著者
西原 祐一 小杉 尚子 紺谷 精一 山室 雅司
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告音楽情報科学(MUS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.1999, no.51, pp.27-32, 1999-05-29
被引用文献数
7

ハミングを用いた音楽検索システムにおいて,従来は音符を単位としたマッチンダ方式が主に使われてきた.それに対し,われわれは時間を単位としたマッチング万式を開発した.この方式は,マッチングをする際にハミングおよびデータベース中のオリジナル曲の,時間の単位を正規化した上でマッチングを行なうものである.この方式は,音符抽出誤りに対する耐性が高く,また,データベースのインデックス化が可能なために,高速な検索が可能である.この方式を実装した実験システムを作成し,実験の結果について報告する.The traditional approach to music retrieval systems using humming as their query is 'note-based'; series of notes are extracted from the humming and either DP matching or its alternatives are performed. However, we have developed a new 'time-based' approach whose basic concept is to normalize the time scale of the humming and the music in the database. The new method has high robustness against note extraction erros, and also high retrieval speed is achieved since indexing of the database is possible. We have built an experimental system applying the new method and the result of the preliminary experiment is shown.
著者
飯田 洋介 早川 倫子 原 祐一 高岡 敦史 酒向 治子 笠井 俊信 桑原 敏典
出版者
岡山大学大学院教育学研究科
雑誌
研究集録 (ISSN:18832423)
巻号頁・発行日
no.167, pp.101-109, 2018

本研究は,教科内容構成の考え方に基づいて小学校の授業づくりのあり方を検討するとともに,それをふまえることで大学の教員養成プログラムの授業が具体的にどのように改善されるかを明らかにしようとしたものである。教科内容構成とは,教員養成において従来から課題とされてきた教科の内容に関わる知識・技能と教科の指導法に関わる知識・技能の分離という問題を克服するために提案されたものである。教科内容構成は,教科の内容と指導法に関わる知識・技能を統合し,それらを応用して,教師が自ら「どのような内容をどのように教えるべきか」を考え,授業づくりに取り組むことができるようになるための考え方を示すものであり,本研究では教員養成プログラムにおける具体的な授業プランを提示してそれを明らかにしていく。本稿では,特に,小学校の社会科,音楽科,体育科,情報モラル教育を事例として論じていくことにしたい。
著者
原 祐一
出版者
岡山大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2011-04-28

本研究の目的は、小学校における体育科の評価について様々な角度から実証的データを収集し、生きた評価の在り方について提言することである。小学校教員に対するインタビュー調査、教員・児童に対する質問紙調査から新たに開発された評価方法を検証するためにモデル実施を行った。その結果、小学校教員が指導と評価を一体化させ、児童に共感的理解をしながら評価することが可能になる、デジタル・ティーチング・ポートフォリオの開発に至った。