著者
吉田 元
出版者
日本醸造協会
巻号頁・発行日
vol.106, no.12, pp.826-831, 2011 (Released:2013-10-08)
著者
吉田 元
出版者
公益財団法人 日本醸造協会
雑誌
日本醸造協会誌 (ISSN:09147314)
巻号頁・発行日
vol.101, no.1, pp.17-22, 2006-01-15 (Released:2011-09-20)
参考文献数
15

世界中にその品質の良さが認知されている日本のりんご。そのりんごの最大生産地である青森県の津軽地方。りんごを原料として醸成されたシードルは, まさに飲むりんごそのものである。筆者は, 本稿で津軽におけるリンゴ酒の歴史 (日本のシードルの歴史とも言える) を膨大な資料をもとに纏められた。先人のリンゴ酒への思い, 開発魂が今に伝わってくる貴重な資料である。
著者
吉田 元
出版者
公益財団法人 日本醸造協会
雑誌
日本醸造協会誌 (ISSN:09147314)
巻号頁・発行日
vol.102, no.11, pp.823-828, 2007-11-15 (Released:2011-09-20)
参考文献数
29

現在清酒は, 台湾, 韓国, 中国, ベトナム, オーストラリア, カナダ, 米国, ブラジルなど多くの国で造られている。本稿によると, 20世紀初めからの台湾における清酒醸造は, これらの先駆けであり四季醸造技術や理研酒など様々な試みが行われている。先人達の努力と経験に学ぶところ, 日本と台湾の深いつながりについて考えさせられるところが多い技術史である。
著者
吉田 元
出版者
公益財団法人 日本醸造協会
雑誌
日本醸造協会誌 (ISSN:09147314)
巻号頁・発行日
vol.88, no.1, pp.56-61, 1993-01-15 (Released:2011-09-20)
参考文献数
15

日本に伝来した洋酒の歴史を紹介した文献は刊行されているが, 逆に外国人が日本酒をどのように自国に紹介していたかは, 大変興味深いテーマであるがまとまった文献はない。本稿は16~19世紀にかけて日本に渡来した宣教師, 貿易商, 外交官などの著作を調査し, 考証を加えたものである。(I) では16世紀を中心に, (II) では17, 18世紀, (III) では19世紀と3部作の膨大なものである。読み物として興味があるばかりでなく, 経営・製造の両面に有益なヒントが含まれている。
著者
吉田 元
出版者
公益財団法人 日本醸造協会
雑誌
日本醸造協会誌 (ISSN:09147314)
巻号頁・発行日
vol.92, no.8, pp.579-587, 1997-08-15 (Released:2011-09-20)
参考文献数
6

筆者は, 発酵食品を中心とした日本科学技術史を研究しており, 東アジア諸国へ出かけて行った日本人がその国の伝統的な酒をどの様に紹介しているか等, 日本人とアジアの酒の歴史的なかかわり方について興味深い調査を行っている。台湾の米酒は日本人の手でアミロ法が導入され近代的製造法に切り換えられた。筆者は, 本年春再度台湾を訪れて米を原料とする伝統的な地方酒づくりの現場を約1週間にわたり見学し, 詳細な説明を受け新しい知見を得た。本稿ではあまり知られていない台湾の酒造工業の現状について御紹介していただいた。読み物として興味があるばかりでなく, 我が国の製造にも有益なヒントが含まれており参考になると思われる。
著者
吉田 元
出版者
公益財団法人 日本醸造協会
雑誌
日本醸造協会誌 (ISSN:09147314)
巻号頁・発行日
vol.101, no.11, pp.862-866, 2006-11-15 (Released:2011-09-20)
参考文献数
16

終戦の翌年 (昭和21年), 奄美諸島は突然鹿児島県から切り離されて, 米軍政下におかれることになった。 以来, 紆余曲折を経て, 昭和28年に宿願の本土復帰をはたしたが, 軍政下の8年間は奄美の歴史のなかでも極めて特異な時期であった。 すなわち, 軍政下という小さな独立国のなかで, 奄美島民が主体的に行政, 経済, 文化を担うことになったからである。本稿では, 奄美群島政府の行政資料や新聞記事などにもとついて, 軍政下における奄美の酒造史, 特に 「黒糖焼酎」 誕生までの前史について2回にわたって解説していただいた。
著者
吉田 元
出版者
公益財団法人 日本醸造協会
雑誌
日本醸造協会誌 (ISSN:09147314)
巻号頁・発行日
vol.102, no.12, pp.887-894, 2007-12-15 (Released:2011-09-20)
参考文献数
14
被引用文献数
1
著者
吉田 元
出版者
日本科学史学会
雑誌
科学史研究 (ISSN:21887535)
巻号頁・発行日
vol.28, no.169, pp.25-31, 1989 (Released:2021-09-01)

Hiire, low temperature sterilization process of Japanese sake brewing, was first studied by European scientists in the late 1870's. To their surprise the process had widely been carried out for more than 300 years, and it is now believed to be the oldest "pasteurization" in the world. The author described the historical development of the process in Japan. Sterilization of sake may have first been recorded by the early 16th century, several decades earlier than previously believed. The process then became popular by the late 17th century and heating temperature was as low as pasteurization. In China sterilization of alcoholic beverages was first recorded in Beishan Jiujlng (1117). Here two sterilization methods are described, but heating temperature was much higher. The possibility that this Chinese process had an effect on hiire is still uncertain. Although low temperature sterilization was invented in Japan, hiire was not a perfect process. It was invented as a result of long experience and perception, not from microbiological research as pasteurization. So scientists from Europe pointed out defects of the process and suggested improvement of the equipments and addition of salicylic acid, respectively. It took many years to make the process perfect and the author thinks that hiire is overestimated in these days.
著者
吉田 元
出版者
Brewing Society of Japan
雑誌
日本醸造協会誌 (ISSN:09147314)
巻号頁・発行日
vol.88, no.1, pp.56-61, 1993

日本に伝来した洋酒の歴史を紹介した文献は刊行されているが, 逆に外国人が日本酒をどのように自国に紹介していたかは, 大変興味深いテーマであるがまとまった文献はない。本稿は16~19世紀にかけて日本に渡来した宣教師, 貿易商, 外交官などの著作を調査し, 考証を加えたものである。(I) では16世紀を中心に, (II) では17, 18世紀, (III) では19世紀と3部作の膨大なものである。読み物として興味があるばかりでなく, 経営・製造の両面に有益なヒントが含まれている。
著者
吉田 元子 Motoko Yoshida
雑誌
法と政治 = The journal of law & politics (ISSN:02880709)
巻号頁・発行日
vol.71, no.1, pp.149(149)-181(181), 2020-05-30
著者
椎橋 孝 奈良崎 孝一郎 吉田 元信 野上 貞雄
出版者
社団法人日本獣医学会
雑誌
The journal of veterinary medical science (ISSN:09167250)
巻号頁・発行日
vol.66, no.3, pp.327-328, 2004-03-25
被引用文献数
13

熊本県天草地方で害獣駆除のために射殺された野生ニホンイノシシおよび同地域の動物病院に来院した飼育ネコにおけるトキソプラズマ抗体の疫学調査を行った.イノシシにおける陽性率および疑陽性率は1.1% (1/90)および3.3% (3/90)であった.一方,ネコにおいては,陽性率O% (O/50),疑陽性率3.3% (1/50)であった.本地域のトキソプラズマの浸潤状況は比較的低いものであった.

1 0 0 0 OA モンゴルの酒

著者
吉田 元
出版者
公益財団法人 日本醸造協会
雑誌
日本醸造協会誌 (ISSN:09147314)
巻号頁・発行日
vol.93, no.11, pp.878-884, 1998-11-15 (Released:2011-09-20)
参考文献数
7

モンゴルの酒といえば独特の馬乳酒が思い浮かべられる。最近モンゴルへ行かれて, 馬乳酒やそのほかのお酒についての製造状況を見てこられた筆者に, 自家醸造や工場生産の様子, 製晶の成分や香味, 製造や流通の社会状況など, モンゴルのお酒事情について幅広く紹介していただいた。
著者
吉田 元
出版者
公益財団法人 日本醸造協会
雑誌
日本醸造協会誌 (ISSN:09147314)
巻号頁・発行日
vol.87, no.2, pp.116-123, 1992-02-15 (Released:2011-09-20)
参考文献数
13

寛政年間, 徳川幕府は関八州拝借株を貸与し,「御免関東上酒」の製造を命じ, 江戸で直接小売販売を行わせるなどして, 関東地方の酒造業の保護, 育成を行った。これは, 関西地方から流入する「下り酒」に, 江戸から流出する富の東西不均衡を是正する意味もあったが, 関東酒の水準向上の原動力となった。最近刊行された史料にもとづき, その詳細等をまとめて頂いた。
著者
丹野 博 坊垣 和明 江見 和明 吉田 元紀
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会大会 学術講演論文集 平成27年度大会(大阪)学術講演論文集 第10 巻 都市・環境 編 (ISSN:18803806)
巻号頁・発行日
pp.197-200, 2015 (Released:2017-11-15)

本研究では住宅冷房負荷低減の可能性評価を目的として、太陽熱集熱器を使用した夜間放射冷却システムの基礎実験を行った。実験期間での有効日数154日間のうち放射パネル冷却効果のある日でシステム冷却効果のある日は35日間(23%)であった。また、実測データを分析した結果、放射パネル冷却効果に与える要因には放熱時の外気温度と基準水平面温度との差ΔT1と冷媒往き戻り平均温度との差ΔT2があり、特にΔT2の影響が大きいことを確認した。
著者
吉田 元
出版者
Brewing Society of Japan
雑誌
日本醸造協会誌 (ISSN:09147314)
巻号頁・発行日
vol.106, no.12, pp.826-831, 2011 (Released:2017-03-28)
参考文献数
29

明治初年,文明開化の風潮に乗じて全国各地に小さなビール会社が数多く設立された。 著者は,東京遷都後の京都で産業振興のために設立された京都舎密局麦酒醸造所,そして扇麦酒,井筒麦酒,九重麦酒,兜麦酒などの知られざる興亡の経緯を,京都府庁文書,地元新聞記事を発掘調査して興味深く紹介された。