著者
松浦 昇
出版者
東京藝術大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2014-04-01

本研究「浮世絵における西洋陰影法の消去に関する基礎研究」は、江戸中期~後期を中心にした浮世絵の一次資料調査および文献調査を通じて、絵師による西洋陰影法の利用と、その背景にある日本固有の観察方法や陰影概念を明らかにすることが目的である。調査によって、浮世絵における西洋陰影表現は眼鏡絵や洋風版画の影響を受け、葛飾北斎以降江戸の実景とともに使用されていることが明らかになった。また歌川国芳を中心に、西洋陰影表現は月影と影法師との関係として再解釈されていたことが明らかになった。
著者
西国領 君嘉
出版者
東京藝術大学
巻号頁・発行日
2015

http://id.nii.ac.jp/1144/00000540/
著者
多和田 有希
出版者
東京藝術大学
巻号頁・発行日
2011-03-25

平成22年度
著者
村澤 丈児
出版者
東京藝術大学
巻号頁・発行日
2019-03-25

平成30年度
著者
繭山 桃子
出版者
東京藝術大学
巻号頁・発行日
2014-03-25

平成25年度
著者
山田 修 白澤 陽治
出版者
東京藝術大学
雑誌
挑戦的研究(萌芽)
巻号頁・発行日
2017-06-30

平成29年度はARのソフトウェアにおける精度検証や、様々なデバイスでの動作検証を行った。iPad、iPhoneといったタブレット用のソフトウェアも今では充実し、簡易な操作でARを試すことが可能になった。特にその中でENTiTiというソフトウェアを利用し検証を行った。まず実際の像と3Dデータの位置が正確にマッチングするかどうかの精度検証を行った。不規則な模様をプリントしたものをターゲットとして実際の像の下に配置し、同様に3Dデータ上でも同じ位置にくるようにターゲットをセッティングする。その設定でARとして実写と3Dデータを合成してみると、ターゲットに近い下の方は問題ないが、上部に行くにつれて誤差が大きくなっていくのが確認できた。つまり床置きの平面のターゲットの場合、高さ方向に対してのパースの歪みは補正することができないことが原因だと考えられる。今度ターゲットの置き方やマルチターゲットといった機能について今後研究を進めていく必要がある。またヘッドマウントディスプレイHTC社ViveやMicrosoft HoloLensにおいても本研究で使用可能性かどうか検討を行った。Viveは実写合成を行ってはいないが、任意視点や空間移動にまで対応しており、デバイスを付けたり外したりするわずらわしさがあるものの、実際の像と3Dデータの確認は可能ではある。HoloLensではそれに加えてデプスセンサーや環境認識カメラを用いて3D空間をスキャンすることで空間認識しており、より高い精度で表示することが可能であると考えている。
著者
牧野 香里
出版者
東京藝術大学
巻号頁・発行日
2016-03-25

平成27年度
著者
石川 眞佐江
出版者
東京藝術大学
巻号頁・発行日
2014-03-25

平成25年度
著者
菅沼 起一
出版者
東京藝術大学
雑誌
特別研究員奨励費
巻号頁・発行日
2016-04-22

今年度は、以下の3点を中心に研究を行った。①声楽ポリフォニーの器楽演奏という、インタヴォラトゥーラの上位に位置するメタ概念の考案とその妥当性の検証②ジローラモ・ダッラ・カーザ『ディミニューションの真の方法』(ヴェネツィア、1584年)の邦訳と、特に記譜法史的観点からの内容研究③16世紀リュート教則本におけるインタビュレーションの方法の調査と資料収集。特に②の研究からは、多くの教則本資料との比較研究から、ダッラ・カーザが著作において、西洋音楽史上初めて32分音符単位の細かな音価の音符を使用したという仮説が浮上し、そして著作の出版以後、ヨーロッパ全土で32分音符のしようが急速に普及した流れが明らかになった。そこから、細かな音価を用いたディミニューションのヴィルトゥオジティ、そしてそれらが記譜法の歴史に与えた影響のインパクトについて論じることができた。このような、既存の演奏習慣研究の枠を超えた観点を用いた、当時の演奏教則本の研究手法は、今後の研究においても非常に有効であると考える。また、今年度は3度の学会発表と1つの査読論文の投稿を行った。学会発表は、それぞれ①『ファエンツァ写本』の装飾音型の分析と、15世紀におけるディミニューションの様式性と、16世紀資料との関連性についての考察②ダッラ・カーザ(1584)と、同時代の音楽家のルイージ・ゼノビの書簡を扱った、16世紀後半のディミニューションの演奏美学的位置付けに関する論考③中世より続く装飾の「二分法」とバロック期における特殊性の指摘、それをベースにした18世紀フルートの装飾資料の分析発表、を行った。また、東京藝術大学に提出された論文は、上記研究②の研究成果をまとめたものである。