著者
蒲生 英博
出版者
情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.65, no.8, pp.355-359, 2015

大学図書館が,学内で発行している紀要のオープンアクセス化を行い,研究情報の発信を支援することは,大学図書館による研究支援として,重要な活動と考えられている。本稿では,筆者が編集を担当しているNagoya Journa1 of Medical Scienceを例にして,2010年にオープンアクセス化を行い,2013年に最初のインパクトファクターを取得するまでの経緯を述べる。またその後,XML化を行いPMCに登録することで,医学系の重要なデータベースであるPubMedにフルテキストがリンクされて利用できるようになったことと,Nagoya Journal of Medical Scienceの現状と課題を述べる。
著者
今野 穂
出版者
情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 = The journal of Information Science and Technology Association (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.56, no.4, pp.166-171, 2006-04

札幌医科大学総合情報センターは2006年4月,附属図書館と附属情報センターの統廃合により新設された組織である。当センターは北海道立の機関の使命として学内所属員はもとより,北海道内に在住する地域医療従事者の学術コミュニケーション活動を支援することを目的としている。目的達成のために当センターが取り組む事業は,医学医療情報発信のための学内ネットワークなどのインフラ整備や学術コンテンツシステムの整備をはじめさまざまなものがあるが,学術コミュニケーションの推進の点において特に旧附属図書館が実施してきた文献情報提供支援を重要な事業として位置付けている。本稿では当センターが実施する文献情報提供による地域医療従事者サービスについて学術ポータルシステムPIRKAの概要を交え,報告するとともに,今後の文献情報提供支援の推進において当センターが取り組むべき課題について述べることとする。