著者
文山 誠友 三木 陽平 大西 克彦 小枝 正直 登尾 啓史 埜中 正博
雑誌
第81回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2019, no.1, pp.181-182, 2019-02-28

内視鏡下経鼻的手術は,脳下垂体腫瘍摘出するために鼻腔内に鼻腔鏡と手術器具を挿入し,蝶形骨洞(副鼻腔)及びその奥に存在するトルコ鞍を切開し,脳下垂体の底部から腫瘍の摘出を行う.この術式の利点としては開頭手術と比較した際に患者への負担が軽減されることである.一方,術者に対しては高度な技術が要求される.そこで,本研究では術者の負担軽減のため内視鏡下経鼻的手術におけるナビゲーションシステムの開発を検討している.本稿では,その中で内視鏡カメラ先端位置推定手法の検討を行った.実際に手術で用いられている鼻腔鏡を基に擬似内視鏡の作成を行い,作成した擬似内視鏡とOpenCVをベースとした軽量なARライブラリであるArUcoマーカを利用したカメラの先端位置推定の検討とシステム試作を開発した.
著者
大西 克彦 田中 悠策 足立 尚寛 山路 敦司
雑誌
研究報告エンタテインメントコンピューティング(EC)
巻号頁・発行日
vol.2014-EC-32, no.10, pp.1-2, 2014-05-30

民族楽器を展示している博物館では,来場者に展示物の背景知識をさらに知ってもらうために展示楽器に触れ実際に音を鳴らすことができる展示をしている.しかし,それらの楽器が奏でるリズムを来場者が再現して実際のリズム演奏を体験することは難しい.そこで本研究では,これらの民族楽器が奏でる音楽の多様性を来場者に容易に体験させることを目的として,マーカとタブレット端末を用いたリズム演奏システムについて検討している.具体的には,様々な楽器のリズムに対応したマーカをタブレット端末上で表示させることで,容易に民族楽器を組み合わせたリズム演奏できるシステムについて検討する.本稿では,システムの試作と実際にワークショップを行った結果について報告する.
著者
登尾 啓史 宮崎 文夫 平井 慎一 北嶋 彰 吉田 晴行 大西 克彦
出版者
大阪電気通信大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2006

近年、医療事故などの理由で、医学や歯学の初学者が手術オペレーションを訓練する機会が著しく減少している。この問題を解決するため、我々はコンピュータが創り出す複合現実感の世界で、医学や歯学の手術シミュレーションが実施できるよう、筋肉や骨のモデルを構築し、その視覚や触覚のリアリティを評価した。この評価には、力センサや高速度カメラを用いた計測による評価、および歯科医師による体感評価を利用した。
著者
三田 純平 大西 克彦 北村 喜文 岸野 文郎
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MoMuC, モバイルマルチメディア通信 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.103, no.423, pp.89-94, 2003-11-07

広大で複雑な3次元空間内において,複数の視点からの画像を効果的に連携させて提示することは,利用者の正確な空間把握のためには極めて重要である.本稿では,多くの視点からの画像に関連性をもたせ柔軟かつ直感的に対象環境を把握できるシステムを実現するために,複数組の座標系対を連動させて利用する手法を提案する.連動させる座標系対に3種類の拘束条件を適宜導入することによって実現される視点制御法を分類・整理し,これを用いた例についても検討する.