著者
秋保 亮太 縄田 健悟 中里 陽子 菊地 梓 長池 和代 山口 裕幸
出版者
日本グループ・ダイナミックス学会
雑誌
実験社会心理学研究 (ISSN:03877973)
巻号頁・発行日
vol.55, no.2, pp.101-109, 2016 (Released:2016-09-07)
参考文献数
29

本研究の目的は,チーム・ダイアログがチーム・パフォーマンスへ与える影響に関して,共有メンタルモデルが調整効果を持つか検討することであった。大学祭において模擬店の営業を行った団体を対象に,質問紙調査を実施した。大学生・大学院生236名,29チームから回答が得られた。階層的重回帰分析および単純傾斜検定の結果から,チーム・ダイアログは客観的なチーム・パフォーマンス(目標売上達成度)へ単純な促進的効果を持っているのではなく,メンバーがメンタルモデルを共有している程度によって及ぼす影響力が異なることを明らかにした。チーム内でメンタルモデルが共有されている場合,チーム・ダイアログは目標売上達成度に関連しておらず,一定の高いパフォーマンスを示していた。その一方で,チーム内でメンタルモデルが共有されていない場合は,チーム・ダイアログが少ないと目標売上達成度も下がることが示された。主観的なチーム・パフォーマンス(主観的成果)に関しては,共有メンタルモデルの調整効果は見られなかった。本研究の結果は,暗黙の協調の実現における共有メンタルモデルの重要性を示唆していると言える。

言及状況

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【実験社会心理学研究・掲載論文】秋保亮太・縄田健悟・中里陽子・菊地梓・長池和代・山口裕幸(2016) メンタルモデルを共有しているチームは対話せずとも成果を挙げる:共有メンタルモデルとチーム・ダイアログがチーム・パフォーマンスへ及… https://t.co/9Je6c5C2Zc
おもしろい。チーム内で意味の共有度が高いと対話しなくても目標達成度が高い。共有度が低いと対話しないと目標達成度が低い。前者が成り立つのは「暗黙の協調」が働くから→ 「メンタルモデルを共有しているチームは対話せずとも成果を挙げる〜〜」https://t.co/PDVoFvhnP9
メンタルモデルを共有しているチームは対話をせずとも成果を挙げる https://t.co/X6l2lQBCTc
大学祭の模擬店でチーム内でメンタルモデルが共有されている場合,チーム・ダイアログは目標売上達成度と関連せず,一定の高いパフォーマンス。一方,チーム内でメンタルモデルが共有されていないと,チーム・ダイアログが少ないと目標売上達成度が低いhttps://t.co/B2aefCzMmN
論文がようやくオンライン公開されました。 よろしければご一読下さい。 https://t.co/bpyEoQZh4D

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