著者
鵜飼 直哉 宇田 理 喜多 千草 山田 昭彦
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.52, no.9, pp.1174-1180, 2011-08-15

本稿は,世界最初の鉄道向けオンライン座席予約システムMARSの開発やCAD理論の展開などに大きな貢献をされた穂坂衛氏にインタビューした内容をまとめたものである.
著者
喜多 千草 発田 弘 山田 昭彦
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.57, no.7, pp.652-659, 2016-06-15

1960年京都大学ディジタル型万能電子計算機第1号(KDC-I)を設計開発.1971年光ファイバ計算機ネットワークを開発.論理回路理論,2分決定グラフなどを研究し,京都大学で後進の育成に携わった後,関西大学総合情報学部でも教鞭をとられた矢島氏に,主に初期のディジタルコンピュータの開発事情などを通じ,次世代に語り継ぐべきお話を伺った.
著者
鵜飼 直哉 喜多 千草 発田 弘 松永 俊雄 山田 昭彦
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.57, no.4, pp.390-397, 2016-03-15

本稿は,1950年代後半から日本のコンピュータの研究開発を牽引し,引き続き大学における情報工学の研究・教育の中核としてさまざまな研究成果を挙げ,教育改革を実現してこられた相磯秀夫氏にインタビューした内容をまとめたものである.
著者
竹島 未紗 喜多 千草 加藤 隆 吉野 孝 山本 里美
雑誌
第77回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2015, no.1, pp.397-398, 2015-03-17

現代の日本では、今後ますます少子高齢化が進むと予想されている。人生の最期を自分の望むように自分で準備する、「終活」という言葉も生み出され、2012年には新語・流行語大賞に選出されるほど注目を浴びた。しかし、「終活」の一環であるエンディングノートの利用率、及び記入率は、その認知度の高さと比べて低く、6.0パーセント程度(ライフメディアリサーチバンク調べ)であるとの調査結果もある。そこで本研究では、既存のエンディングノートや終末期医療のプランニング(Advance Care Planning)の作成フォームを調査し、それらをユーザ視点から検索しやすいシステムを構築し、老後の医療や人生の終わり方についての文書作成を支援することを目指す。
著者
喜多 千草 前島 正裕 山田 昭彦
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.54, no.7, pp.728-733, 2013-06-15

本稿は,国鉄初の座席予約システム「MARS-1」を設計し,またソフトウェア工学の分野で多くの成果を上げて活躍された大野豊氏にインタビューした内容をまとめたものである.
著者
喜多 千草
出版者
関西大学
雑誌
特定領域研究
巻号頁・発行日
2006

研究二年目の19年度も、前年度に引き続き、(1)聞き取り調査および一次資料の電子化と、(2)事例の分析と報告のふたつの柱をたてて研究を行った。1.国鉄のみどりの窓口システム開発については、設計を行った大野豊氏、実装を行った谷恭彦氏、国鉄の事務部門から開発を支えた石原嘉夫氏に聞き取り調査を行い、特に大野氏・石原氏からは貴重な資料をお借りすることができたので、これを電子化した。また、JR総研の図書館等をご紹介いただき、情報技術の導入に関する資料を閲覧することができた。こうした研究の進捗により、みどりの窓口システム開発の初期の動きに関して、従来の研究をさらに深める意義深い資料収集が行えた。2.研究実施計画に挙げていた国際学会での論文発表を、2007年秋には二件行うことができた。特定領域研究の第三回国際シンポジウム(2007年12月14日から15日)では、自分の研究課題についての発表に加え、資料の電子化やOCRでの情報処理の経験を生かして、パネルディスカッション「技術革新研究における情報技術活用」のコーディネートおよびモデレートを行った。3.さらに、本特定領域で行った研究をもとにモデル化を行い、その成果を情報処理学会論文誌に発表することになった。(査読を経て採録が決定し、最終校正も済み、4月に発行される。)本特定領域では、公募研究を行っている研究者間の交流の場がたびたび設けられ、互いの研究成果を発表し合う中で刺激を受けることができた。特に、上記3に挙げたシンポジウムでは、この領域内で情報技術活用を行っている研究者と、領域外で情報技術活用を進めている研究者を合わせてのパネルディスカッションをコーディネートすることができ、大変有意義であった。
著者
喜多 千草 出口 康夫
出版者
関西大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2010

本研究では、コンピュータの導入によって科学的方法に変化のみられた具体的な事例に関する歴史研究から、哲学的考察に進める手順をとった。まず、1940年代に行われていたパンチカード式計算機の天文学分野での科学計算への応用、また、医学分野におけるEBMの普及の課程、全国共同利用機関としての大型計算機センターで行われた初期の科学計算などを取り上げた。このうち、初期の科学計算に関してはウェブサイトにデータを公開した