著者
古田 茂 石原 矩武 東本 暁美 渡辺 俊明
出版者
The Textile Machinery Society of Japan
雑誌
繊維機械学会誌 (ISSN:03710580)
巻号頁・発行日
vol.52, no.6, pp.T88-T95, 1999-06-25 (Released:2010-02-01)
参考文献数
9
被引用文献数
1 1

To establish highly automated leather finishing process, it is necessary to develop the leather handling robot system which are provided with automatic aligned stacking and feeding functions of side-leather for loading and unloading to leather finishing machines. The robot system are composed of manipulation hand with vacuum pad and image processing system to recognize the shape patterns of side-leather for aligning functions. For the image processing, 2 types of sensors are applied. They are CCD camera for the recognition of shape patterns and other one is luster sensor to detect grain or flesh side. By applying the developed shape patterns recognition algorithms to the image processing system, side-leather discriminations of grain or flesh, head or tail, belly or back were carried out perfectly. As the result, the handling robot aligned side-leathers with following 2 stacking methods.1) Stacking with left and right side along the backbone (LR method).2) Stacking with grain to grain (GG method).Also, investigated on the robot hand to hold correctly each 1 leaf from stacked up side-leathers on the table.
著者
川端 季雄 赤木 陽子
出版者
The Textile Machinery Society of Japan
雑誌
繊維機械学会誌 (ISSN:03710580)
巻号頁・発行日
vol.30, no.1, pp.T13-T22, 1977-01-25 (Released:2009-10-27)
参考文献数
9
被引用文献数
10 18

目的 布に皮膚が触れた瞬間に感じられる接触冷温感と, 布の熱吸収特性の関係を調べるために, 布の熱吸収特性の過渡特性を測定する装置を試作し, 20種類の男子用外衣服地を用いて布の過渡的熱吸収特性を測定する.また一方で布の風合い判定の熟練者6人によりそれらの布の接触時の冷温感め判定を行ない, その判定順位と熱吸収特性との関係を点検する, 結果 過渡的な熱吸収特性を, 接触直後の最大熱流速度qmax値で代表させた.同種繊維, 同種織物の比較においてqmax値と温感の順位とは密接に関係することが認められた.また定常流での熱伝導率は関係しないように思われる.
著者
丹沢 宏
出版者
The Textile Machinery Society of Japan
雑誌
繊維機械学会誌 (ISSN:03710580)
巻号頁・発行日
vol.31, no.7, pp.P287-P292, 1978-07-25 (Released:2009-10-27)
参考文献数
13
被引用文献数
1
著者
大川 治次
出版者
The Textile Machinery Society of Japan
雑誌
繊維機械学会誌 (ISSN:03710580)
巻号頁・発行日
vol.33, no.1, pp.P77-P84, 1980-01-25 (Released:2009-10-27)
参考文献数
14
被引用文献数
1
著者
豊田 幸吉郎 荒木 英仁郎
出版者
The Textile Machinery Society of Japan
雑誌
繊維機械學會誌 (ISSN:18838715)
巻号頁・発行日
vol.4, no.3, pp.114-119, 1951

研究目的1.フライヤーのバランスを数式により解明する。2.その理論を適用したフライヤーの長所、短所を全て検討する。3.理論によつて新型フライヤーを試作し、上記を確認して発表する。研究結果1.本理論を適用したフライヤーは欠点がなく下記の長所を有す。2.振動を全く生じない。随つて粗紡機の全フライヤーを同一方向に装備し得てドブイングに便である。特にラ_ジパツケイジの軍列フライヤー粗紡機には必要である。又軸受その他に対する振動による害を著しく減少し得る。3.プレツサーは圧力を及ぼさす粗糸張力と風圧によりボビン暦に接して回転する。無圧力に原因する粗糸の喰込みはなく、又捲取量の減少もない。反つて從來のプレツサーの加圧の変動によるゲレン斑及び加圧による粗糸捲面への有害摩擦等をなくする利点を有す。4.製作誤差によるアンバランスの力が相対する2方向に出るので、多数を用いる粗紡機においては互に打治す作用となる故、製作誤差許容範囲を大きくとり得る。5.プレツサーはそれ自体のみでバランス試験し得る故、製作工程も簡明になり且検査も著しく樂であり、プレツサーの互換性上も有利である。
著者
Takanori MATSUBARA Naoka ISE Katsuki WATANABE Chihiro SAKURAI Hidekazu YASUNAGA
出版者
The Textile Machinery Society of Japan
雑誌
Journal of Textile Engineering (ISSN:13468235)
巻号頁・発行日
vol.64, no.6, pp.151-155, 2018-12-15 (Released:2019-04-03)
参考文献数
15
被引用文献数
4

The hair dyeing using green tea extracts containing high amount of catechins in combination with chemical oxidants such as O2, H2O2 and NaIO4 was attempted in order to establish a novel hair dyeing technique without using aromatic amines contained in commercial oxidation dye products. The new hair dyeing technique consists of a twostep colouration system. The first step is treatment of hair with tea extract solution and the second one is oxidation treatment. Three kinds of oxidation methods such as (1) treating hair with basic dyeing solution (pH = 11.5) supplied with large amount of O2 gas (O2 method), (2) treating hair with H2O2 solution (pH = 9.5) (H2O2 method), (3) treating hair with NaIO4 solution (pH = 7) (NaIO4 method) were attempted as the second oxidation treatment. The results show that once dyed hair is discoloured by H2O2 in the oxidation process and white hair is hardly coloured by the method. In contrast, white hair is dyed brown by the O2 or NaIO4 method, and the dyeability increases with increasing temperature of the first tea extract treatment. This may be due to the increase in the amount of dye precursors adsorbed onto hair by heating. Colour fastness of the hair samples dyed by the O2 and NaIO4 method to washing is almost same level as that by the commercial oxidation dyes. The NaIO4 method is more useful than the O2 method because the supply of O2 gas is unnecessary for the NaIO4 one and it uses the neutral solution.
著者
佐貫 治夫
出版者
The Textile Machinery Society of Japan
雑誌
繊維機械学会誌 (ISSN:03710580)
巻号頁・発行日
vol.25, no.7, pp.P496-P501, 1972-07-20 (Released:2009-10-27)
参考文献数
68
被引用文献数
1 1
著者
新津 靖 倉橋 明次
出版者
The Textile Machinery Society of Japan
雑誌
繊維機械學會誌 (ISSN:18838715)
巻号頁・発行日
vol.5, no.4, pp.201-208, 1952

研究目的前報で述べた設計理論により、調節ノズル挿入型ダクトを設計し、試作実験を行い、理論と実際の比較、ニューマニーズ・ダクトとしての適否、実用上考慮すべき問題について検討しようとした。研究結果1. ノズル調節ダクトの理論と実際はよく一致し、吸取り圧力は任意の強さの処で均一に分布する。2. 調節ノズルの圧力均一化に対する効果は顕著であり、この設計方式は第3報、第13節で述べたような各種の集合分配管路系に適甫し得ることが実証された。3. 謁節ノズルの存在はフリー・ス流通に対し障害とはならない。4. 量琵に適する円錐形ノズルの提唱と抵抗係数の決定。5. ダクト端のフリース沈積に対する考慮と限界風速の測定。6. 調節ノズルなしダクトも、ニユーマニーズ・ダクトとして実用上葦支えなぐ・構造・工作最も簡易となる。7. シングル・ダクト形式の提唱。
著者
渡辺 茂 服部 匡宏 井筒 正夫
出版者
The Textile Machinery Society of Japan
雑誌
繊維機械學會誌 (ISSN:18838715)
巻号頁・発行日
vol.5, no.3, pp.139-144, 1952

研究目的ビスコース・ギャ・ポンプの吐出量試験を行い、その部品を精密測定して適正間隙を推定し、同時に、インボリユートギャの呈する閉込容積、吐出量弧動を理論的に解析したものである。研究結果 (1) ピスコース・ギャ・ポンプの吐出量曲線にいろいろの性質があることを再確認した。 (2) 吐出量の歯型特性による脈動の式を導いた。 (3) 逃溝の位置により吐出量は約3%も変ることが理論的に説明できる。 (4) 吸入側圧力や吐出側圧力の変化によつて、歯車がギャケースに押しっけられる位置が変り歯車の中心距離が変化する場含には、吐出量も変化する。 (5) 閉込容積はギャのデデンダムを大にすることにより、その変動を押えることができるから、逃溝はなくても気泡発生は押えることができる。 (6) ビスコース・ギャ。ポンプに最高性能を与えるには、ギャの軸の回りの間隙を小にして (ギャケース孔径) - (ギャ外径) =10μ 以下、 (ギャケース厚さ) 一 (ギヤ厚さ) =10μ 以下であることが望ましい。
著者
Hiroaki Kanai Kiyohide Yagyu Kunio Etsuya Tsugio Shiomi Satoru Taoka Juzo Hosokawa
出版者
The Textile Machinery Society of Japan
雑誌
Sen'i Kikai Gakkaishi (Journal of the Textile Machinery Society of Japan) (ISSN:03710580)
巻号頁・発行日
vol.47, no.1, pp.T16-T22, 1994-01-25 (Released:2009-10-27)
参考文献数
7
被引用文献数
1

目的 トップ針布の針先を従来のものより, よりシャープに加工した場合, そのシャープさがシリンダ~フラット間の開繊・除塵等のカーディング性能に及ぼす影響を検討することを目的とした.成果 新しく設計した針先のシャープなトップ針布と従来からの針布との比較実験により, 次のことが明らかになった.(1) スライバ中のネップは, トップ針布の針先をシャープにすることにより著しく減少した.(2) スライバ中のはかすは, トップ針布が新品でしかも針先がシャープな場合, 著しく減少した.(3) 針先がシャープな場合, よろい綿中のくず物および清浄綿の含有率は実験条件に関係なくほぼ一定の水準を維持する.(4) 針布の針先と繊維間の動摩擦係数は, 針先がシャープな方が大きいがスライバ巾の短繊維含有率は変化しない.(5) トップ針布の作用面上の繊維配向状態は, 針先がシャープな方が繊維の配向性がよい.
著者
通地 信義
出版者
The Textile Machinery Society of Japan
雑誌
繊維機械學會誌 (ISSN:18838715)
巻号頁・発行日
vol.5, no.4, pp.187-191, 1952

研究目的粗紡機高速化を目標として、鋳造スキウギヤに比べ、噛合円滑で騒音少く折損等の憂いのないものゝ多量生産的新製法―熱間転造― を提示し、これによつて得た製品を鋳造品と比較した。研究結果試作した熱間転造機により、モヂウル2.25、歯数23の直歯傘歯車を相手とする歯数57、オフセット26mmの標準大の粗紡機スキウギヤを、0.2%Cの鋼を材料として転造し、これと機械切り小歯車より成る一対の噛合を、新しく設計したスキウギヤ噛合詞験機により、鋳造スキウギヤ (Dobson&Barrow社及び本邦I社製) と比較した。 (1) 転造開始約850℃, 終り約400℃;圧縮圧力は高温域で約500kg, 低温域で約700kg;素材の回転92r.p.m.で転造時間は約4分であつた。 (2) 作用歯面は滑かでスケールによる荒れは殆んど見受けられなかつた。 (第4図矢印の面) (3) 小歯車が3400r.pm・程度となるまで回転を上げ騒音比較試験を行つたが、前記鋳造の組に比し甚しく静粛であつた。 (4) 噛合試験の結果は本法に成るものが優れた噛合を持つことを明かに示した。 (第9, 10, 11図)
著者
鴨川 寿
出版者
The Textile Machinery Society of Japan
雑誌
繊維機械學會誌 (ISSN:18838715)
巻号頁・発行日
vol.8, no.8, pp.543-546, 1955

研究目的力織機の下打式の杼投運動に関する従来より, より実測値と一致する解析式を求めるため, ピッヤングステッキ並びにサイドレバをばね並びにその先端の集中質量に置換してラプラス変換を用いて計算した.研究結果シヤットルの運動, レバ並びにステッキの先端の撓み, サイドレバステッキキヤップ間の力等が計算され, またシヤットルの運動については実測とよく一致することが確められた.
著者
辻本 石雄 元治 信雄
出版者
The Textile Machinery Society of Japan
雑誌
繊維機械學會誌 (ISSN:18838715)
巻号頁・発行日
vol.7, no.4, pp.250-256, 1954

研究目的無緊張状態のアミランを各種温度について乾熱処埋後水中急冷, 空中放冷, 炉中徐冷の冷却速度の変化による基礎的繊維の挙動を明確にし, 使用目的に適した熱処理加工条件を選択するにある.研究結果本実験の範囲内において次の諸事項が考察された1 熱処理後の負荷による流伸試料において処理温度上昇と共に粘弾性伸長は漸次大きく, 高偏ては若干減少傾向を示し, 且つ除荷の際の伸長回復率はほほ処理温度上昇と共に漸次減少し, 冷却速度による影響は粘弾性伸長においては速度大なる程大きく, 伸長回復率においてはその逆現象を示す.2.熱収縮率は処理温度上昇と共に漸増的傾向を示し, 高温ては若干急激な収縮を示し, 水冷>室冷>炉冷となる.3 破壊強度は処理温度上昇と共に未熱処理の場合より強く, 高温ては急激な滅少傾向を示すか.破壊伸度においても大きくなり, 冷却速度が遅い程両者とも大きい.4 処理温度40~60℃及び160℃附近において性能変化に特異現象を示し, それぞれの温度域において一つの転移域を示す5 X線による繊維構造は熱処理により結晶化乃至無定形化状態を示し, 吸湿性は結晶配列度のみては説明されないようてある.
著者
山木 薫
出版者
The Textile Machinery Society of Japan
雑誌
繊維機械學會誌 (ISSN:18838715)
巻号頁・発行日
vol.7, no.8, pp.533-536, 1954

<B>研究目的</B><BR>フライヤの脚の先が糸により磨耗されるため, その磨耗機構を解析し, これと前報の実験とを比較し, 合せて実験に対する裏付けをすることが目的である.<BR><B>研究結果</B><BR>(1) フライヤの脚の先を通る糸の横方向 (ボビンとフライヤの先の中心を結ぶ線よりずれる方向) の移動を計算し, その角速度は<BR>dθ/dt=1/√4r2-R2A/R (B-2Rtanα) <BR>但しA=lb2/2π, B=L+2ptanαで表わされる.<BR>(2) (1) の角速度最小のところは線輪とボビンとの中心線より40°のところである.実験の最大磨耗の場所は33°と36°とであった.これはバルーニングにもよるが, 糸が最低角速度にならないまでにフライヤの一部を引掻いて凹所を作り, そこのみ磨耗させるからである.<BR>(3) 磨耗個所は45°以上には先ずあり得ない.これは実験と計算とから判断される.