著者
亀山 修一 苫米 地司 佐藤 威 石田 眞二 川端 伸一郎
出版者
北海道工業大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2007

可視光通信LEDによって歩行者に安全・安心情報を伝えるしくみ(歩行者ITS)を積雪寒冷地に適用することを目的とし,室内実験およびフィールド試験によって降雪が可視光通信能力に及ぼす影響について検討した.また,札幌市中心部において収集したすべり抵抗,道路区画線の視認性などのデータを整理・分析し,歩行者の交通安全にとって重要なこれらの因子の測定方法および評価方法を開発した.
著者
浅田 拓海 可知 宏太 有村 幹治 亀山 修一
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集 (ISSN:24366021)
巻号頁・発行日
vol.79, no.8, pp.22-00168, 2023 (Released:2023-08-20)
参考文献数
23

市町村が管理する生活道路は,地域住民の身近な存在であるが,沿道環境や利用頻度を考慮した舗装の維持管理はほとんど行われていない.本研究では,筆者らが開発したAI技術により構築した舗装点検データに住宅立地や交通量のデータを空間結合し,生活道路の舗装をネットワークレベルで評価する方法を提案した.本方法の特長は,舗装損傷度と交通量に加えて,周辺の損傷舗装や住宅の分布に基づいた修繕の優先順位付けおよび修繕効果の推計を行う点にある.本方法を用いて,室蘭市を対象としたケーススタディを行い,従来の舗装評価方法との比較を行った.その結果から,本方法では,従来方法よりも住環境の改善効果が大きい修繕対象区間を抽出でき,さらに,シナリオ分析により地域の実情に合わせた効果の大きい修繕計画を策定できることを示した.
著者
浅田 拓海 石田 眞二 松田 泰明 亀山 修一
出版者
公益社団法人 日本造園学会
雑誌
ランドスケープ研究(オンライン論文集) (ISSN:1883261X)
巻号頁・発行日
vol.5, pp.33-42, 2012 (Released:2012-04-11)
参考文献数
28
被引用文献数
1

To revitalize local areas and tourism using the landscape resources in community, Scenic Byways have been built since 2007 in Japan. In this study, we analyzed the regional characteristics of sequential road landscape using the image features (fractal dimension, sky share, green share) of photographs taken at 20-m intervals on the Scenic Byways of Hokkaido and Kanto. The structural (urbanization level, vastness level, forest level) and fluctuation (short-term fluctuation of landscape, contrast of nature and urbanization, contrast of land and forest, fluctuation of skyline) characteristics of the sequential landscapes were evaluated from the average values and the power spectrum density of image features, respectively. In comparison of the Scenic Byways of both regions, the Hokkaido route is vast and monotonous, while the Kanto route is forested, urban and fluctuating. In addition, the sequential landscapes were classified into five clusters based on their structural and fluctuation characteristics, and then the features of each cluster were evaluated.
著者
亀山 修一 川端 伸一郎 豊田 邦男 川村 彰 笠原 篤
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集 = Proceedings of JSCE (ISSN:02897806)
巻号頁・発行日
no.742, pp.51-60, 2003-09-20
被引用文献数
1 1

1999年8月~2000年4月にかけて道東自動車道 (芽室I.C~池田I.C.) の縦断プロファイルを測定した. 特に, 2000年2~4月の期間中は測定を毎週実施し, 冬期間における国際ラフネス指数 (IRI) の変動について解析した. 切土の占める割合が大きいセグメントでは, IRIが冬季になると増加し, 春季になると減少する傾向が見られた. 推定された凍結深さが調査期間中に凍上性材料の路床に達したことに加え, 凍結指数の増加とともにIRIが増加し, 春になるとIRIが冬季前のレベルに回復する傾向が見られたことから, 凍上によって冬季の平坦性が悪化することが分かった. また, 冬季のIRIは, 盛土部や橋梁部よりも切土部において大きく増加し, 局所的に秋季の約5倍に達した.
著者
石川 達也 三浦 清一 横濱 勝司 亀山 修一 川端 伸一郎 小野 丘 安倍 隆二 関根 悦夫 八谷 好高
出版者
北海道大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2008

本研究では、凍結融解作用を受ける粒状路盤の力学特性の試験方法を提案するとともに、凍結時及び凍結融解後の粒状路盤の力学挙動を把握し、舗装構造の理論的設計方法を用いて、凍結融解に伴う粒状路盤の性能変化が道路舗装の疲労寿命に及ぼす影響を検討した。この結果、粒状路盤が凍結融解作用を受けた場合、支持力特性のような力学的な性能が変化し、疲労寿命のような走行路構造の長期性能に強く影響を及ぼすことを明らかにした。