著者
植田 弘師 松永 隼人 永井 潤 水田 賢志 田中 義正 水谷 龍明 内田 仁司
出版者
長崎大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2014-04-01

LPAシグナルは神経障害性疼痛、線維筋痛症モデルの形成と維持機構の共通鍵分子である事を明らかにし、創薬標的分子に対する阻害剤探索やin slico解析、最適化合成を行った。慢性疼痛は免疫系を含む複数のフィードフォワード機構により構成されることを見出したので、特異的薬剤処置やLPAプライミングした培養アストロサイト、iPS細胞、T細胞をin vivo疼痛機構に再構成する研究を実施した。その結果、ミクログリアLPA3受容体-サイトカインによる形成・維持機構、アストロサイトLPA1受容体-ケモカインによる維持機構が主な仕組みであることが明らかになった。
著者
植田 弘師 澄川 耕二 井上 誠 藤田 亮介 内田 仁司
出版者
長崎大学
雑誌
基盤研究(S)
巻号頁・発行日
2005

神経損傷に伴う難治性の神経因性疼痛の分子機構解明において、リゾホスファチジン酸(LPA)をめぐる治療標的分子の同定に成功した。主たる働きは知覚神経と脊髄後角におけるLPAの逆行性シグナルとしての脱髄や遺伝子発現制御とLPA合成を介する疼痛増強する機構である。脊髄内におけるLPA誘発性のミクログリア活性化、上位脳における同様なフィードフォワード機構、疼痛制御遺伝子発現のエピジェネティクス性増幅制御の存在など、新しい視点に立った創薬基礎を築いた。
著者
小林 祐三 谷内田 仁 渡邊 澄江
雑誌
情報処理学会研究報告情報学基礎(FI)
巻号頁・発行日
vol.1990, no.103, pp.1-8, 1990-12-18

筆者らは、パソコンCADの図面ファイル管理システムを、分散リレーショナルDBを利用して開発した。パソコンCADの図面ファイル管理の問題点を考察し、その解決方法を開発したシステムに如何にして実現したかをのべる。パソコンCADは現在、その手軽さや安価であるといったことから、急速に普及しつつある。しかし複数の設計者によるCADの利用では、パソコンである故の欠点もつきまとうことになる。このような状況に対し、パソコンとワークステーションによる分散DBを使ったシステムM?DRAMAによって、パソコンCADに於ける図面ファイル管理の問題を解消した。We make a management system of PC-CAD drawings with distributed relational DBMS. We discuss the problem of management of PC-CAD drawings and the implementation of resolving method on our system. Now, the PC-CAD system becomes popular fast because of its ease of use and cheapness. But we find the problem which is occurred with the reason of PC among many designers who use CAD system. We resolve that problem with M-DRAMA, the Mechanical-DRAwing MAnagement system with distributed DBMS between PC and workstation.
著者
内田 仁 北山 正雄
出版者
公益社団法人 日本造園学会
雑誌
ランドスケープ研究 (ISSN:13408984)
巻号頁・発行日
vol.64, no.5, pp.447-450, 2001-03-30 (Released:2011-07-19)
参考文献数
11

本研究は二條城清流園の成立過程及びその経緯更に地割・植栽の経年変化について考察した。京都市はかねてより城に不釣合いな市民のレクリエーション施設であるテニスコートを撤去し, 国賓・公賓を迎える迎賓施設として, また市民や観光客にも利用できるような新庭園の作庭を検討していた。そのような折テニスコート代替地決定と旧角倉了以邸の敷地内の建物などの無償譲渡の確約が得られたことを機に, 京都市職員が直営で10ケ月の歳月を費やし昭和40年4月清流園を完成させた。清流園は作庭から35年以上経過している現在でも地割・植栽ともほとんど変化なく維持され, 鑑賞要素の一つにとどまらず迎賓・集会的な役割を果たすこととなった。