著者
三吉 明
出版者
北星学園大学
雑誌
北星論集 (ISSN:03871886)
巻号頁・発行日
no.9, pp.85-108, 1972-03
著者
眞嶋 良全
出版者
北星学園大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2012-04-01

本研究は,個人の疑似科学信奉の説明変数としての,論理・確率的推論能力,認知スタイル,および科学リテラシーの予測力を検証した。その結果,論理・確率的推論能力は信念の程度に対して説明力を持っていなかったが,認知スタイル,特に二重過程思考と関連した思考傾向が信念の強度に対して説明力を持っていることが示された。これらの結果から,誤帰属仮説は妥当な説明モデルであるとは言えず,むしろこれらの非合理的な信念は分析的思考と関連した「非形式的推論」の産物であることが示された。
著者
杉岡 直人 森本 佳樹
出版者
北星学園大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2002

1.現地調査の結果をまとめると、現状の公私協働の展開は、きわめて無原則的に取り組まれており、とくに行政職員にとまどいを与えながら、行政だけが公共を担ってきた時代から市民自身による公共の実践や市民と行政の協働としての公共へシフトするという合理的、歴史的過程において、検証を必要としながらも後戻りはできない現実を迎えている。2.ステイクホルダー理論からみた公私協働モデルは、行政と市民のパートナーシップを基調とする自治体経営のなかで、新たな公共を創造するものとして実践されているが、行政の相手となる市民は多様であり、代表性も担保されているわけではない。多くはNPOや市民活動として登場しているものをパートナーとしている。これはコミュニティを守る自覚を有する市民のエンパワメントが行政にとっての課題となる以上、ある程度は避けられない問題である。しかし、行政について市民=パートナーを具体的に特定化しようとしても取り上げるテーマが多様である以上、特定セクションのスタッフに裁量がゆだねられる。そこに議会の位置づけがあいまいになり、議会制度の逆機能がパートナーシップを生み出す一方で、パートナーシップの形成と展開および実施に対するモニタリングが不可欠のプロセスが必要となる。3.海外調査の結果(フィンランド)をみると行政は専門職としての市長(マネジャー)が議会によって招かれ、実務上の成果をあげることを求められている。議会メンバーも報酬を受けとる要素が少ないボランティアとしての性格が強いために、相互にチェック機能が働く構造となっている。この点からみると日本の公私協働モデルは、議会機能の形骸化と行政の硬直化を克服する妥協の産物といえる。
著者
眞嶋 良全 鈴木 紘子
出版者
北星学園大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2019-04-01

偽ニュースは,社会に与える影響が極めて大きいにも関わらず,その受容と伝達の背景にある認知過程の検討が十分に行われていない。本研究では,1) 実証的信念との関連が指摘されている,認知的内省性,パターン錯覚,擬人観等の個人の認知特性が,同様に偽ニュースの受容と関連するかどうか,2) 文化伝達の領域で提唱されている最小反直観性(MCI) 説が偽ニュースの受容と伝達に対しても適用可能か,同様に信念の文化伝達への関与が指摘されている,3) 権威に対する信頼,議論に対する適切な理解,主張者の信念-行動間の一致が偽ニュースの伝達にも関与するかどうかという3つの観点から検討を行う。
著者
佐々木 大介
出版者
北星学園大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2006

科学研究費の支給を受け、東アジアにおける手話言語、日本手話、台湾手話、韓国手話の語彙比較研究を行なった。データ収録のためのハイビジョンカメラ、データ分析のためのコンピューターなどの機器を購入したほか、データ収集のために韓国に2度訪問した。これらの研究の成果は、2007年刊行の書籍に論文を寄稿したほか、5回の学会発表(うち国際学会2回)で報告した。I compared the lexical items of sign languages in East Asia, namely, Japanese Sign Language, Taiwan Sign Language, and Korean Sign Language. Besides purchasing equipments including an HD camcorder for data recording and computers for data analysis, I visited Korea twice to collect data from native deaf signers of Korean Sign Language. An article appeared in a book published in 2007, and I presented five papers at conferences (three domestic and two international).
著者
赤城 泰
出版者
北星学園大学
雑誌
北星論集 (ISSN:03871886)
巻号頁・発行日
no.16, pp.p185-204, 1978