著者
富野 貴弘 新宅 純二郎 小林 美月
出版者
特定非営利活動法人 グローバルビジネスリサーチセンター
雑誌
赤門マネジメント・レビュー (ISSN:13485504)
巻号頁・発行日
vol.15, no.4, pp.209-230, 2016-04-25 (Released:2017-02-25)
参考文献数
18

今日のグローバル生産の問題を正確に捉えるためには、完成品の生産立地という側面だけではなく、部品生産まで含める必要がある。完成品工場が市場に近接立地をしていても、部品の輸入があるために長いリードタイムを要したり、柔軟性が落ちたりすることがある。本稿では、トヨタ自動車の日本、米国、欧州、中国市場のケースを取り上げ、生販連携によって生産計画を作成するプロセスを中心にトヨタ自動車のサプライチェーンマネジメントの実態を明らかにした。
著者
竹村 正明 廣田 章光 王 怡人 細井 謙一 原 頼利 富野 貴弘 土屋 勉男 井上 隆一郎 水野 学 滝本 優枝
出版者
明治大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2008

サンプル調査で、中小企業が過去10年間でどれだけ取引先に対して、ポジションを変更できたのかを調べた。ポジションとは取引先に対する役割のことである。役割は、メインサプライヤーから単なる下請けまで7段階を措定している。変更できた企業の割合は5%以下で予想よりもはるかに少なかった。上方へのポジション変化ができた企業は製品イノベーションから市場を拡大していることがわかった。
著者
富野 貴弘
出版者
明治大學商學研究所
雑誌
明大商学論叢 (ISSN:03895955)
巻号頁・発行日
vol.86, no.2, pp.209-220, 2004-01
被引用文献数
3
著者
富野 貴弘
出版者
明治大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2010

本研究の目的は、付加価値の高いものづくりのあり方について考察し、それを実現させるための施策を具体的に提示することである。その際に、生産と販売の組織間連携という視点を重視した。本研究で明らかになったことは、日本のトヨタ自動車やホンダのように継続して高い競争力を生み出している企業は、長い時間サイクルをベースにした、ある種プロダクトアウト的なものづくりを生販一体となって連携し実現しているという点にある。