著者
抱 喜久雄
出版者
聖徳大学
雑誌
紀要 (ISSN:02863332)
巻号頁・発行日
vol.15, pp.21-31, 1982
著者
横山 嘉子 藤原 しのぶ 岩崎 有希 白石 弘美 加納 和孝
出版者
聖徳大学
雑誌
研究紀要 = Bulletin of Seitoku University, Bulletin of Seitoku University Junior College (ISSN:21876843)
巻号頁・発行日
vol.30, pp.77-83, 2019

要旨 【目的】本研究では牛乳清中のLPS/TLR 4シグナル抑制分子の検索を目的とした。【方法】TLR 4/CD14/MD2-HEK293 細胞及びRAW264.7 細胞を用い、LPS/TLR 4シグナルに対する乳清の阻害効果を調べた。【結果】乳清溶液では、LPS/TLR 4シグナルを介した、TLR 4/CD14/MD2-HEK293 細胞でのSEAP 発現、及びRAW 264.7 細胞接着の阻害が確認された。さらに、Superdex 75 10/300 GL クロマトグラフィーにより、LPS 刺激で誘導されるTLR 4/CD14/MD2-HEK293 細胞のSEAP 発現、及びRAW264.7 細胞からのTRAP 陽性多核巨細胞の形成を抑制する、proteinase K 感受性の分子量約7,000 の画分が得られた。【結論】乳清中に、従来報告のない分子量約7,000のLPS/TLR 4シグナル抑制分子の存在を見出した。
著者
盛田 謙策
出版者
聖徳大学
雑誌
研究紀要 (ISSN:02892677)
巻号頁・発行日
vol.18, pp.145-156, 1985-12-15
著者
久保田 健夫
出版者
聖徳大学
雑誌
研究紀要 = Bulletin of Seitoku University, Bulletin of Seitoku University Junior College (ISSN:21876843)
巻号頁・発行日
vol.31, pp.73-80, 2020

要旨 胎児の発生過程で遺伝子を精巧に調節するしくみであるエピジェネティクスが、幼少期の環境で変化し子どもの体質や性格を変えることが明らかにされ、子育てや保育、療育の生物学的エビデンスになる可能性が考えられ始めた。これを踏まえ、本研究では、子どもの神経と精神の発達の面からエピジェネティクス研究論文を探索し、子どもの発達理解に役立つ知見を抽出することを試みた。その結果、エピジェネティクスは、環境ストレスに対するからだやこころの受け皿、虐待によって子どもの脳に変化がもたらされるメカニズム、そして幼少期の環境で確立した体質を生涯持続させるシステムとして働いていることが判明した。以上よりエピジェネティクスは、幼少期の良好な食習慣の確立や発達障害児へのストレスの少ない環境など、良好な子どもの脳の発達を促す環境の理解に有用な生物学的エビデンスを提供する学問分野になると思われた。
著者
関口 由香 長田 由紀子 伊波 和恵 菅沼 憲治 白﨑 けい子
出版者
聖徳大学
雑誌
研究紀要 = Bulletin of Seitoku University, Bulletin of Seitoku University Junior College (ISSN:21876843)
巻号頁・発行日
vol.30, pp.1-6, 2019

要旨本研究は中高齢者のアサーティブネスに関する自己陳述を測定する尺度を開発し、その信頼性と妥当性を検討することを目的とした。高齢者のアサーティブネスに関連する認知的側面を測定する項目を先行研究から抽出し、中高齢者のためのアサーティブネス自己陳述尺度が作成された。調査対象者は60 歳以上男女646 名(男性319 名、女性327 名)であった。因子分析の結果、受身的自己表現に関連する認知と考えられる「受身的思考」、攻撃的自己表現に関連する認知であると想定される「攻撃的思考」、アサーティブネスの考え方を理解している「アサーティブ思考」の3因子が抽出された。Cronbach のα係数による内的整合性が検討され、 中程度の信頼性が示された。また、シャイネス自己陳述尺度および怒りの自己陳述尺度、自尊感情尺度との基準関連妥当性が示された。その結果、アサーティブネスの概念と整合性のある高い妥当性が示された。
著者
久保田 健夫
出版者
聖徳大学
雑誌
児童学研究 : 聖徳大学児童学研究所紀要 = CHILD STUDIES : Journal of the Institute for Child Studies, Seitoku University (ISSN:13442732)
巻号頁・発行日
vol.22, pp.51-59, 2020-03

全国的に発達障害児が急増し専門医療機関では予約が殺到している。その結果,診療まで2年待ちの病院もあると言う。一方,発達障害傾向を認める子どもには,養育・保育環境を整え,その子に必要な手立てを行うことが,2次障害を防ぎ,情緒や行動を落ち着かせ,脳を活性化させることが,教育現場でも実践研究や基礎生物学的実験から示されてきた。このような背景の下,昨年,児童学研究所の中に,本学の児童学科・心理学科・短期大学部の教員によって構成される「発達支援研究部門」が発足した。本部門では,発足後1年半,臨床心理士と医師の教員がペアを組んで県内の幼稚園,小学校,中学校を訪問し,発達障害傾向を認める子どもたちに関わる担任や保護者の困りごとを聞きとり,心理学的・医学的な立場からの助言を行うアウトリーチ活動を行ってきた。また担当教員は活動を通じて得られた経験を学生や大学院生の教育に,教科書には書いていない生きた情報として還元してきた。今後は発達障害児に対する栄養療法・音楽療法・運動療法にご関心がある先生方にもご参画いただき,オール聖徳・多職種協働体制の下で,学際的な視点で支援を行なっていきたいと考えている。以上の経緯をふまえ,本稿では本部門創設の科学的基盤ともなる,100余年前にイタリアの女医モンテッソーリが創設した教育観に対する最新の生物学知見からの解釈を記した。
著者
森永 誠
出版者
聖徳大学
雑誌
研究紀要 (ISSN:02892677)
巻号頁・発行日
vol.21, pp.243-248, 1988-12-15