著者
秋田 純一
出版者
ヒューマンインタフェース学会
雑誌
ヒューマンインタフェース学会論文誌 (ISSN:13447262)
巻号頁・発行日
vol.23, no.1, pp.1-4, 2021 (Released:2021-02-25)
参考文献数
10

Eye tracking, or detecting where the user is looking at, is expected as a new type of user interfaces, with including the phenomenon of rapid eye movement, so called saccade. However, real-time tracking of saccade is difficult with the conventional image processing systems for their long processing time and latency against the speed of saccade. In this paper, we describe the design of a high speed and low latency eye tracking camera using a custom designed CMOS image sensor, as well as its evaluation results and design of the improved CMOS image sensor.
著者
秋田 純一 谷越 大峰 北川 章夫
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会誌 (ISSN:13426907)
巻号頁・発行日
vol.60, no.7, pp.1068-1071, 2006-07-01 (Released:2008-03-07)
参考文献数
5
被引用文献数
1 2

Conventional image display devices and image acquisition devices consist of regularly located pixels. The pixels are located in a matrix for ease of implementation. Matrix placement of pixels intrinsically has directional singularity in the representation of images. The clarity of represented images is significantly dependent on the directions that objects in the image, such as lines, are facing. For example, horizontal lines are perfectly represented by matrix pixels, while the slanted lines have the jagged edges.We developed a pseudorandom pixel placement architecture that has no directional singularity in the representation of images, and we evaluated its characteristics and layout implementation.
著者
青山 秀紀 谷口 充展 近藤 一晃 中村 裕一 秋田 純一 戸田 真志 櫻沢 繁
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MI, 医用画像 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.110, no.28, pp.121-126, 2010-05-06

本稿では,画像認識と筋電インタフェースを利用した情報提供システムを提案する.このシステムは,頭部に装着したカメラの画像情報から手が触れている物体を,筋電インタフェースによって手指の動作を認識し,その動作の違いによって,その物体の名称や使用方法などの情報の種類を選択して提供する.また,このシステムでは,動作認識の対象を,学習済の全ての動作ではなく,手の付近に存在する物体に行い得る動作に限定することで,認識率の向上を図っている.本稿では,限定された認識対象動作数と認識率の関係について報告する.
著者
戸田 真志 秋田 純一 大江 瑞子
出版者
芸術科学会
雑誌
芸術科学会論文誌 (ISSN:13472267)
巻号頁・発行日
vol.8, no.2, pp.51-56, 2009 (Released:2009-08-12)
参考文献数
7
被引用文献数
1 1

本稿では,ウェアラブル楽器の一環として,あるいはウェアラブルコンピューティング技術のファッション応用に対する具体的実現としての「着るピアノ」について,導電性布素材を用いた新しいアーキテクチャを提案する.提案するアーキテクチャでは「服としての一体感を演出するために,なるべく布素材を用いる」「機能分化により軽量化を図る」「意図しないシーンで音が出ることを防ぐ」「鍵盤レイアウトの自由度を向上させる」の特徴を有し,衣服としての着心地,着るピアノとしての操作性,デザインの自由度などについて大幅な改善を実現したものである.本提案は,「着るピアノ」の改良,ということのみならず,ウェアラブル基盤としての導電性布素材の新しい利用方法を模索するものとの位置づけも可能である.
著者
岩淵 勇樹 秋田 純一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ICD, 集積回路 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.107, no.163, pp.165-170, 2007-07-19
参考文献数
8

撮像素子やディスプレイなどの画像システムを構成する画素は、通常は正方などの格子状に配置される。しかしこのような画像システムの映像は、最終的に鑑賞されるわれわれの目には、ギザを伴って映る。この問題の解決のために、従来は高解像度化やスムージングなどの手法がとられてきたが、特に傾きの小さい斜め線のギザは、複数の画素から構成されるためにわれわれの目には知覚されやすく、映像の高精細化を阻む要因となる。本稿では、画素の配置を周期的でない、ビット逆転に基づいた配置とすることでこの問題を解決する方法を提案し、ギザの特性について従来の正方格子状の配置と比較する。なお、従来の格子状の画像データは、垂直・水平方向の伸縮を施した場合、サンプリング点に縞状の疎密ができるが、本方式では垂直・水平方向の伸縮において疎密の変化が小さいという特長もある。
著者
和田 智晃 秋田 純一 北川 章夫
出版者
情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.53, no.3, pp.1017-1021, 2012-03-15

従来の昆虫の分布調査は専門家による実地調査が主だったが,一般人の参加を可能にすることで,データがより多く集まることや環境教育への利用が期待される.本稿では,自動で昆虫の種を識別し,誰でも手軽に楽しく使える,環境モニタリングシステムの実現を目的とする.まず,昆虫の音声による種の識別手法を提案,評価しその有用性を示した.そして,WEBシステムと,音声,位置,時間,温度などが手軽に取得できるスマートフォン向けアプリケーションの連携により,環境モニタリングシステムを構築した.Distributional survey of insects is carried out primarily by a field research by experts, however, the public participation to the research promotes the efficiency of data acquisition and an environmental education. We intend to develop an environmental monitoring system that automatically identifies the species. The participants can use this system easily and learn the environmental issues with pleasure. In this paper, the automatic identification method is proposed and the accuracy rate of the identification is evaluated to verify the utility of this method. Then, the system which works in cooperation with the web application and the smartphone application is presented.
著者
秋田 純一 森脇 裕之
出版者
芸術科学会
雑誌
芸術科学会論文誌 (ISSN:13472267)
巻号頁・発行日
vol.8, no.2, pp.74-80, 2009 (Released:2009-08-12)
参考文献数
6

近年,その豊かな表現力や高い演出効果から,広報告知や広告媒体として大型のディスプレイを見かける機会が多くなった.しかし,建築物に取り付けるタイプの大型ディスプレイの場合は予算的・作業工程面の制約が多く,従来では,単発的なイベントや,変則的な形状では採用を見送られるケースも多く見受けられる.また,クリスマス時期のイルミネーションに用いられるライン状に並んだ光源の点滅制御では,限定的な点滅パターンを上回るような表現効果を得ることが難しい.本稿では,このようなニーズをふまえ,簡単な構成で自由に画素を配置し,規模の大きい画面を構築できる汎用性の高いディスプレイシステムGuerrila Displayの設計について述べる.このような自由度の高いシステムにより,大型映像によるダイナミックな空間演出がより身近なものになるばかりでなく,従来は実現が困難であった曲面や不定形な形状物への設置なども容易になり,飛躍的に演出表現の幅が拡がることが期待できる.
著者
川上 隼斗 笹田 裕太 五十嵐 覚 秋田 純一
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.56, no.4, pp.1174-1183, 2015-04-15

視線計測はユーザインタフェースや心理状態の分析などインタラクション分野での幅広い応用が期待されている.サッケードと呼ばれる高速な眼球運動は,従来の視線計測システムではリアルタイムでの追尾が不可能であるものの,新しいインタラクションへの応用が期待されている.本稿では,サッケードを含む眼球運動を500[fps]以上の高フレームレート,かつリアルタイム(低レイテンシ)で計測・追尾が可能な視線計測システムの開発について,高速カメラとFPGAを用いた実動作検証システムと専用イメージセンサの設計のそれぞれについて述べる.またそれを用いて「サッケードが行き着く先」を先回りで予測する手法について検討した結果について述べ,さらにそのリアルタイムのサッケード予測を用いるインタラクションの可能性について考察する.
著者
角間 共訓 秋田 純一
雑誌
研究報告高齢社会デザイン(ASD) (ISSN:21894450)
巻号頁・発行日
vol.2015-ASD-2, no.13, pp.1-6, 2015-07-20

屋内位置測位は,多様な分野で必要性が高いにもかかわらず,有効な手法が存在せず,さまざまな研究が行われている.本研究では,多数のノードが,電波強度等から誤差を含む相互距離情報を,相互通信によって共有する条件の下で,この情報を用いてノード位置を推定する手法と,その精度について検証した結果について述べる.
著者
安達 正明 榎本 文彦 秋田 純一
出版者
金沢大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2009

振動下にある垂直走査型干渉計の光路差変化をレーザでリアルタイムかつ高速高精度に計測する手法を開発し,変化情報を基に一定の位相変化終了後毎にLED光を瞬間点灯させ干渉縞を撮影した.この手法で計測した形状結果を分析しさらなる高精度化には点灯 & 露光中に加わる振動もその影響を補正する必要を見出し,露光中の光路差変化履歴を基に振動影響を補正して位相を抽出する方法も開発し,その効果を実験で確認した.
著者
秋田 純一 小松 孝徳
出版者
金沢大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011

画像システムを構成する画素構造に着目し、その中で受光素子や発光領域など実質的に画像を構成する「有効領域」の画素内の位置が異なる4種類の画素を、順序を乱数で決定して配置することで得られる「擬似的不規則画素配置」が、カメラやディスプレイにおける見た目のきれいさの向上や、あるいは同じきれいさを少ない画素数で得られることが示された。これにより、同じ画素数であればよりきれいな、あるいは少ない画素数で同じきれいさをもつカメラやディスプレイを実現することができる。
著者
秋田 純一 村上 知倫 戸田 真志
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ICD, 集積回路 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.107, no.163, pp.159-164, 2007-07-19

近年のVLSI技術の進歩に伴うコンピュータシステム・ネットワークシステムの進歩により、我々が多くの電子機器を常時身につけて利用する、いわゆる「ウェアラブル・コンピューティング」が現実的となってきた。ウェアラブル・コンピューティングにおいて、身につける機器数が増大するのに伴い、ケーブルのひきまわしと、電源確保という2つの問題が深刻となってきた。著者らはこれまで、我々が普段から着用する衣服に着目し、これを導電性の布によって製作し、それを電力供給と通信に用いることでケーブルのひきまわしと電源確保の問題を根本的に解決するネットワークシステムTextile Netの開発を行ってきた。しかし従来のTextileNetシステムでは通信の信号振幅が大きいため、消費電力の低減と高速化に限界があるという問題があった。本稿では、直流電力供給に小振幅の通信信号を重畳する方式(DC-PLC)に基づくTextileNetの改良形について述べる。このDC-PLC方式の予備的な実験結果と、その結果に基づくトランシーバLSIの設計・評価の結果について述べる。
著者
戸田 真志 秋田 純一
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告. HI, ヒューマンインタフェース研究会報告
巻号頁・発行日
vol.2007, no.11, pp.iii-vi, 2007-02-09

今年で10回目を迎えるISWC2006(International Symposium on Wearable Computing)は、スイスMontreux駅前のGrand Hotel Suisse-Majestic(図1)を会場に、2006年10月11〜14日の4日間で開催された。ISWC2006に引き続き、同じMontreuxにて、10月15〜18日の期間でUIST2006も開催されたため、両方の会議に参加した方も多かったようである(筆者らは残念ながらISWC2006のみで帰国の途についた)。本年は16カ国から85件の投稿があり、査読の結果、口頭発表17件(Longpaper8件、Shortpaper9件)、ポスタ発表18件の計35件が採択された。投稿の内訳、採録数、採択率を表1にまとめる。[table]11日の午後から13日までがいわゆる本会議であり、最終日の14日はチュートリアル(午前セッション2件、午後セッション1件、終日セッション1件)が開催された。本会議は前述した口頭発表、ポスタ発表に加えて、2件の招待講演、パネル討論会、デモセヅションが開かれていた。
著者
宮澤 哲矢 野手 翔太 秋田 純一
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.32, no.26, pp.1-4, 2008-06-23
被引用文献数
1

本研究では,画像中の各点の移動を検出するオプティカルフローの演算機能を,撮像素子と統合することで,小型・高速・低レイテンシを実現可能なVision Chipの回路構成を検討する.オプティカルフロー演算にはブロックマッチング法を用いフレームレートを高くすることで,探索範囲を縮小する.また,ブロックマッチング処理は,画素1列につき1つ処理回路を用意し,1行ずつ順に処理を行う,列並列処理構成をとる.このときの1列分の処理回路の演算回数を計算することにより,動作に必要なクロック周波数を見積もった結果,フレームレートが200[fps]の場合,8[MHz]程度のクロック周波数が必要であり,一般的なCMOS回路では十分実現可能であると考えられる.最後に,高速カメラを用いて動画を撮影し,シミュレーションを行い,ブロックサイズや階調数と演算精度の関係を検討する.
著者
荒井 悟 戸田 真志 秋田 純一 岩田 州夫
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告ユビキタスコンピューティングシステム(UBI) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2006, no.14, pp.293-298, 2006-02-17

ウェアラブルコンピュータ向けネットワークシステムであるTextileNetは,電源供給と相互通信の実装に伴うデバイスの配置自由度の損失を解消するために提案された.本稿では,TextileNetの機能再構成についてファームウェア更新に関わる煩雑な手順を問題と捉え,これを解決するためのアーキテクチャの提案・およびプロトタイプの実装と評価を述べる.このアーキテクチャは,ウェアラブルデバイスがTextileNetのデータ通信路を介してファームウェアを受け取り,自身のプログラムメモリを書き換えることを可能にするものである.これにより,ウェアラブルデバイスの配置自由度を損なわずに,TextikNetに機能再構成のためのシステムを組み込むことを可能にする.TextileNet was proposed to resolve the problem about flexibility loss of spatial arrangement that is caused by laying power line and communication line. But TextileNet has a problem, which is cumbersome firmware updating. In this paper, we propose an architecture that resolves the problem. And we implement and evaluate prototype of the system using the architecture. The architecture allows wearable devices to download firmware from network of TextileNet, and the devices can update their program memory by themselves. Implementation of the architecture actualizes functional replacement for devices. And the architecture does not impair nexibility of arrangement in space.