著者
宮澤 雅史 曽培峰 磯 直行 平田 富夫
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告アルゴリズム(AL) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2002, no.103, pp.43-49, 2002-11-08

ユークリッド距離変換はパターン認識やモルフォロジーフィルターなど画像処理の様々な分野で応用されている。本論文ではユークリッド距離変換のための、シストリックアレイを用いたハードウェアアルゴリズムを提案する。計算時間の効率化と乗算器などのハードウェア資源を削減するための工夫をし、サイズ$N ?times N$の2値画像に対しクロック数$3N-1$でユークリッド距離変換処理を実行する。そのために必要なハードウェア量は$O(N^2)$である。The Euclidean distance transform is applied in various fields of image processing, such as pattern recognition and morphological filter.In this paper, we propose a hardware algorithm using a systolic array that performs Euclidean distance transform. It is designed so that hardware resources, such as multipliers and comparators, are reduced and processing speed is efficient. It performs Euclidean distance transform for an input of $N \times N$ binary image in $3N-1$ clocks, and the size of the required hardware resources is $O(N^2)$.
著者
宮澤 俊二 本間 康文 春日井 眞一郎
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.21, no.79, pp.1-6, 1997-12-17

We propose a Media Synchronization Method for MPEG2 in digital television relay network in future and investigate a concept of the method by a computer simulation. The proposed method is applied to adjust the nominal bitrate difference between common carrier network and its user each of which has its own system clock. An effect of this method is showed by the trial of the Bit Clock Synchronizer.
著者
宮澤 哲矢 野手 翔太 秋田 純一
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.32, no.26, pp.1-4, 2008-06-23
被引用文献数
1

本研究では,画像中の各点の移動を検出するオプティカルフローの演算機能を,撮像素子と統合することで,小型・高速・低レイテンシを実現可能なVision Chipの回路構成を検討する.オプティカルフロー演算にはブロックマッチング法を用いフレームレートを高くすることで,探索範囲を縮小する.また,ブロックマッチング処理は,画素1列につき1つ処理回路を用意し,1行ずつ順に処理を行う,列並列処理構成をとる.このときの1列分の処理回路の演算回数を計算することにより,動作に必要なクロック周波数を見積もった結果,フレームレートが200[fps]の場合,8[MHz]程度のクロック周波数が必要であり,一般的なCMOS回路では十分実現可能であると考えられる.最後に,高速カメラを用いて動画を撮影し,シミュレーションを行い,ブロックサイズや階調数と演算精度の関係を検討する.