著者
奥村 雅彦
出版者
物性研究刊行会
雑誌
物性研究 (ISSN:05252997)
巻号頁・発行日
vol.96, no.6, pp.617-656, 2011-09-05

この論文は国立情報学研究所の電子図書館事業により電子化されました。
著者
初貝 安弘
出版者
物性研究刊行会
雑誌
物性研究 (ISSN:05252997)
巻号頁・発行日
vol.77, no.4, pp.684-712, 2002-01-20

この論文は国立情報学研究所の電子図書館事業により電子化されました。講義
著者
若林 克法
出版者
物性研究刊行会
雑誌
物性研究 (ISSN:05252997)
巻号頁・発行日
vol.97, no.5, pp.977-1004, 2012-02-05

グラフェンは一原子層の炭素原子膜である.炭素原子が蜂の巣格子状に配列した結晶構造をもつために,その電子構造は通常の二次元電子系と大きく異なる.種々の電子物性をつかさどるフェルミエネルギー近傍の電子状態は,質量ゼロ形式のディラック方程式によって記述される.このため,後方散乱の消失効果クライントンネリング効果,半整数量子ホール効果など,特異な伝導現象が現れる.また,グラフェンは,驚異的な高移動度をもつこと,さらに透明でやわらかい材料特性をもつことから,工学応用の観点からも強い関心を集めている.本講義では,グラフェンの電子状態および伝導特性に関する基礎を,理論的な側面から概説する.後半には,二層グラフェンの電子状態,ナノスケールグラフェンの電子状態について触れる.
著者
小栗 章
出版者
物性研究刊行会
雑誌
物性研究 (ISSN:05252997)
巻号頁・発行日
vol.71, no.3, pp.449-462, 1998-12-20

この論文は国立情報学研究所の電子図書館事業により電子化されました。
著者
倉本 義夫
出版者
物性研究刊行会
雑誌
物性研究 (ISSN:05252997)
巻号頁・発行日
vol.87, no.5, pp.727-755, 2007-02-20

単独の電子は,質量・電荷・スピンで特徴付けられ,その性質は定量的によくわかっている。しかし,このような電子が多数集まると,非常に豊かで思いがけない性質を示す。固体中に凝縮した電子が示す超伝導,強磁性,分数量子ホール効果などはその例である。単独の電子の固有状態は,自由空間では平面波であるが,多数の電子の固有状態は必ずしも平面波ではない。すなわち斥力相互作用が強いと,平面波状態は不安定になり,多数の電子は自発的に局在する。この状態は,電子の結晶とみなせる。それでは逆に,平面波状態(フェルミ液体状態)は電子間の相互作用があっても生き残れるか,と問うこともできる。実はこの答えは単純ではない。その際,系の次元性が本質的に重要になる。この講義では,量子多体系としての電子系が示す興味ある性質を理解するために,単純な例から出発して重要な基本概念を説明する。特に,近藤効果,朝永・ラッティンジャー流体,モット絶縁体,動的有効場などを直感的に理解できるようにしたい。また,できるだけ最近の実験結果を含む新しい例題を選んで,量子多体系に関する最先端研究の現状がわかるようにしたい。
著者
楠瀬 博明 大槻 純也
出版者
物性研究刊行会
雑誌
物性研究 (ISSN:05252997)
巻号頁・発行日
vol.94, no.4, pp.404-439, 2010-07-05

近年,多体摂動論に基づく連続時間量子モンテカルロ法のアルゴリズムが提出され,強相関電子系の動的平均場近似における有力な不純物(クラスター)ソルバーとして広く用いられるようになってきた.本稿では,不純物Anderson模型を主な題材として,相互作用および混成(運動エネルギー)項に関する展開アルゴリズムを解説する.また,実際にプログラムを作成する際の注意点や計算効率について述べる.電子-格子相互作用系への適用など,最近の発展についても簡単に紹介する.
著者
小形 正男
出版者
物性研究刊行会
雑誌
物性研究 (ISSN:05252997)
巻号頁・発行日
vol.97, no.5, pp.929-950, 2012-02-05

この講義では、電子相関の強い電子系を取り上げ、その基本的な問題、用いられる手法、得られる物理的な結果や描像について述べる。対象となる物質は、高温超伝導体と、強相関の状態ではないかもしれないが比較の対象としての鉄系超伝導体、有機導体における超伝導体などである。モット絶縁体とそこにおけるスピン自由度・電荷自由度の振舞い。モット絶縁体にキャリアを導入した場合に予想される状態などについて考える。さらに超伝導状態の一般的な議論とともに、強相関電子系において超伝導となる場合に、どのような特徴があり得るのか、相図上でどのような状態が可能であるか、超伝導発現のメカニズムとしてどのようなものがあり得るかなどについても考える。いくつかの典型的な式や状態を見ながら、その絵解きを試みる。絶縁体などにおいては実空間描像がよいが、一方、金属や超伝導では波数空間描像がよい。両者の間をどのようにつなげればよいか考える。
著者
吉森 明 木村 明洋 鳥飼 正志 後藤 振一郎
出版者
物性研究刊行会
雑誌
物性研究 (ISSN:05252997)
巻号頁・発行日
vol.82, no.3, pp.357-390, 2004-06-20

この論文は国立情報学研究所の電子図書館事業により電子化されました。
著者
木崎 伸也
出版者
物性研究刊行会
雑誌
物性研究 (ISSN:07272997)
巻号頁・発行日
vol.73, no.1, pp.138-162, 1999-10-20

この論文は国立情報学研究所の電子図書館事業により電子化されました。
著者
勝木 渥
出版者
物性研究刊行会
雑誌
物性研究 (ISSN:05252997)
巻号頁・発行日
vol.23, no.1, pp.39-51, 1974-10-20

この論文は国立情報学研究所の電子図書館事業により電子化されました。
著者
Baym Gordon 市ノ瀬 慎一 佐藤 紘為 村井 忠之 山内 淳 岩淵 修一 馬場 久也 黒田 義治
出版者
物性研究刊行会
雑誌
物性研究 (ISSN:05252997)
巻号頁・発行日
vol.34, no.3, pp.245-268, 1980-06-20

この論文は国立情報学研究所の電子図書館事業により電子化されました。
著者
Baym Gordon 真部 知博 伊藤 正和 寺中 久男 高木 春男 松井 哲男 乙藤 岳志 上羽 牧夫
出版者
物性研究刊行会
雑誌
物性研究 (ISSN:05252997)
巻号頁・発行日
vol.34, no.4, pp.315-333, 1980-07-20

今まで高密度物質についていろいろと話をしてきました。物質を圧縮すると何がおこるだろうか。密度が10^4g/cm^3に達するとイオン状態になる。すベての電子は伝導状態にはいり,裸の原子核と電子のプラズマになってしまう。つづけて圧縮すると,核物質密度で原子核はくっつきはじめて核子の流体になる。この核子はそれぞれ3つのクォークから構成されている。更に圧縮されて核子同士がくっつきはじめると,ばらばらのクォークからなる液体になる。それはクォーク物質と呼ばれる。
著者
Baym Gordon 上羽 牧夫 高木 春男 白田 理一郎 山内 淳 田中 一尚 松井 哲男
出版者
物性研究刊行会
雑誌
物性研究 (ISSN:05252997)
巻号頁・発行日
vol.33, no.6, pp.265-280, 1980-03-20

きょうはπ凝縮の一般的問題について少し詳しく話す。π凝縮は中性子星の物理だけでなく,重イオン衝突の際にも重要な問題だし,通常の原子核にも関係があるかも知れない。中性子星のつくられる超新星爆発の機構にも重要である。
著者
Baym Gordon 上羽 牧夫 三宅 和正
出版者
物性研究刊行会
雑誌
物性研究 (ISSN:05252997)
巻号頁・発行日
vol.33, no.5, pp.239-254, 1980-02-20

この論文は国立情報学研究所の電子図書館事業により電子化されました。
著者
九後 汰一郎
出版者
物性研究刊行会
雑誌
物性研究 (ISSN:05252997)
巻号頁・発行日
vol.86, no.3, pp.437-450, 2006-06-20

この論文は国立情報学研究所の電子図書館事業により電子化されました。研究会報告
著者
勝木 渥
出版者
物性研究刊行会
雑誌
物性研究 (ISSN:05272997)
巻号頁・発行日
vol.39, no.6, pp.292-298, 1983-03-20

この論文は国立情報学研究所の電子図書館事業により電子化されました。
著者
戸田 幹人
出版者
物性研究刊行会
雑誌
物性研究 (ISSN:07272997)
巻号頁・発行日
vol.78, no.4, pp.427-434, 2002-07-20

この論文は国立情報学研究所の電子図書館事業により電子化されました。
著者
川人 光男 柴田 和久
出版者
物性研究刊行会
雑誌
物性研究 (ISSN:07272997)
巻号頁・発行日
vol.87, no.3, pp.473-477, 2006-12-20

この論文は国立情報学研究所の電子図書館事業により電子化されました。
著者
紺野 公明 入江 治行 島田 一平
出版者
物性研究刊行会
雑誌
物性研究 (ISSN:05252997)
巻号頁・発行日
vol.46, no.2, pp.160-162, 1986-05-20

最近,力学系を模索化し,その解析的性質より力学系の性質を調べる試みがなされている。複素化の1つの方法に微分方程式の独立変数を複素化し,解の解析的性質をもとに方程式の可積分性とか,軌道の規則・不規則性の議論がなされている。ここ我々が新しく議論する力学系の複素化の方法は,山口・畑により導入された力学系を生成する母関数の展開パラメタを複素化し,その母関数の解析的性質より力学系が示す規則・不規則性を考察することである。力学系が示す軌道の不安定性を表す量にLyapunov指数がある。力学系を生成する母関数は軌道の振舞を表すが,その軌道の持つ不安定性までは表現できない。そこで我々はその情報を得るために母関数の形式的高階導関数を導入する。特に一階導関数は軌道不安定性を表すLyapunov指数と密接に関係していることが示される。母関数F_0の収束半径とその形式的一階導関数F_1の収束半径にはなんら関係はない。もし母関数の収束半径が一階導関数のそれより大きいなら,母関数は連続であるが微分不可能な領域をもち,フラクタルな性質を示す。この報告では,一次元離散力学系を例に次の事をしめす:(1)F_0とF_1の解析的性質,(2)F_1の収束半径とLyapunov指数との関係,(3)F_0のフラクタル性。