著者
上田 茂
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集H(教育) (ISSN:18847781)
巻号頁・発行日
vol.74, no.1, pp.31-42, 2018 (Released:2018-09-20)
参考文献数
16

戦後70年,我が国は経済復興を果たし,科学立国としてその地位を確立し,産業基盤および生活基盤となる道路,鉄道,港湾,ダムなどの社会基盤施設整備がなされ,国民は豊かで,便利で快適な生活を享受するまでになった.小学校教育の目標の一つは,「日常生活に必要な国語を,正しく理解し,使用する能力を養うこと」であるが,教材を通して自然科学,社会の発展などについても,関心を持たせるよう配慮するものとされている.その意味で,国民生活の安心・安全の要である社会基盤施設の整備について,初等教育において児童にその重要性を伝えることは重要であると考える.本論文では,戦後日本の小学校国語教科書における「土木とくらし」に係る教材の傾向を示し,課題と提言を述べる.
著者
上田 茂
出版者
公益社団法人 日本コンクリート工学会
雑誌
コンクリート工学 (ISSN:03871061)
巻号頁・発行日
vol.33, no.6, pp.5-13, 1995-06-01 (Released:2013-04-26)
参考文献数
31
被引用文献数
1 1

コンクリート構造物は, 耐久性, 施工の容易さ, 鋼製に比べて低廉, 親水性, 免震性などの理由から数多く用いられている。本稿では, コンクリート浮体構造物として, 浮防波堤, 浮桟橋, 浮体橋りょう, 石油掘削用プラットホームなどの事例を紹介し, また, 技術的課題として, 断面力の計算法, 係留, 接合工法, ひび割れ対策, 材料などについて解説した。浮防波堤では, 長さ90m, 幅20mのものが建設されている。係留施設では広島港の浮桟橋の長さ150mのものが最大である。これらは矩形断面のものであるが, 平面形状が六角形のコンクリート製浮体も開発されている。大型浮体の建設にはこれらの要素浮体を接合する必要があるので, 洋上接合工法が開発され, 実証されている。浮体橋りょうは免震性があることから注目されているが, アメリカでは連続ポンツーン型のマーロー橋などが, また, 最近ノルウェーではセパレート型の浮体橋りょうが完成している。
著者
上田 茂太
出版者
苫小牧工業高等専門学校
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011

一般的に耐電圧の低い電気二重層コンデンサ(EDLC)を直列接続し電圧を高くして利用する場合、EDLCを直列接続したまま充電すると高い電圧の充電器が必要になるとともに複数のEDLCの電圧アンバランスが生じる。そこで、充電時には並列接続、放電時には直列接続に変更できるダイオード16個とリレー7個を用いた簡単な回路を提案し実験にて効果を確認した。定格233F、15VのEDLC8個用い、直流モータを負荷として、負荷条件を変えて実験した結果、80W負荷で1900秒間放電可能で、充放電における電圧アンバランスは概ね±1%以内に抑制でき、充放電のエネルギー効率としては70~80%という良好な結果が得られた。
著者
山村 義治 上田 茂信 伊谷 賢次 粉川 隆文 杉野 成 近藤 元治 浜田 春樹 園山 輝久 弘中 武 蒲田 洋二 芦原 司
出版者
The Japan Society of Hepatology
雑誌
肝臓 (ISSN:04514203)
巻号頁・発行日
vol.29, no.7, pp.956-962, 1988
被引用文献数
7 2

症例は29歳女性.上腹部痛を主訴として,昭和59年8月2日入院.血液学的検査で,中等度の貧血と血小板の減少,血清LDHの軽度上昇を認めた.出血時間,プロトロンビン時間共に延長していた.AFPは陰性.腹部血管造影では,肝・脾血管腫と診断され,さらに骨転移巣も認めた為,血管肉腫が強く示唆された.確定診断の目的で腹腔鏡下肝生検を試みたが,出血が激しく断念し,外科的肝切除にて血管肉腫と診断された.本例は,その後肝機能が悪化し,昭和60年3月22日に肝不全で死亡した.剖検では,肝臓,脾臓,骨髄に血管肉腫を認めたが,原発巣は不明であった.肝血管肉腫は生前診断が困難であり,特に肝血管腫や肝嚢胞性病変との鑑別が問題となる.疑いのある症例には,速やかに開腹下肝生検,あるいは肝切除術を行うことが必要と考えられた.
著者
荷宮 文夫 末原 靖弘 矢野 健一郎 上田 茂治
出版者
九州歯科学会
雑誌
九州齒科學會雜誌 : Kyushu-Shika-Gakkai-zasshi (ISSN:03686833)
巻号頁・発行日
vol.22, no.2, pp.119-136, 1968-09-30
被引用文献数
8

A dental morphological study was investigeted on the population in the Kyushu district. Items of measurement concerning the male and female in the magnitude are as follows : the breadth of dental arch, breadth of mandible alveolar, circumscribing length of dental arch, anterior and posterior palatal height, palatal breadth, length of palatal arch and length of median suture of palate.