著者
松原 敏浩 栗林 克匡 佐々木 政司 藤田 達雄 吉田 俊和
出版者
経営行動科学学会
雑誌
経営行動科学 (ISSN:09145206)
巻号頁・発行日
vol.10, no.2, pp.147-162, 1996-02-10

The purpose of this study is two folds. The first one is to investigate leadership structure of principal, vice-principal, and other subleaders at elemenntary school and junior high school. The second is to investigate relationship between leadership and teachers' morale. A mail qustionnaire survey was conducted, and 355 teachers provided usable data for the present study. The results of this study were as follows: (1) Two factors for elementary school principals and four factors for junior high school principals were found as leadership factors by a factor analysis on a leadership scale. Transformational leadership and consideration were common among elementary and junior high school; (2) Three factors (consideration, assistance of prinsipal, management) were found as leadership factors of vice-principal at elementary and junior high school: (3) Three factors were found for teachers in charge of the general affairs concerning instruction; (4) The relationship between school leadership and teacher's organizational commitment was found at elementary and junior high school; (5) Interactive effects of transformational leadership (by principal) and consideration (by subleader) on the teachers' organizational commitment were found.
著者
栗林 克匡 相川 充
出版者
The Japanese Group Dynamics Association
雑誌
実験社会心理学研究 (ISSN:03877973)
巻号頁・発行日
vol.35, no.1, pp.49-56, 1995-07-30 (Released:2010-06-04)
参考文献数
16

本研究では, 特性シャイネスが対人認知に及ぼす効果を検討した。被験者は, 特性シャイネス尺度の得点に基づいて選出され, 高シャイネス群は27名, 低シャイネス群は24名の計51名であった。被験者は未知の異性 (サクラ) との1対1の会話を行い, その後で相手の印象評定と「自分に対する相手の認知」の推測を行った。また各被験者は, 会話の相手であるサクラと, 第3者である評定者によって印象を評定された。その結果, シャイな被験者ほど, 社交性や積極性などを含む力本性の次元について相手の人物をネガティブに認知していた。また, シャイな被験者は全ての認知次元において相手からそれほどポジティブに認知されているとは思っていなかった。そして, 個人的親しみやすさおよび社会的望ましさの認知次元において, 被験者の推測と評定者の評定との問にはズレがあることが分かった。つまり, シャイな人は第3者の評定よりもネガティブに自分を捉えていた。これらのことから, シャイな人の行う対人認知にはネガティブな方向へのバイアスが存在している可能性が示唆された。
著者
松原 敏浩 吉田 俊和 藤田 達雄 栗林 克匡 石田 靖彦
出版者
日本グループ・ダイナミックス学会
雑誌
実験社会心理学研究 (ISSN:03877973)
巻号頁・発行日
vol.38, no.1, pp.93-104, 1998-06-30 (Released:2010-06-04)
参考文献数
30
被引用文献数
2 1

本研究は学校組織行動の因果関係のプロセスを検討しようとするものである。先行研究に基づいて一つの因果モデルが構成された。すなわち, リーダーシップ→組織風土, 教師のモラール→教師の学習指導スタイル→子どもの行動特徴である。リーダーシップ, 組織風土, 学習指導スタイル, 子どもの行動特徴, 子どもの親の学校への態度などの尺度の構成がおこなわれた。小学校の教師を対象にして組織行動の因果モデルを検討するために郵送調査が行われた。367名から有効なデータが得られた。主な結果は次のようなものであった。1. 因子分析の結果は各尺度がほぼ前回通りの因子構造をもつことを示した。2. 管理職のリーダーシップは組織風土や教師のモラールと密接な関係を示した。また組織風土や教師のモラールは教師の学習指導スタイルと密接な関係を示した。3. パス解析の結果はモデルが全体としてはほぼ支持されることを示した。結果についての討論がなされた。