著者
福留 功二 飯田 雄章 長野 靖尚
出版者
社団法人 日本伝熱学会
雑誌
日本伝熱シンポジウム講演論文集 第45回日本伝熱シンポジウム
巻号頁・発行日
pp.143, 2008 (Released:2008-05-14)

ポアズイユ乱流において,レイノルズ数を減少させていくと,乱流構造が間欠的になり,摩擦の大きい乱流領域と小さい擬層流領域が現れる.この構造は熱や運動量の輸送に大きな影響を与える.しかし,その発生メカニズムや維持機構など未知な部分が多い.本研究では,ポアズイユ乱流のレイノルズ数を100から60まで段階的に低下させた.この場合に発生する間欠構造を乱流領域と擬層流領域に分割し,それぞれの領域で縦渦やストリークなどの準秩序構造について議論する.
著者
大場 秀悟 小林 健一
出版者
社団法人 日本伝熱学会
雑誌
日本伝熱シンポジウム講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2011, pp.341-341, 2011

自動車の車内空間は建築空間と異なり日射熱制御や断熱材等による断熱化が困難であるため,過酷な状況になりやすい.そこで本研究では,熱線反射フィルムを自動車のガラス部分に貼ることによる車内の温熱環境の制御を試みた.熱線反射フィルムは,通常のガラスと比べ侵入する日射量を抑制し,室内の温度上昇を抑えられる事が分かった.また,自動車のリアガラスによく使用される遮光フィルムと比べ,ガラス温度が上昇しにくくなることが分かった.このフィルムを実車に使用した場合も同様に,車内温度の上昇を抑制する効果が確認された.
著者
吉田 英生
出版者
社団法人 日本伝熱学会
雑誌
伝熱 (ISSN:13448692)
巻号頁・発行日
vol.45, no.192, pp.89-93, 2006 (Released:2010-12-16)
参考文献数
4
著者
岩田 直子 小川 博之
出版者
社団法人 日本伝熱学会
雑誌
日本伝熱シンポジウム講演論文集 第47回日本伝熱シンポジウム
巻号頁・発行日
pp.27, 2010 (Released:2010-05-19)

木星以遠の外惑星では太陽光の減衰が激しいため,深宇宙探査機にはラジオアイソトープ(RI)発電が有用である.RI発電は,RIの崩壊熱を電気エネルギーに変換して一次電池として使用するものであり,米国及びロシアでは1960年代から宇宙用電源として用いられてきた,実績ある電源である.その熱電変換器として最も多用されているのが熱電変換素子であり,これを用いたRI発電をRTGと呼ぶ.日本では,民生用の熱電変換素子の開発は行われてきたが,RTGへの利用は検討例すらない.宇宙用と民生用では使用する熱環境条件が大きく異なる.本件では,RIの代用として擬似熱源を使用し,宇宙環境を模擬した条件での熱電変換素子の性能評価を行う.
著者
伊藤 洋平 井上 仁人 高橋 厚史
出版者
社団法人 日本伝熱学会
雑誌
日本伝熱シンポジウム講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2009, pp.226, 2009

長距離の弾道的熱伝導が行われていると考えられる結果が、カップスタック型カーボンナノチューブ(CSCNT)の熱伝導率計測から得られている。そこで、熱輸送の現象を明らかにするために、非平衡分子動力学法を用いたCSCNTの熱輸送解析を行った。カップ間結合にはレナードジョーンズポテンシャルを適用した。カップ3個の構造と5個の構造では系全体の熱抵抗はほとんど変わらず、フォノンが散乱されずに輸送されていることが示唆される。
著者
田川 正人
出版者
社団法人 日本伝熱学会
雑誌
伝熱 (ISSN:13448692)
巻号頁・発行日
vol.43, no.178, pp.26-31, 2004 (Released:2010-12-16)
参考文献数
14
著者
吉田 英生
出版者
社団法人 日本伝熱学会
雑誌
伝熱 (ISSN:13448692)
巻号頁・発行日
vol.43, no.183, pp.39-41, 2004 (Released:2010-12-16)
参考文献数
5
著者
小泉 博義 寺島 卓 松田 和也 内記 陽一
出版者
社団法人 日本伝熱学会
雑誌
日本伝熱シンポジウム講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2008, pp.185, 2008

管内鉛直上向き流中に設置したヒーターにより、流体を局所的に加熱する。ヒーター直後に設置したディフューザとレジューサにより、加熱に基づく浮力による加速を抑制し、拡散を促進させることにより流体温度を一様化する。このときの最大流体温度上昇?Tと管内流量Qの間に、Q < 1 mL/min の流量範囲で線形な関係が実験的に得られた。これにより、安価かつ保守の必要性の少ない微小流量計の実用化の可能性を示せた。なお、本流量計は、管内平均流速Um=0まで適用でき、流体の漏れ探知にも使用できる。

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著者
永井 二郎 青木 和夫
出版者
社団法人 日本伝熱学会
雑誌
伝熱 (ISSN:13448692)
巻号頁・発行日
vol.45, no.193, pp.71-74, 2006 (Released:2010-12-16)
参考文献数
4
著者
塩見 淳一郎 エスファルジャーニ ケーワン 陳 剛
出版者
社団法人 日本伝熱学会
雑誌
日本伝熱シンポジウム講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2011, pp.296, 2011

密度汎関数法よって求めた非調和原子間力定数を用いて,フェルミの黄金則に基づいたフォノン散乱解析や分子動力学解析に展開することによって,半導体結晶のフォノン熱伝導を第一原理的に解析できるマルチスケールシミュレーション基盤を開発した.本発表では,そのフレームワークを紹介した後に,次世代型の熱電変換材料として期待されるハーフホイスラー化合物を例に,解析によって得られたフォノンごとの平均自由行程や熱伝導率への寄与を通じてフォノン輸送特性を明らかにするとともに,それらの知見のナノ複合材や合金のデザインへの有用性を議論する.
著者
林 知生
出版者
社団法人 日本伝熱学会
雑誌
日本伝熱シンポジウム講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2009, pp.317-317, 2009

高発熱電子機器の冷却に用いる着脱自在な熱コネクタを試作した。試作した熱コネクタは,放熱プラグを受熱ソケットに挿入し,その隙間に熱伝導の良いグリスを充填することにより熱的に良好に接続される。放熱プラグを抜き取る際,グリスは元のグリス溜めに還流する構造となっており,熱コネクタは繰返しの着脱が可能である。本報告では,熱抵抗の目標を満たすための熱コネクタの寸法検討,熱コネクタ挿入の際に必要な力を低減するためのバネを用いたグリス充填構造の検討など,本熱コネクタの設計手法の検討を中心に説明する。
著者
荒木 信幸
出版者
社団法人 日本伝熱学会
雑誌
伝熱 (ISSN:13448692)
巻号頁・発行日
vol.43, no.178, pp.2-8, 2004 (Released:2010-12-16)
参考文献数
27
著者
田中 三郎 宮崎 康次 塚本 寛
出版者
社団法人 日本伝熱学会
雑誌
日本伝熱シンポジウム講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2009, pp.224-224, 2009

p型ビスマステルライドをビーズミルを用いてナノ粒子を作製,有機溶剤に分散させ,ペースト状のナノ粒子をアルミナ基板に塗布,薄膜の作製を行った.ナノ多孔体薄膜の熱伝導率を3オメガ法により-170℃から室温の範囲で測定した.薄膜の熱伝導率はバルクよりも大幅に小さく,低温になるにつれ熱伝導率は増加せず,バルクと異なる温度依存性を示した.これらの結果から,ナノ粒子で作製したナノ多孔体の熱伝導に及ぼす影響を考察した.
著者
長坂 克已
出版者
社団法人 日本伝熱学会
雑誌
伝熱研究 (ISSN:09107851)
巻号頁・発行日
vol.6, no.23, pp.19-20, 1967-09-30 (Released:2010-12-16)
著者
松本 充弘 中澤 伸之
出版者
社団法人 日本伝熱学会
雑誌
日本伝熱学会論文集 (ISSN:09189963)
巻号頁・発行日
vol.15, no.2, pp.55-61, 2007 (Released:2008-01-01)
参考文献数
7

Impingement process of a small droplet on solid wall was investigated with molecular dynamics simulation technique. A liquid droplet consisting of about 14,000 Lennard-Jones particles was thrown with a given speed onto a smooth wall, and the change of its size and shape was analyzed. After the collision, the droplet spreads on a “hydrophilic,” or strongly interacting, wall, but bounces on a “hydrophobic” wall. The spreading behavior is suppressed by surrounding gas.