著者
舘野 泰一 中原 淳 木村 充 保田 江美 吉村 春美 田中 聡 浜屋 祐子 高崎 美佐 溝上 慎一
出版者
日本教育工学会
雑誌
日本教育工学会論文誌 (ISSN:13498290)
巻号頁・発行日
vol.40, no.1, pp.1-11, 2016-06-20 (Released:2016-06-17)
参考文献数
27

本研究では,大学での学び・生活が就職後のプロアクティブ行動にどのような影響を与えているかを検証するために質問紙調査を行った.本研究の特徴は2点ある.1点目は縦断調査という点である.近年,大学教育において「学校から仕事への移行」に関する調査研究は増えてきているが,その多くは振り返り調査という限界があった.2点目は,就職後のプロアクティブ行動に着目した点である.プロアクティブ行動とは,個人の主体的な行動のことであり,近年大学教育で議論されてきた「主体的な学び」の成果に関連が深い.しかし,これまでその影響について検証されてこなかった. 共分散構造分析を行った結果,1.授業外のコミュニティを持っている学生,2.大学生活が充実している学生ほど,就職後にプロアクティブ行動を行っていることが明らかになった.
著者
舘野 泰一 中原 淳 木村 充 保田 江美 吉村 春美 田中 聡 浜屋 祐子 高崎 美佐 溝上 慎一
出版者
日本教育工学会
雑誌
日本教育工学会論文誌 (ISSN:13498290)
巻号頁・発行日
vol.40, no.1, pp.1-11, 2016

本研究では,大学での学び・生活が就職後のプロアクティブ行動にどのような影響を与えているかを検証するために質問紙調査を行った.本研究の特徴は2点ある.1点目は縦断調査という点である.近年,大学教育において「学校から仕事への移行」に関する調査研究は増えてきているが,その多くは振り返り調査という限界があった.2点目は,就職後のプロアクティブ行動に着目した点である.プロアクティブ行動とは,個人の主体的な行動のことであり,近年大学教育で議論されてきた「主体的な学び」の成果に関連が深い.しかし,これまでその影響について検証されてこなかった. 共分散構造分析を行った結果,1.授業外のコミュニティを持っている学生,2.大学生活が充実している学生ほど,就職後にプロアクティブ行動を行っていることが明らかになった.
著者
吉村 春美 中原 淳
出版者
日本教育工学会
雑誌
日本教育工学会論文誌 (ISSN:13498290)
巻号頁・発行日
vol.40, no.4, pp.277-289, 2017-02-20 (Released:2017-03-23)
参考文献数
32

本研究の目的は,学校の様々な課題に共通する学校改善を目指したミドルリーダーの行動プロセスを明らかにすることである.本研究では,小・中学校に勤務するミドルリーダー15名に対して半構造化インタビューを行い,M-GTA(木下 2003)を用いて分析を行った.分析の結果,学校改善を目指したミドルリーダーの行動プロセスとして,17の概念,6つのカテゴリーが生成され,概念間及びカテゴリー間の関係が図にまとめられた.また,ミドルリーダーから教員に対する「関係性の醸成」,校長に対する「実践のビジョンへの結合」という働きかけの重要性が示唆された.今後は,本研究知見をミドルリーダー育成の内容や方法に反映することが求められる.
著者
吉村 春美
出版者
東京大学大学院教育学研究科
雑誌
東京大学大学院教育学研究科紀要 (ISSN:13421050)
巻号頁・発行日
vol.54, pp.541-550, 2015-03-31

The purpose of this paper is to examine the possibility of extending a practice called Edible schoolyard at a Japanese public elementary school as a case study. Edible schoolyard is the interdisciplinary and comprehensive curriculum that was implemented as one of the school reform measures at Martin Luther King Jr. Junior High school in C.A., U.S. It is a curriculum comprised of a garden and kitchen component in which students grow vegetables and raise animals, and then proceed to harvest, cook and eat their finished products. The Japanese elementary school, which appears to be the first of its kind, introduced the concept and applied it for the purpose of improving their comprehensive curriculum. The present results suggest that children showed self-efficacy, curiosity and interests about nature and these led to emotional development. However, further investigation into the cross-curriculum development, learning evaluation and professional community development are needed in order to advance this practice.