- 著者
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吉田 拓也
- 出版者
- 情報処理学会
- 雑誌
- 情報処理
- 巻号頁・発行日
- vol.64, no.8, pp.401-405, 2023-07-15
本実践では,「情報I」における「コミュニケーションと情報デザイン」の単元で,デザイン思考に沿った「意匠考案」の授業を開発し,高校1年生39名を対象に授業実践を行った.授業後の生徒の振り返りから,制作プロセスに対して意欲的に取り組めたり,日々感じていた不便なことについて,試行錯誤を重ねて創作できたことがわかった.意匠権についても,改めて身近に感じたり,自己利益のみならず他者との共有,譲渡などの見方も持つことができるようになった.本実践のような制作活動を通して,情報デザインが,人や社会に果たしている役割を学ぶ授業について,1つの実践事例として提案したい.