著者
佐々木 雄大
出版者
日本倫理学会
雑誌
倫理学年報 (ISSN:24344699)
巻号頁・発行日
vol.67, pp.203-217, 2018 (Released:2019-04-01)

Généralement, on pense que le sacré est un concept pour définir l’essence de la religion. La religion est basée sur la distinction entre le sacré et le profane, et le sacré, qui est isolé de la région profane, a l’ambiguïté du pur et de l’impur, et du faste et du néfaste. Contrairement à cela, ces dernières années, de nombreux doutes sur le concept du sacré et le dualisme du sacré et du profane ont été soumis. Une telle critique pourrait également être dirigée vers Georges Bataille, qui employait le sacré comme un concept important de sa pensée. D’une part, il acceptait le dualisme de Durkheim dans « hétérologie », mais d’autre part, dans le compte rendu sur L’homme et le sacré de Caillois, il dirait que la différence entre le sacré et le profane n’était que celle de « l’angle de vue ». Cet article vise à défendre la théorie du sacré chez Bataille contre les critiques du concept du sacré, et à montrer sa possibilité de surmonter la distinction entre le sacré et le profane. D’abord, après avoir confirmé la position du sacré dans la sociologie religieuse de Durkheim, nous montrons que, dans La structure psychologique du fascisme (1933), Bataille a remplacé le sacré et le profane par l’hétérogénéité et l’homogénéité et a analysé la structure sociale avec ces concepts. Ensuite, nous prouvons que, dans La théorie de la religion(1947), il a repris le sacré comme le problème d’une conscience de soi, et le monde sacré et le monde profane coïncident dans « la nuit du non-savoir ». Et enfin, il devient clair que, dans La guerre et la philosophie du sacré (1951), Bataille a atteint à l’ambiguïté entre le sacré et le profane en saisissant la relation entre les deux comme celle entre la totalité du monde et les objets isolés. De cette façon, on conclut que Bataille peut surmonter le dualisme et considérer le sacré comme un problème général de la vie humaine qui ne se limite pas à la religion.
著者
菅野 憲明 佐々木 雄大 高山 毅 池田 哲夫
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告データベースシステム(DBS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2004, no.72, pp.545-552, 2004-07-14

コンビニエンス・ストア(通称「コンビニ」)における新商品の売れ行き予測に関する学術的な検討が遅れている. 著者らはこれまでに 市販のPOSデータを用いて「おにぎり」と「カップラーメン」の新商品の売れ行き予測に関する予備的な検討として 特定店舗で成立する相関ルールの抽出を行なった. 本稿では 店舗を問わず成立する一般的知見の導出を目指す. 具体的には コンビニ会社A社へのヒアリングを通じて 新商品投入後二週目の売れ行き予測に対するニーズがあることを述べる. そして これを目的変数とした場合の説明変数として有効な変数を A社の協力の下 データマイニングにより導出する. これらの説明変数と目的変数を用いて 店舗ごとにルール抽出を行なうと有効なルールが得られることが確認された.Academic analysis of sales forecast for new items on sale in convenience store is insufficient. As a preliminary analysis, the authors have derived some association rules for every shop concerning demand of new ``onigiri" and ``cup ramen" by utilizing POS data on sale. In this paper, we try to find some general knowledge independent of a shop. Concretely, based on a hearing from a convenience store company A, we describe there exists a need for sales forecast in the second week for a new item. We adopt it as a target variable, and derive its effective explanatory variables by the use of data mining technique, based on the cooperation of the company A. We have confirmed that we can obtain some effective association rules, if we adopt these target variable and explanatory variables and perform distinct data mining for each shop.
著者
菅野 憲明 佐々木 雄大 高山 毅 池田 哲夫
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. DE, データ工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.104, no.177, pp.207-212, 2004-07-07

コンビニエンス・ストア(通称「コンビニ」)における新商品の売れ行き予測に関する学術的な検討が遅れている.著者らはこれまでに,市販のPOSデータを用いて「おにぎり」と「カップラーメン」の新商品の売れ行き予測に関する予備的な検討として,特定店舗で成立する相関ルールの抽出を行なった,本稿では,店舗を問わず成立する一般的知見の導出を目指す.具体的には,コンビニ会社A社へのヒアリングを通じて,新商品投入後二週目の売れ行き予測に対するニーズがあることを述べる.そして,これを目的変数とした場合の説明変数として有効な変数を,A社の協力の下,データマイニングにより導出する,これらの説明変数と目的変数を用いて,店舗ごとにルール抽出を行なうと有効なルールが得られることが確認された.
著者
熊野 純彦 木村 純二 横山 聡子 古田 徹也 池松 辰男 岡田 安芸子 吉田 真樹 荒谷 大輔 中野 裕考 佐々木 雄大 麻生 博之 岡田 大助 山蔦 真之 朴 倍暎 三重野 清顕 宮村 悠介 頼住 光子 板東 洋介
出版者
東京大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2017-04-01

2018年度は、本研究の主要達成課題のうち、「各層(家族・経済・超越)の各思想の内在的理解」を中心とする研究がなされた。近現代日本の共同体論を再検証するにあたっては、2017年度で取り組まれた「和辻共同体論の参照軸化」に加え、家族・経済・超越それぞれの層に関連する思想を巡る形成の背景に対しても、テクストに内在した読解を通じて光を当て直す必要がある。以下、そうした問題意識のもとに取り組まれた、2018年度の関連実績のうち主要なものを列挙する。(1)研究代表者の熊野純彦は、著書『本居宣長』において、近世から現代に至るまでの代表的な思想家たちによる宣長の思想の受容過程を丹念に整理・検証することで、それを近代日本の精神史の一齣として提示することを試みた。それを踏まえたうえで改めて宣長のテクストの読解を行い、今日の時代のなかでその思想の全体像を捉えかえそうとしたところに、本業績の特徴がある。(2)研究分担者宮村悠介は、主に本研究の研究分担者からなる研究会(2018年9月)にて、研究報告「家族は人格ではない 和辻共同体論のコンテクスト」を行い、和辻倫理学の形成過程におけるシェーラーの影響と対話の形跡を、具体的にテクストをあげつつ剔抉した。これは、翌年度の課題である「思想交錯実態の解明」にとってもモデルケースとなる試みである。(3)超越部会では台湾の徐興慶氏(中国文化大学教授)を招聘、大陸朱子学と、幕末から近代に至るまで様々な思想に陰に陽に影響を及ぼしてきた水戸学の影響関係について知見をあおいだ(「「中期水戸学」を如何に読み解くべきか 徳川ミュージアム所蔵の関係資料を視野に」2018年)。これにより、広く東アジアの思想伝統と近世以降現代に至るまでの日本思想の受容・対話の形跡を実証的に検証することの重要性を改めて共有できたことは、本研究の趣旨に照らしても重要な意義を持つと思われる。
著者
佐々木 雄大 大澤 雅彦
出版者
日本草地学会
雑誌
日本草地学会誌 (ISSN:04475933)
巻号頁・発行日
vol.51, no.3, pp.251-256, 2005-10 (Released:2011-03-05)

草原全体として種組成の単純化が認められる兵庫県東お多福山草原であるが、登山道周辺においては草原内部よりも多様で特異な群落構造が見受けられる。そこで、本研究では登山道周辺の群落構造および種多様性に着目し、これらに特異性を与える主要因を利用客による踏みつけによるものと推定し、定量的に分析した。結果から、種組成の単純化が認められる本草原登山道周辺において、踏みつけの影響は必ずしも負の影響をもつとはいえないことがわかった。特に中程度の踏圧(土壌硬度で3.0-7.5kg/cm2)は、多様性を増加させた。整備された登山道を増やすことによって、適度な踏圧のもとで登山道が利用されるように促すことは、本草原登山道周辺における多様な草本植生の生育の場を提供することにつながると示唆される。