著者
中村 健太郎
出版者
一般社団法人 電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会 基礎・境界ソサイエティ Fundamentals Review (ISSN:18820875)
巻号頁・発行日
vol.7, no.3, pp.249-255, 2014-01-01 (Released:2014-01-01)
参考文献数
16
被引用文献数
1

超音波振動から直線運動や回転運動を得る超音波アクチュエータについて,摩擦駆動の超音波モータを中心に,その原理と構成例,得られる特性について解説する.圧電セラミックス素子で発生した往復運動である振動から一方向運動を得るための原理として,複合振動形と進行波形に分けて説明し,複合振動形を例に得られるべき性能を論じる.また,それぞれの方式で直線運動を得る構成方法,回転運動を得る構成方法を具体的に紹介する.また,効率や寿命を改善する最近の試みについても述べる.
著者
邱 惟 御木 功造 水野 洋輔 小山 大介 中村 健太郎
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. US, 超音波 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.111, no.61, pp.15-20, 2011-05-17

適切な潤滑油と摩擦材を用いることで、複合振動子型超音波モータが高効率に動作することを示した。ねじり振動子入力電力から機械出力への最高変換効率の85%は、100MPaの静的予圧の下、粘度32cStの高トラクションオイルを用いた際に得られた。さらに、このような80%以上の高い効率は、再現性よく安定して得られることを確認した。また、本実験で確認した範囲では、ステータにアルミナ、ロータに窒化珪素を用いる組み合わせが最も良い性能を示すことも明らかにした。加えて、潤滑油の種類による効果についても議論を行った。
著者
中村 健太 塩野 透 北郷 崇広 黒野 弘靖
出版者
一般社団法人日本建築学会
雑誌
日本建築学会北陸支部研究報告集 (ISSN:03859622)
巻号頁・発行日
no.52, pp.335-338, 2009-07-12

機械除雪の導入によって通りの雪の一掃が行われるようになる昭和40年(1965)頃までは、大雪の際に雁木と雁木をつなぐ役割を果たしたユキロウカや、共同作業によって除雪を行った雪引きなど、雁木通りにおける雪処理を介した共同利用があった。敷地内における雪処理では、町家の空間構成や敷地の利用状況に合わせた雪処理が各住戸で行われる。また、間口の狭い町家や角地の町家では雪処理における敷地裏の共用がみられる。
著者
豊田 秀樹 中村 健太郎 村石 幸正
出版者
日本教育心理学会
雑誌
教育心理学研究 (ISSN:00215015)
巻号頁・発行日
vol.52, no.4, pp.392-401, 2004-12-30

双生児と一般児を統合的に扱う遺伝ACEモデルが新制田中B式知能検査に適用される。データは中学1年時と高校1年時にそれぞれ採られた縦断データである。本研究では構造方程式モデルの下位モデルである遺伝ACEモデルと縦断的解析を融合したモデルによって, 115組の一卵性双生児と32組の二卵性双生児, ならびに881人の一般児の被験者を分析した。知能点と7つの各下位検査についてそれぞれ母数の推定を行い, 加算的遺伝, 共有環境, 非共有環境の各説明割合が明らかとなった。個々の項目に関する特徴に加え, 全体として中学時, 高校時の双方とも非共有環境の説明割合が比較的大きいことが示された。
著者
松尾 英一 小池 義和 中村 健太郎 上羽 貞行 橋本 芳樹
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. US, 超音波
巻号頁・発行日
vol.98, no.469, pp.33-38, 1998-12-14
参考文献数
12

著者らは、数kgfの重さの板状重量物体が振動面から数10μmの距離で浮揚可能な音波浮揚現象を見いだし、非接触搬送装置への応用を試みている。円形振動板を用いて円形板状物体を浮揚させた場合非接触で浮揚物体を保持・静止することが可能であるので、振動源を移動させることにより物体の非接触搬送が実現できる。これまで、振動板を固定した状態で浮揚させた場合に浮揚物体に水平方向に働く保持力の特性について検討を行ってきている。本報告では、浮揚物体の大きさ、浮揚距離、放射板の振動振幅、振動モード等が保持力に与える影響について測定を行い検討した結果について報告する。