著者
直江 学美
出版者
金沢星稜大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2013-04-01

アドルフォ・サルコリの演奏活動の調査を2014年にフィリピン、2015年にルーマニアで行った。サルコリはフィリピンで1910年12月11日から1911年1月25日の間に6演目のオペラに出演し主役級の役を演じたこと、ルーマニアでの共演者はイタリアやアメリカで活躍した人物であることをみつけた。本研究では、サルコリは多くのオペラレパートリー、そして世界につながるネットワークを持って来日した事を明らかにした。
著者
藤 則雄
出版者
金沢星稜大学
雑誌
金沢星稜大学論集 (ISSN:13473905)
巻号頁・発行日
vol.36, no.2, pp.65-75, 2002-12-01

The present writer proposed the Hokuriku Regression in this special article on the basis of many scientific evidence concerning the buried, submerged and submarine forests, a distribution and buried ancient soil layers of the coastal sand dunes, the archaeological earthenwares and house remains, and a relationship between the climate and sea-level changes during the late Postglacial epoch from the late Jomonian to the early Old Tombian ages ranged as about 3,000 to 1,500 years ago in the Hokuriku region, Central Japan. Difinition of the Hokuriku Regression 1) term : the late Postglacial epoch the late Jomonian to the early Old Tombian ages about 3,000 to 1,500 years ago 2) level and range of the sea-level : about 0 to 2m below the present sea-level about two meters 3) geological and archaeological scientific evidences : (1) submarine and coastal buried forests (2) ancient soil layers and archaeological remains included in the coastal sand dunes (3) archaeological earthenwares and house remains (4) relationship between climete and sea-level changes (5) ancient people's advance into the coastal plains and lowlands
著者
上杉 晴一郎
出版者
金沢星稜大学
雑誌
金沢星稜大学論集 (ISSN:13473905)
巻号頁・発行日
vol.36, no.2, pp.1-15, 2002-12-01
著者
井上 好人
出版者
金沢星稜大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2010

「書生」と呼ばれていた学徒たちはいかにして「学生」になったのか。明治初年から昭和戦前期に至るまで、エリートの卵としての「学生」のアイデンティティは、いくつかの節目ごとに変化をとげてきているが、その過渡期に焦点をあて、学歴エリートの代表たる旧制高等学校の学生を中心に、旧制中学・高等女学校の生徒も含め(彼らを総称して「学生」と表記する)、鍛錬、衛生、娯楽、趣味、恋愛、野心、運動、エリート意識、教養といった身体管理の技法や道徳観をめぐる様々な言説が「学生」たちにとってどのような"世界と自己とを意味づけるコード"として受容あるいは反発されてきたのかを、地方メディア(新聞、雑誌の報道や連載小説など)と「学生」側の校友会誌や日誌類、名簿類を相互に対照させながら分析した。
著者
直江 学美
出版者
金沢星稜大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2009

史料収集では,250点を越える史料を見つけた。弟子たちは,プッチーニなど,当時,存命していたイタリア系作曲家の新曲を歌っていた事を明らかとした。イタリアでは,出生証明書や新聞記事を発見,イタリアでの活動の一端を明らかにできた。ただ,大都市での演奏歴や演奏批評は見つかっておらず,今後も調査する必要がある。サルコリの人間関係に結びつくような固有名詞もみられ,今後の研究に結びつくと考える。本研究によって,これまで明らかになっていなかったサルコリの活動内容を日本,イタリア両国で明らかにし,民間にいながら,西洋声楽を受容する一端を大きく担ったサルコリの活動を明らかにした。
著者
越野 啓一
出版者
金沢星稜大学
雑誌
金沢星稜大学論集 (ISSN:13473905)
巻号頁・発行日
vol.36, no.2, pp.99-110, 2002-12-01

1997年, 米国財務会計基準審議会(FASB)と国際会計基準委員会(IASC)から, セグメント情報の開示に関して, 従来の会計基準を抜本的に見直した新たな会計基準が相次いで公表され, それぞれ, 1997年12月15日以後および1998年7月1日以後開始する事業年度に係る財務諸表から発効している。わが国では, 1993年に連結財務諸表規則に盛り込まれたセグメント情報が, 1997年4月1日以後開始する連結会計年度に係る連結財務諸表から全面的な開示が義務づけられるとともに, 1999年4月1日以後開始する事業年度からは, 有価証券報告書等の財務諸表以外の部分でも, より充実したセグメント情報の開示が要求されている。これら3つの会計基準の目的は, 企業経営の多角化・国際化の実態を財務諸表に適切に反映させることで共通しているが, その内容にはかなりの差異がみられる。本稿では, 主として財務分析の視点から, 目的適合性, 信頼性, 検証可能性および比較可能性といった会計情報の質的特徴に注目しながら, これらの基準を比較検討した。その結果, 今日のセグメント情報による財務分析では, 企業間比較はもとより, 同一企業内での期間比較においても新たな分析視角が求められることが確認された。
著者
大藪 多可志 木村 春彦
出版者
金沢星稜大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2006

植物は様々な環境要因を認識する能力を有している。また, 移動することは困難なため環境適応能力に優れている。本研究においては, 植物の環境認識能力を生体電位を用いて明らかにすると共にその癒し効果を表現するインタフェースを構築した。インターフェースとしては, 植物にとって良い環境状態であるとき微笑んでいることを顔表現で示す。暑さや寒さを顔表現で示し, 人間からの問いかけに対して環境状態を音声で知らせる。成果を書籍として出版した。