種のうたやリズムに乗って言葉と身体の各部の動きが連動し、子どもたちを楽しいあそびの世界に誘う児童文化財として機能している。今論文は、うた(手)あそびを学ぶ際に使用する市販の保育教材の問題点と学生の選択眼養成について、童謡「どんぐりころころ」を素材にし、学生の音楽的能力(読譜力・歌唱力・創造力・記譜力・コミュニケーション力)などを育成しようとする試みを述べたものである。
著者
周東 清芳
出版者
上田女子短期大学
雑誌
紀要 (ISSN:09114238)
巻号頁・発行日
vol.16, pp.A21-A31, 1993-03-31
著者
小林 千草
出版者
上田女子短期大学
雑誌
学海 (ISSN:09114254)
巻号頁・発行日
vol.6, pp.65-73, 1990-03
著者
西山 秀人
出版者
上田女子短期大学
雑誌
紀要 (ISSN:09114238)
巻号頁・発行日
vol.17, pp.A77-A92, 1994-03-31
著者
前田 基成 服部 環 玉井 一 小牧 元
出版者
上田女子短期大学
雑誌
紀要 (ISSN:09114238)
巻号頁・発行日
vol.16, pp.129-139, 1993-03-31

拒食型のANに加え,過食型のANおよびBNも評価できる質問紙(EDI)の信頼性・妥当性を検討する目的で,健常な女子高校生・女子大学生,摂食障害患者を対象としてEDIを実施し,次のような結果が得られた。(1)健常者を対象とした結果を因子分析し,6因子50項目を抽出した。それぞれの因子は,情緒的不安定,過食傾向,自己のボディ・イメージ,自尊感情,肥満恐怖・やせ願望,成熟拒否と解釈された。各因子は十分な単一因子性があることが示され,これらにより尺度構成を行った。(2)各尺度の信頼性が,ten Berge & Zegers(1978)の方法による信頼性係数,Cronbachのα係数,再検査法による信頼性係数によって示された。(3)因子分析の結果から,内容的妥当性,因子的妥当性が備わっていると判断されたほか,各摂食障害患者と健常者との比較,および各患者間の比較から,EDIは臨床的に有効であることが示された。
著者
周東 清芳
出版者
上田女子短期大学
雑誌
紀要 (ISSN:09114238)
巻号頁・発行日
vol.24, pp.A23-A45, 2001-03-31