著者
島宗 亮平 中川 千鶴 大野 央人 白戸 宏明
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
日本機械学会論文集C編 (ISSN:18848354)
巻号頁・発行日
vol.77, no.781, pp.3205-3210, 2011 (Released:2011-09-25)
参考文献数
13
被引用文献数
2 1

According to a speedup of the Shinkansen, it is increasing to feel the passage of the vertical curve. However, the actual situation is not clarified because it is hardly investigated the ride comfort about the vertical curve passage until now. Therefore, two kinds of subject experiments by the high-speed train were carried out to obtain the knowledge of the ride comfort in the vertical curve passage, and the following results were provided. It was suggested that not only the acceleration but also the jerk influenced the perception of the vertical curve. In the same condition as the passengers of the operating train, the perception ratios of the vertical curve were about 60 % at maximum speed 275 km/h, and about 70 % at that 320 km/h. In the vibration ride comfort of including the vertical curve, the railroad employees were strictly evaluated than general subjects, and young group subjects were strictly estimated than elder ones.
著者
鈴木 浩明 藤浪 浩平 大野 央人 水上 直樹 末田 統 井手 将文
出版者
Japan Ergonomics Society
雑誌
人間工学 (ISSN:05494974)
巻号頁・発行日
vol.37, no.4, pp.191-198, 2001-08-15 (Released:2010-03-12)
参考文献数
13
被引用文献数
1 4

模擬空間に誘導用ブロックを敷設して視覚障害者の歩行特性の把握実験を計画する際の基礎データを得るために, 日常的な空間における視覚障害者の歩行特性の把握を目的とした調査を実施した. 被験者は徳島県立盲学校の生徒 (職業訓練課程の成人を含む), 教員46名であり, 被験者が誘導用ブロックに沿って歩行した際の歩幅と歩行速度を測定した. 調査は盲学校内の屋外通路と最寄り駅のプラットホーム上の2箇所で実施した. 調査結果から, 被験者の身長, 視覚障害の程度 (全盲, 弱視), 歩行環境の違い (本調査では校内, 駅で定義) が, 歩幅や歩行速度に有意な影響を及ぼすことを明らかにした. また, 回帰分析法を用いてこれらの要因の違いを考慮した歩幅・歩行速度の予測式を作成するとともに, 全盲者の歩行特性の予測には歩幅を用いる方が歩行速度より望ましい (回帰係数=0.86) ことを明らかにした.
著者
永田 久雄 大野 央人 小美濃 幸司
出版者
Japan Ergonomics Society
雑誌
人間工学 (ISSN:05494974)
巻号頁・発行日
vol.32, no.1, pp.1-9, 1996-02-15 (Released:2010-03-12)
参考文献数
22
被引用文献数
3 4

本論において, 立位姿勢保持に及ぼす靴ヒール高の影響を, 開発したリニアアクセラレータを用いて実験的に究明した. 20歳前後の12人の女性を一連の実験に参加させ, 裸足とヒール高の異なる4種類の靴別に, リニアアクセラレータの走行台上に乗せて, 倒れるまで立位姿勢を保つようにさせた. 加速パターンは時間軸に対してステップ状の波形となるようにした.検査結果から, 水平加速外力を負荷した場合, 姿勢バランスを失わせる限界加速値とその持続時間の逆数とに直線的な関係がみられた. 姿勢前方へ加速外力を負荷した場合には, ハイヒールと裸足での限界加速値に有意差がみられた. また, 姿勢前方へ加速外力を負荷した場合には, ハイヒール (ヒール高89mm) はローヒール (ヒール高12mm) と比較して, 限界加速値が38%減じている. 立位姿勢の保持限界の観点からは, 靴ヒール高は30mm以下が推奨できる.