著者
坂上 嶺 佐藤 駿 松重 一輝 安武 由矢 日比野 友亮 眞鍋 美幸 内田 和男 望岡 典隆
出版者
公益社団法人 日本水産学会
雑誌
日本水産学会誌 (ISSN:00215392)
巻号頁・発行日
pp.20-00054, (Released:2021-03-12)
参考文献数
42
被引用文献数
5

ニホンウナギ資源減少の原因の1つとして,鳥類からの被食リスクを低減する隠れ場所となると考えられる浮き石の,河川改修による減少が挙げられる。本研究では,浮き石による間隙の存在が,本種の生残に影響を与えるかを検証するために,間隙が利用可能な池と利用不可能な池の2群における生残率と肥満度の変化量を比較する実験を行った。その結果,間隙が利用可能な池では供試魚の生残率が有意に高く,浮き石による間隙は捕食者である鳥類から餌として発見される可能性を下げる効果があることが確認された。
著者
佐藤 駿 中沢 仁
出版者
日本基礎心理学会
雑誌
基礎心理学研究 (ISSN:02877651)
巻号頁・発行日
vol.34, no.1, pp.45-52, 2015-09-30 (Released:2015-12-26)
参考文献数
18

Human time perception is known to be distorted by adaptation to visual motion stimuli. Many studies have investigated time perception distortion and its underlying mechanisms, but their results have been inconsistent. This may be because they have used different adaptation durations, as it is known that time duration can affect visual processing levels. Previous studies have elucidated how time perception is distorted under adaptation conditions of a few seconds or much longer, but have not investigated this distortion under shorter durations. Therefore, we investigated how time is distorted and how time perception mechanisms are affected under short adaptation durations (e.g., <2 s). We found that a short duration produced a characteristic time distortion. In addition to orientation selectivity, we confirmed a transient effect on time perception distortion. These results suggest that visual processing concerning orientation selectivity contributes to time perception, and that transient components of the adaptation effect are useful for investigating the mechanisms of adaptation-based perceived time distortion.
著者
坂上 嶺 佐藤 駿 松重 一輝 安武 由矢 日比野 友亮 眞鍋 美幸 内田 和男 望岡 典隆
出版者
公益社団法人 日本水産学会
雑誌
日本水産学会誌 (ISSN:00215392)
巻号頁・発行日
vol.87, no.3, pp.255-264, 2021-05-15 (Released:2021-05-23)
参考文献数
42
被引用文献数
5

ニホンウナギ資源減少の原因の1つとして,鳥類からの被食リスクを低減する隠れ場所となると考えられる浮き石の,河川改修による減少が挙げられる。本研究では,浮き石による間隙の存在が,本種の生残に影響を与えるかを検証するために,間隙が利用可能な池と利用不可能な池の2群における生残率と肥満度の変化量を比較する実験を行った。その結果,間隙が利用可能な池では供試魚の生残率が有意に高く,浮き石による間隙は捕食者である鳥類から餌として発見される可能性を下げる効果があることが確認された。
著者
佐藤 駿吾
出版者
日本医科大学医学会
雑誌
日本医科大学雑誌 (ISSN:00480444)
巻号頁・発行日
vol.47, no.1, pp.28-38, 1980-02-15 (Released:2010-10-14)
参考文献数
32

Suppression of the micturition desire causes strain on the whole body. The cerebral apoplexy and the so-colled micturition syncope often occur during urination.These facts indicate that the whole body can be influenced by the impulses arising in and/or around the urinary bladder. The present study was attempted to elucidate the mechanism underlying this, and the following results were obtainedon the human subjects.1) Artificial distension of the bladder by physiological saline solution induced the following changes. Namely, the R-R interval of ECG became shorter; the blood pressure extremely higher; the plethysmographic fluctuation less; the activities of the plasma renin and plasma angiotensin I &II higher. But no changes were observed in the activities of the plasma aldosterone and the plasma cortisol.2) The changes mentioned above were not observedif the wall of the bladder was anestetized with lidocaine hydrochloride.3) Based on these results, it was considered that the distension of the bladder influences the whole body through autonomic reflexes.
著者
廣川 祐太 朴 泰祐 佐藤 駿丞 矢花 一浩
雑誌
情報処理学会論文誌コンピューティングシステム(ACS) (ISSN:18827829)
巻号頁・発行日
vol.9, no.4, pp.1-14, 2016-11-17

近年,Intel Xeon Phiなどメニーコアプロセッサを搭載したPCクラスタが運用されているが,同プロセッサの性能特性から実アプリケーションにおいて高い性能を得るのは非常に困難である.本研究では,電子動力学シミュレータARTEDでの支配的な計算である波数空間と軌道に関して並列化された3次元実空間格子の25点ステンシル計算を,メニーコアプロセッサに対し最適化することを目的とする.まず,元のターゲットシステムである京コンピュータ(SPARC64 VIIIfx)に対し最適化を行い,コンパイラによる自動ベクトル化を促進することで14.94GFLOPSから27.2GFLOPSに性能が向上した.この実装を用いて,メニーコアプロセッサのIntel Xeon Phi(Knights Corner)を対象に,自動ベクトル化とIntrinsicsを用いた手動ベクトル化による最適化を行った.元実装が30.06GFLOPSであるのに対し,手動ベクトル化実装で224.45GFLOPSと20.9%のピーク演算性能比を達成した.また,次世代プロセッサのKnights Landingへの実装などについても考察する.
著者
佐藤 駿 永田 龍次 福間 直希 島田 謙一郎 田宮 大雅 中山 保典 韓 圭鎬 福島 道広
出版者
Japan Society of Nutrition and Food Science
雑誌
日本栄養・食糧学会誌 (ISSN:02873516)
巻号頁・発行日
vol.73, no.3, pp.81-91, 2020 (Released:2020-06-18)
参考文献数
38
被引用文献数
1

大麦品種BARLEYmax (BM) は一般品種の大麦より食物繊維やレジスタントスターチを豊富に含む。本研究では一般大麦品種であるハインドマーシュならびに対照区であるセルロースと比較してBMのin vitroにおける腸内発酵特性を検討した。実験1では2種の大麦を同等に使用し, 実験2ではBMに難消化性画分が多く含まれることを考慮して検討した。大麦試料を消化酵素により加水分解してその残渣物をin vitro培養槽に供試し, 48時間の培養試験を行った。実験1において, BM添加区はハインドマーシュ添加区より培養後期での高い短鎖脂肪酸産生を示した。実験2ではそれに加えて, BM添加区は培養期間を通して短鎖脂肪酸産生の増加およびアンモニア態窒素の低下を示した。以上の結果から, BMは短鎖脂肪酸を持続的に産生し, さらにその多量な難消化性成分により, 有効な腸内発酵特性を示す可能性が示唆された。
著者
中田 翔 石田 茜 佐藤 駿 田中 優貴 鈴木 聡 Pradeep Abeygunawardhana 西山 成 和田 健司 石丸 伊知郎
出版者
公益社団法人 精密工学会
雑誌
精密工学会学術講演会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2014, pp.65-66, 2014

我々は,無限遠補正結像光学系の光学的フーリエ変換面に,直方体と傾斜プリズムによる透過型位相シフターを挿入した,波面分割型空間的位相シフト干渉法を提案している.これは,スマートフォンなどの結像光学系に,薄い傾斜ガラス板を挿入するだけで,ワンショット(1画像)で1ライン上のフーリエ分光イメージングが可能になる.近赤外領域の分光断層イメージングにより,皮膚などの生体膜表面や内部の成分計測を目指している.