著者
朝日 翔太 松井 彩華 田村 哲嗣 速水 悟 井指 諒亮 古川 輝 内藤 孝昌
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
日本機械学会論文集 (ISSN:21879761)
巻号頁・発行日
pp.20-00020, (Released:2020-10-20)
参考文献数
15
被引用文献数
1

In this paper, we propose a method to predict the failure of factory equipment by machine learning architectures using vibration data. We design the model so that we can predict robustly the failure of the equipment in advance. We use a Gaussian Mixture Model (GMM), a machine learning architecture, to calculate abnormality value which is used for the decision whether the state of the equipment is normal or abnormal by thresholding. We also use Long Short-Term Memory Autoencoder (LSTM-AE), one of the structures of the deep learning algorithm, for feature extraction. LSTM-AE model learns both spatial and temporal patterns which are difficult to capture with conventional machine learning algorithms. We conducted the prediction experiment using vibration data obtained from actual mechanical equipment, to confirm our method can predict the failure more robust than conventional methods. From this experiment, we found that the abnormality value tended to exceed a threshold value before the actual failure, indicating that the failure can be predicted in advance by our method. Besides, when compared with conventional methods, we found that the transition of abnormality and the accuracy of failure prediction were almost the same in all cases, but we also showed that the proposed method has superiority on robustness compared to conventional methods about the transition of abnormality and the setting of the threshold.
著者
内藤 孝雄
出版者
特定非営利活動法人 日本顎咬合学会
雑誌
日本顎咬合学会誌 咬み合わせの科学 (ISSN:13468111)
巻号頁・発行日
vol.30, no.1-2, pp.18-25, 2010-04-26 (Released:2015-12-11)
参考文献数
7

われわれ歯科技工士は,補綴装置を製作するための基本となる解剖学的観点からの歯の形態や歯列,嵌合状態を把握していなければ,歯科医師の指示による臨床での応用が利かなくなる.これは,臨床においては生体によってさまざまな咬合状態が存在するので,個々 の患者に対し適切に調和する機能性を考慮するためである. しかし,いまだ解剖学に沿った理想的な正常咬合という明確に定義づけられた基本模型が存在しないため,何を目標として技術の修練を行えばよいのか困惑している. そこで,解剖学的観点から,さまざまな臨床に対応するための指標となる正常咬合模型を具現化する事を目的として,日本人の全歯種の歯を平均値にて石膏彫刻を行い,もっとも嵌合する位置を探しだしながら排列を試みて検証を行った.その結果,おおよそではあるが,以下のことが確認できた. 1:正面面観から矢状面観にかけて切縁鼓形空隙は,一定の法則で広がりを見せた.2:咬合面観の歯列弓は,上下顎第二大臼歯が外開きになる傾向があった. 3:矢状面観の咬合平面は,隣り合う辺縁隆線が同じ高さでスピーの湾曲を呈していた.4:矢状面観の上顎臼歯部歯軸は,近心傾斜を示す傾向があった. 5:矢状面観の上顎第一大臼歯は,遠心頬側咬頭が挺出していた. 6:矢状面観の上顎第一大臼歯と上顎第二大臼歯の辺縁隆線は,とくに段差がついた. 7:上下顎の対向関係は1 歯対1 歯になったが,cusp to fossa の関係にはなかった. これらの結果の2については,上下顎第二大臼歯の咬合面溝形態と咬頭数の組み合わせによって歯列弓には変化が生じるとともに,7については,下顎が前方位になる1歯対2歯の対向関係になると,歯列弓や咬合接触点の位置に変化が生じると考えられた.
著者
内藤 孝
出版者
一般社団法人 日本糖尿病学会
雑誌
糖尿病 (ISSN:0021437X)
巻号頁・発行日
vol.49, no.2, pp.145-150, 2006 (Released:2008-11-19)
参考文献数
18
被引用文献数
1

症例は80歳,男性.空腹時血糖340 mg/dl, HbA1c 13.2%に及ぶコントロール不良の未治療2型糖尿病で,38°C台の発熱,咳,痰,体幹から四肢に広がる皮疹を主訴に入院したが入院直後に悪寒,チアノーゼ,頻呼吸が出現し不穏状態に陥り乳酸アシドーシス(pH 7.137, 血中乳酸値74 mg/dl)が明らかとなった.診断後速やかに厳格な血糖コントロール,脱水の補正,アルカリ化などの治療を行い代謝異常が順調に改善したにもかかわらず,腎不全増悪,肝機能障害,膵逸脱酵素上昇,心房細動など多臓器障害を引き起こした.乳酸アシドーシスから臓器障害を生じる例はこれまでにも多数報告されているが,これほど多彩な臓器障害の報告は見当たらない.また発症後早い時期から乳酸アシドーシスの経過を追うことができたという意味でも貴重な症例と考えられた.
著者
古川(笠井) 恵美 内藤 孝子 松嶋 紀子
雑誌
川崎医療福祉学会誌 (ISSN:09174605)
巻号頁・発行日
vol.19, no.1, pp.47-58, 2009

発達障害のある高校生をもつ保護者を支援する方策を考える資料とするために,保護者が心配していることを調査票により調査した.全国LD親の会の高校生相当の子どもを持つ会員527人を対象として,315人(59.8%)から回答を得た.彼らの子どもたちは一人で複数の診断名または判定名を持ち,学習障害(LD)が128人,注意欠陥多動性障害(ADHD)が84人,広汎性発達障害(PDD)が126人,知的障害(MR)が72人であった.通常の高校在籍者199人の障害の重複状況はLD単独が46人,LD・ADHDの重複が24人,LD・PDDの重複が13人,LD・MRの重複が4人,LD・ADHD・PDDの重複が6人,LD・ADHD・MRの重複が3人,LD・PDD・MRの重複が1人であり,199人中97人(48.7%)がLDを含む.また,ADHD単独は12人,ADHD・PDDの重複が4人,ADHD・MRの重複が2人,PDD単独が67人,PDD・MRの重複が5人,MR単独は12人であり,LDを含まない者が102人であった.なお,通常の高校においてMRを含む者は26人であった.多くの保護者は,状況判断が悪い,話すことに困難がある,自分の気持の表現が下手,不器用である,暗黙のルールがわからない等を心配していた,これらは人間関係がうまく築けない原因と考えられた.LDと他の障害が重複する場合は,LD単独の心配より他の障害の心配事が強く現れた.LDを含まない障害の重複は少数であった.ADHDは不注意,注意集中の困難が多く,PDDは上記の他,他人との付き合い方がわからないという心配があった.MRは上記の他,金銭の管理ができないという心配があった.学校側との連携は担任を中心に行われており,養護教諭の関与についてはわからないとするものが多く,保護者は養護教諭との関係性が薄い傾向にあることが推察された.発達障害のある生徒に関わる教員は,こどもや保護者とよく接触をして,一人ひとりの子どものタイプや特性を理解し,その特性に合わせた学習指導や生活支援が必要である.
著者
内藤 孝一 山田 英二 尾崎 安彦
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告. IS,[情報システムと社会環境] (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.84, pp.47-54, 2003-06-19

(株)NTTデータでは「eデモクラシー」研究の一環として、1年間にわたり、千葉県八千代市で地元のNPOと共同で、地図情報システムを用いて地域の環境情報を市民間で共有し、行政への市民参加を支援する実験を実施した。その結果、電子地図上での地点情報や画像データを用いた情報発信はコミュニケーションを活性化させる可能性が高いが、利用環境にも左右されやすく、システムの地図表示スピードや操作面でのストレスが阻害要因になりうることが明らかになった。また、システムに関する要因以外では、参加者から発信された情報の活用用途や活用結果を明示することが、参加者のモチベーションを高める上で重要であることが明らかになった。
著者
雨宮 正樹 今江 理人 藤井 靖久 鈴山 智也 内藤 孝 浦川 順治 海老原 清一 照沼 信浩
出版者
The Institute of Electrical Engineers of Japan
雑誌
電気学会論文誌. C, 電子・情報・システム部門誌 = The transactions of the Institute of Electrical Engineers of Japan. C, A publication of Electronics, Information and System Society (ISSN:03854221)
巻号頁・発行日
vol.130, no.4, pp.644-650, 2010-04-01

A precise frequency dissemination system using optical fiber is studied. The purpose of the system is to transmit frequency standard with little deterioration to distant many users. It is composed of a phase compensation transmitter, bidirectional optical amplifiers, optical amplified distributor, and receiver. The system target is to achieve a stable transmission of hydrogen maser class signals. For short term stability, it is shown the required optical received power to realize the Allan deviation of 1×10<sup>-13</sup> (averaging time of 1 s). For long term stability, a new compensation method using third wavelength transmission is effective to suppress phase fluctuation induced by fiber temperature change. Experimental result shows stability of 8×10<sup>-17</sup> at 10<sup>5</sup> s in a fiber link of 160 km in total with one bidirectional optical amplifier.