著者
景山 一郎 栗谷川 幸代 原口 哲之理 小林 ゆき
出版者
Society of Automotive Engineers of Japan
雑誌
自動車技術会論文集 (ISSN:02878321)
巻号頁・発行日
vol.50, no.5, pp.1402-1408, 2019 (Released:2019-09-25)
参考文献数
9

二輪車の定常円旋回特性を詳細に検討したところ、これまでの理論的な表現では定性的な特性は表現できるものの、定量的な特性を表現することが難しいことを示した。この表現にはタイヤのオーバターニングモーメントおよびキャンバトルクの考慮が重要である事を示し、今後の運動力学検討時にこれらの考慮が重要であることを示した。さらに操舵系コンプライアンスの等価的影響を検証した。
著者
伊東 敏夫 山下 和義 金田 悠紀夫
出版者
Society of Automotive Engineers of Japan
雑誌
自動車技術会論文集 (ISSN:02878321)
巻号頁・発行日
vol.39, no.6, pp.11-16, 2008-11-25

ドライブレコーダ等の前方用車載カメラが搭載され始め、後方の駐車支援用のバックカメラも普及している。そこで本研究では、これらの前後2台のカメラ画像を使った後続車両を検出する手法を提案する。車両等を検出する基本的な考え方は、前方の画像と後方の画像の時間遅れでの撮像と解釈し、前後での相異を解析することによる。
著者
石川 直也 工藤 和昭
出版者
Society of Automotive Engineers of Japan
雑誌
自動車技術会論文集 (ISSN:02878321)
巻号頁・発行日
vol.39, no.6, pp.125-130, 2008-11-25
被引用文献数
1

多気筒ディーゼル機関を用いた高EGR率の低NOx燃焼方式において、二段ターボを組み合わせることにより排ガス低減を試みた。エンジンベンチ試験ならびに車輌排ガス試験において、二段ターボとEGRガス温度制御を導入することにより大幅な排ガス低減効果が得られたので、その結果について報告する。
著者
舟川 政美
出版者
Society of Automotive Engineers of Japan
雑誌
自動車技術会論文集 (ISSN:02878321)
巻号頁・発行日
vol.40, no.5, pp.1191-1196, 2009-09-25
被引用文献数
3

中心視を想定しない、かつ、中心視を阻害しないAmbient型情報表示を実現するため、視野周辺でも視認可能で、視線移動と焦点調節反応を誘発しない視覚パタンの仕様を実験により求めた。得られたwill-o'-the-wisp patternと呼ばれた視覚パタンを使って、どのような情報表示が可能か検討した。
著者
細川 崇 橋本 博 平松 真知子 石田 肇
出版者
Society of Automotive Engineers of Japan
雑誌
自動車技術会論文集 (ISSN:02878321)
巻号頁・発行日
vol.50, no.3, pp.877-882, 2019 (Released:2019-05-24)
参考文献数
8
被引用文献数
1

アクセルペダルとブレーキペダルの踏み間違い事故は社会的問題となっているが,そのメカニズムは明らかとなっていない.本研究は,アクセル・ブレーキのペダル踏み間違えについて,高齢者を対象に基礎的検討を実施した.運転姿勢と操作位置の分析により,姿勢変化が踏み間違い発生の一因となることを示唆する結果を得た.
著者
堤 圭佑 森川 弘二 秋本 晃 保坂 浩
出版者
Society of Automotive Engineers of Japan
雑誌
自動車技術会論文集 (ISSN:02878321)
巻号頁・発行日
vol.41, no.3, pp.635-640, 2010

車両で実走行中の瞬時燃料流量と筒内圧計測による全気筒全サイクルの図示平均有効圧を高精度で計測できるようにした。これにより、モード走行時の図示仕事と図示燃費率から燃費を診断・改善するシステムを開発した。このシステムを使い、4AT車と5MT車と比較したCVT車の燃費改善を定量的に解析した。
著者
藤田 光伸
出版者
Society of Automotive Engineers of Japan
雑誌
自動車技術会論文集 (ISSN:02878321)
巻号頁・発行日
vol.41, no.5, pp.993-998, 2010

交通事故調査において衝突地点の特定は重要であり,衝突時に破損した部品の落下機序の理解が必要となる場合があるが,衝突実験を基に詳細に検討した例はほとんど存在しない.本報では,過去に実施した100以上の衝突実験映像から,衝突時の部品の飛散態様をその落下機序を基に分類し,それぞれの特徴を明らかにする.
著者
金原 秀行 中平 祐子 岩本 正実
出版者
Society of Automotive Engineers of Japan
雑誌
自動車技術会論文集 (ISSN:02878321)
巻号頁・発行日
vol.42, no.6, pp.1327-1333, 2011

頭部傷害値(HIC)では予測が困難な,頭蓋骨骨折を伴わない脳震盪などの頭部外傷を予測するため,ダミー頭部の加速度データから直接算出できる傷害評価指標を提案する.アメフトのボランティア実験等から得られた頭部衝撃データを用いて解析した結果,本指標は脳FEモデルから得られる脳損傷率(CSDM)と高い相関を示した.
著者
広瀬 悟 清水 俊行 南部 起可 柳沢 一機 丸茂 喜高 綱島 均 土師 知己 泰羅 雅登
出版者
Society of Automotive Engineers of Japan
雑誌
自動車技術会論文集 (ISSN:02878321)
巻号頁・発行日
vol.40, no.3, pp.681-686, 2009-06-16
被引用文献数
1

シミュレータにおいて、運転タスクに応じたドライバーの脳活動を、機能的近赤外分光装置fNIRSで計測した。通常走行に比べ、狭路走行と先行車追従走行では、前頭外側部の賦活量がより大きくなることを確認した。さらに、運転中に注意課題を与えた場合の注意力喚起に起因する賦活を、運転タスクの差から見出した。
著者
河井 真知子 大門 樹
出版者
Society of Automotive Engineers of Japan
雑誌
自動車技術会論文集 (ISSN:02878321)
巻号頁・発行日
vol.40, no.3, pp.905-911, 2009-06-16

様々な情報提供サービスが車載情報システムに搭載された場合に,情報呈示時の喚起音の階層化がドライバ行動に与える効果を検討した.各サービスの重大性・緊急性に応じて異なる喚起音を用いた場合と喚起音を階層化しない場合についてドライビングシミュレータ実験により比較し,ドライバ行動に与える影響を計測・評価した.