著者
大場 一郎 中里 弘道 Gennady Zinovjev 室谷 心 平野 哲文
出版者
一般社団法人 日本物理学会
雑誌
日本物理学会誌 (ISSN:00290181)
巻号頁・発行日
vol.66, no.4, pp.258-269, 2011-04-05 (Released:2018-08-14)
参考文献数
51

本解説記事は構成が通常の解説記事と異なるため,編集委員会より簡単に説明する.並木美喜雄先生は2010年4月21日に84歳で他界されました.本解説は並木先生の追悼解説記事として,並木先生がその発展に大きく貢献された高エネルギーハドロン・原子核衝突における流体的描像の物理についての最近の発展を,並木先生の功績を交えながら紹介していただいた.第1章では,並木先生に教えを受けた大場氏と中里氏に並木先生の業績について解説していただいた.また,並木先生が1990年代初頭のソ連崩壊後,旧ソ連の物理学者の支援活動を精力的になさっていた関係で,旧ソ連の研究者から感謝の気持ちを伝えたいとのご意向が寄せられ,第2章では,旧ソ連の研究者を代表してZinovjev氏に寄稿していただいた.第3章では,クォークグルーオンプラズマ流体の物理を第一線で研究し,並木先生の教えも受けている,室谷氏,平野氏に解説記事をお願いした.このような構成のため,通常の解説記事よりページ数が多くなっている.
著者
中里 弘 田中 友也
出版者
学校法人 開智学園 開智国際大学
雑誌
開智国際大学紀要 (ISSN:24334618)
巻号頁・発行日
vol.18, pp.159-169, 2019 (Released:2019-04-08)

プレイセラピーの中でClは死と再生を繰り返し表現することがあり、死と再生のモチーフは心理療法において重要であるとの指摘がある。本論文ではプレイセラピーにおいてClがどのような過程を経て自身を成長させたかを検討し、自身の問題を乗り越える上で死と再生を繰り返すことの意味について考察することを目的とした。遊びの性質・遊びの流れにおいて重要な点が特に似ているプレイセラピー事例13件を基に架空事例を作成し、①ClとThの関係形成期、②Clが自身の攻撃性・破壊性・グロテスクなものをThに投影し、Thを痛めつけて殺害しては復活させた時期、③ClがThを意のままにコントロールした時期、④ClがThをケアする役割になった時期の4期を提示した。ThがClの死と再生の過程を助ける発想を持ちつつ、プレイセラピー原則の中でClが思いのままに表現できるよう対応することが重要であると考えられた。Thがプレイセラピーの中で死んだままにならず、再生して立ち上がることも肝要である。生物学からの考察では、アポトーシスのような死と再生の働きが心の働きにおいても想定されることを示した。
著者
宇賀 勇夫 真下 弘 中里 弘 西尾 友三郎 安藤 隆彦 大島 侑
出版者
医学書院
雑誌
病院 (ISSN:03852377)
巻号頁・発行日
vol.34, no.9, pp.59-68, 1975-09-01

精神病院にPSW (精神科ソーシャルワーカー),CP (臨床心理士)が登場してから幾多の歳月が流れた.しかし,業務の不明確さ,法的経済的裏づけの不備からか,依然として不安定な待遇にあるようである.今回は特に,「現場」での経験豊かな方々にお集まりいただき,日頃抱いている悩みや問題点を,ざっくばらんに語っていただいた.それは結局,精神病院のかかえる悩みや問題を明らかにすることになったが,「現場」で苦労を続ける多くの方々のご意見をいただき,新たな議論をまき起こす材料になれば幸いである.
著者
中里 弘穂
出版者
一般社団法人 経営情報学会
雑誌
経営情報学会 全国研究発表大会要旨集 2008年秋季全国研究発表大会
巻号頁・発行日
pp.29, 2008 (Released:2009-01-07)

「地方都市に立地するソフト開発IT企業の競争優位性」 ソフトウエア開発を主体としたIT企業は、都市部、特に東京に集中して立地している。これは立地論から取引コストの節減として説明できる。しかしながら日本国内において、地方都市に本社を立地し、成長・発展しているソフト開発を主体としたIT企業が少ないながらも存在する。 本研究は、地方都市に本社を立地するソフト開発主体のIT企業(上場企業)に焦点を当て、「なぜ地方都市に立地しているのか」「地方都市の不利な条件をどのようにして有利なものに変換しているのかを」を考察する。その上でIT産業振興による地方都市の活性化の方向性を導くことをねらいとする。
著者
中里 弘道
巻号頁・発行日
pp.1-39, 1998-04

課題番号07804017 1995年度~1997年度科学研究費補助金(基盤研究(C)(2))研究成果報告書 研究代表者中里弘道(早稲田大学理工学部)