著者
矢代 寿寛 宮澤 彰
雑誌
研究報告情報基礎とアクセス技術(IFAT)
巻号頁・発行日
vol.2011, no.7, pp.1-6, 2011-11-15

博物館資料と図書館資料の機械的な Linked Open Data 化を行うために,展覧会カタログに着目し,実際のメタデータが機械処理に適しているか分析・評価を試みた.展覧会カタログメタデータ作成機関として主要な役割を担っている博物附属図書室のうち,NACSIS-CAT 参加機関の WebOPAC の書誌レコード約 4 万件について,記述率や一貫性を分析した.JAPAN/MARC および独自フォーマットの書誌レコードと,サンプルにおける正確性を比較し,Linked Open Data 化に適しているか,評価した.Exhibition catalog metadata have the potential to mediate library resources and museum resources, because of the specialty. we tried to analyze and evaluate metadata, with the aim of generated of linked open data. Analyzed the completeness and consistency of about 40,000 bibliographic records from a museum Libraries WebOPAC, that uses the NACSIS-CAT format. Compared the metadata with original format and JAPAN / MARC format in sample bibliographic records, evaluate the suitability for automatic linked open data generation.

1 0 0 0 OA 標準化の世界

著者
宮澤 彰
出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.67, no.11, pp.594-599, 2017-11-01 (Released:2017-11-01)
著者
宮澤 彰 向當 麻衣子
出版者
日本図書館情報学会
雑誌
日本図書館情報学会誌 (ISSN:13448668)
巻号頁・発行日
vol.58, no.1, pp.35-44, 2012-03-31

本研究は,国内の大学図書館を中心に多くの機関が参加するNACSIS-CATの日本人著者名・団体名の典拠レコード作成状況を調査し,国内の日本著者名典拠コントロールの実態を把握することを目的とする。1986年1月1日から2009年12月31日までに作成されたNACSIS-CAT著者名典拠レコード全件(1,517,926件)のうち,日本人著者名・団体名典拠レコードである425,360件を対象に分析を行った結果,1)対象レコードの作成を行う機関は微増傾向にある,2)作成について先行研究が指摘するほどの寡占傾向は見られない,3)各々の参加組織の作成量の変動は年によって激しいものの一部の組織はコンスタントなペースを維持している,4)作成数上位組織は固定していない,ことが明らかとなった。NACSIS-CATにおける日本人著者名・団体名典拠レコード作成は未だ安定的に保証されているとは言えない状況と見られる。
著者
宮澤 彰
出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.56, no.7, pp.302-306, 2006
参考文献数
10

情報標準の必要性と,ネットワーク情報化の時代でのその役割を,図書館等のサービス,システムの開発という点から述べる。それらの情報標準化を行っている日本および国際的な団体,JISC, ISO/TC46, NISO, IETFとW3C, DCMI, OAI, SISTについて紹介し,どのような標準を開発しているかを例示する。それらの標準化の枠組みが,グローバル化の時代で変化してきて,特に米国中心の枠組みを強めようとする傾向の見られることを指摘する。また,標準化の問題点として,わかりにくさ,巨大化,使われない標準,メンテナンスコストをあげる。最後に標準化への積極的な参加を呼びかける。
著者
宮澤 彰 安立 眞理子
出版者
国立情報学研究所
雑誌
NII journal (ISSN:13459996)
巻号頁・発行日
vol.2, pp.81-91, 2001-03-30

1996年から2000年にかけて行われた標記プロジェクトの報告。日本の書誌ユーティリティであるNACSIS-CATの海外からの利用の試行プロジェクトとして、1995年にイギリスのプロジェクトについでチューリヒ大学日本学科図書館との接続を行った。キーポイントであるローカルシステムとしては、チューリヒ大学日本学科図書館が、マッキントッシュ上にデータベース管理システム4-th Dimensionを用いて自力開発したシステムを用いた。NACSIS-CAT接続用のソフトウェアにはNACPCを用い、ダウンロードデータからローカルシステムに取り込むシステムを完成させた。試行の開始から、ほぼ定常的使用にいたるまでは約3年を要した。この間の経緯、およびチューリヒ大学日本学科図書館からの中間報告、最終報告を含む。
著者
孫 媛 根岸 正光 宮澤 彰 大山 敬三 西澤 正己
出版者
国立情報学研究所
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2004

産官学の研究連携に関して,企業が先導役を果たすNational Systems of Innovation(NSI)モデルに代わり,Triple Helix(三重螺旋)モデルが国際的に注目されるようになっている。本研究は,産官学問の連携活動を反映すると考えられる産官学の共著論文データに注目し,その分析を通してTriple Helix的連携の浸透の実態を実証的に明らかにすることを目的とする。まず,日本の学会誌論文を対象とした「引用文献索引データベース」(CJP)を用いて,名寄せ,所属機関の同定およびセクター分類方法の検討等を行った上で,日本の研究ネットワークの実態分析を試みた。とくに,産学連携関係からみた各大学の特徴・類似度,大学に対する企業の研究依存度,産学連携が盛んな上位大学および企業の個別性を重点的に分析した。和文論文の共著分析として初めての研究であり,今後の研究可能性を示す役割も果たしたと考える。つぎに,米国の引用索引データベース(NCRJ)を用いて,国際・国内雑誌への投稿論文に基づく比較・分析を行った。その結果,企業と大学の協力関係は対等とはいえず,大学側から見たときの企業の役割の重要さは,企業側から大学を見るときのそれに及ばないことが判明した。1995年前後を境として大学が企業との共同研究から離れる様相も明らかになった。また,企業の基礎研究離れ,企業にとっての国内学会誌の役割の大きさ,産学連携の取り組みにおける大きな分野差・地域差,産学連携が特定の地域に集中する趨勢が近年一層強まっていることなども明らかになった。これらの成果は国際・国内学会で発表したほか,国際・国内学術雑誌にも投稿し,内外の研究者との意見交換・情報発信を積極的に行った。わが国の科学技術政策を論じるために,本研究のような統計的分析,計量的評価を地道に展開する必要があると考え,これまでの成果を踏まえて,今後さらにさまざまな観点からの研究を継続する予定である。
著者
潮木 守一 矢野 眞和 市川 惇信 宮澤 彰 植草 益 山本 眞一 小林 信一 浦田 広朗 三浦 真琴
巻号頁・発行日
1994-03 (Released:2010-03-08)

科学研究費補助金 研究種目:総合研究(A) 課題番号:04306021 研究代表者:潮木 守一 研究期間:1992-1993年度