著者
佐藤 隆司 楠瀬 勤一郎 長 秋雄 木山 保 山田 文孝 相澤 隆生
出版者
公益社団法人 日本地震学会
雑誌
地震 第2輯 (ISSN:00371114)
巻号頁・発行日
vol.50, no.1, pp.57-65, 1997-05-28 (Released:2010-03-11)
参考文献数
22

Crustal stress measurements by the hydraulic fracturing method were carried out using a 1000m- and a 100m-deep boreholes drilled at Inagawa town, Hyogo prefecture, where earthquake swarm activities with very shallow hypocenters have intermittently occurred since July 1994. On borehole televiewer record, borehole breakouts were clearly observed at a number of depth intervals of the 1000m-deep borehole. The borehole breakout data as well as the hydraulic fracturing data was used to estimate orientation of the maximum horizontal compressive stress.Magnitudes of the horizontal stress down to 700m in depth are comparable to the standard stress gradients with depth in western Japan derived by TANAKA (1986). On the other hand, the maximum and minimum horizontal compressive stresses at about 950m in depth are about 70MPa and 40MPa, respectively, which are about twice as large as the standard stress gradients with depth in western Japan. The maximum horizontal compressive stress below 600m in depth is generally oriented E-W to NW-SE.
著者
香月 有美子 鈴木 重明 高橋 勇人 佐藤 隆司 野川 茂 田中 耕太郎 鈴木 則宏 桑名 正隆
出版者
日本臨床免疫学会
雑誌
日本臨床免疫学会会誌 (ISSN:09114300)
巻号頁・発行日
vol.29, no.2, pp.102-106, 2006 (Released:2006-04-30)
参考文献数
12
被引用文献数
6 6

Good症候群は胸腺腫に低γグロブリン血症を合併し,多彩な免疫不全状態を呈するまれな疾患である.我々はGood症候群に重症筋無力症(MG)を同時期に合併した症例を経験し,その免疫機能に関して評価した.症例は58才男性.四肢筋力低下,易疲労感のため受診し,抗アセチルコリン受容体(AChR)抗体陽性,胸腺腫からMGと診断.末梢血リンパ球数は正常であったが,著明な低γグロブリン血症(IgG 283 mg/dl, IgA 17 mg/dl, IgM 1 mg/dl)を認めた.拡大胸腺摘出術,副腎皮質ステロイド投与によりMGは寛解を維持しが,免疫グロブリンの定期的な補充にもかかわらず,呼吸器感染症やカンジダ症を繰り返した.経過中,副腎腫瘍,膵頭部癌と肝転移巣が判明し,細菌性肺炎により死亡した.免疫学的検討では,末梢血中のCD19+ B細胞が欠損していたが,各種マイトジェンに対するリンパ球増殖能は保たれていた.リコンビナントAChR蛋白により誘導されるT細胞増殖反応は低い抗原濃度でも観察され,MG患者に特徴的なパターンを示した.B細胞と結合する自己抗体を検出したが,本例では検出されなかった.Good症候群では免疫不全や自己免疫を含む多彩な免疫異常を呈することが示された.
著者
佐藤 隆司
出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
ドクメンテーション研究 (ISSN:00125180)
巻号頁・発行日
vol.28, no.6, pp.215-224, 1978-06-01 (Released:2017-10-20)

科学者社会のコミュニケーションの公器としての学術雑誌が,明治以降いかなる形で出現し,どんな変遷をとってきたかを,論文・ニュース・文献紹介等記事内容と,和洋抄録・目次の有無・著者名・論文名のつけ方・引用文献のつけ方等書誌的形式的事項との経年変化を明治以降いち早く生れ今日まで続いている代表的学会誌4誌と一般科学誌1誌について調べてみた。記事内容の変化,引用文献を附すのが一般的になることなどから,1920〜1935項に学術雑誌にふさわしい形になることが指摘される。