著者
浅野 優 小出 誠二 岩山 真 加藤 文彦 小林 厳生 美馬 正司 大向 一輝 武田 英明
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会論文誌 (ISSN:13460714)
巻号頁・発行日
pp.LOD-27, (Released:2017-01-31)
参考文献数
19

We describe a procedure for constructing a website for publishing open data by focusing on the case of Open DATA METI, a website of the Ministry of Economy, Trade, and Industry. We developed two sites for publishing open data: a data catalog site and one for searching linked open data (LOD). The former allows users to find relevant data they want to use, and the latter allows them to utilize the found data by connecting them. To implement the data catalog site, we constructed a site tailored to the needs of the organization. Then we extracted a large amount of metadata from the individual open data and put it on the site. These activities would have taken a lot of time if we had used the existing methods, so we devised our own solutions for them. To implement the LOD searching site, we converted the data into LOD form in the Resource Description Framework (RDF). We focused on converting statistical data into tables, which are widely used. Regarding the conversion, there were several kinds of missing information that we needed to associate with the data in the tables. We created a template for incorporating the necessary information for LOD in the original table. The conversion into LOD was automatically done using the template.
著者
朱 成敏 小出 誠二 武田 英明 法隆 大輔 竹崎 あかね 吉田 智一
出版者
農業情報学会
雑誌
農業情報研究 (ISSN:09169482)
巻号頁・発行日
vol.28, no.3, pp.143-156, 2019-10-01 (Released:2019-10-01)
参考文献数
19

本研究では農業ICTシステムのデータ連携における標準語彙として農作業基本オントロジーを提案する.農作業基本オントロジーは,様々な農作業に対して記述論理に基づく定義と構造化を⾏うことで,農作業名称が持つ意味の多様性を明確に記述している.また,同義語や関連情報も収録されており,データ間の連携や統合における基準情報として活⽤することができる.これにより,異なる農業ICTシステムからのデータを連携させて分析することが可能となる.さらに,農作業同⼠の意味関係を論理的に定義することにより,農業データの意味把握と分析も容易となる.農作業基本オントロジーはLinked Open Data(LOD)形式でも公開されており,相互運⽤性と機械可読性が確保されている.農作業基本オントロジーは農作物に関する情報や国内外の農業に関連する情報体系とも連携されており,⾼度な知識処理が可能な農業分野における知識基盤としての利活⽤が期待される.最後に農作業基本オントロジーの応⽤事例として統計調査の⾃動化とオントロジーによる農作業の推論を紹介し,その有⽤性と可能性について検討する.
著者
加藤 文彦 小出 誠二 武田 英明 落合 勇太 上田 健揮
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.31, 2017

本研究は、運転手や同乗者の目的地に関する曖昧な要求に対して、オープンな常識データベースを用いて解決するシステムの構築を目的としている。このために、施設に関する常識をLinked Geo Data(LGD)、DBpedia等から施設、サービス、対象のオントロジーとして構築した。これらのオントロジーとLGDやDBpediaの事実データを組み合わせて、ユーザ要求から施設や地域を推薦する仕組みを試作した。
著者
小出 誠二 武田 英明
出版者
日本ソフトウェア科学会
雑誌
コンピュータ ソフトウェア (ISSN:02896540)
巻号頁・発行日
vol.28, no.2, pp.2_236-2_260, 2011-04-26 (Released:2011-05-26)

本研究の目的は,モデル駆動型アーキテクチュアの一種であるオントロジー駆動型ソフトウェア開発をオブジェクト指向プログラミングにおいて可能にすることである.本実現手法では,RDFのクラス/メタクラスをCommon Lisp Object System (CLOS)のクラス/メタクラスに写像し,トリプルをCLOSのオブジェクト/スロット名/スロット値に対応させて,CLOSの標準仕様をMeta-Object Protocol (MOP)を用いて,RDF(S)およびOWLの意味論にあわせて拡張した.RDF(S)およびOWLの公理と多くの伴意ルールを実装し,RDF(S)推論とOWL推論を実現するとともに,CLOSメタプログラミング機能を利用したオントロジーのOWL Fullメタモデリングを可能にした.本論文ではそのシステム実現方法について述べ,あるベンチマーク結果について報告する.また,RDF公理に基づいてオントロジーメタモデリングの指針を導くとともに,本システムによるメタモデリングの実例を述べる.
著者
武田 英明 小出 誠二
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.57, no.7, pp.586-587, 2016-06-15

セマンティックWebはWeb上のデータの意味的な構造を記述する,より高度な Web を実現するための技術であり,リンクト・オープン・データ(LOD)はセマンティックWeb技術をオープンデータに適用したもの, すなわち意味的な構造を持ったWebデータとしてオープンデータを提供するものである.本特集では,最近の3〜5年間における我が国のLODの進展を反映し,本格的なLODの3つの応用事例を取り上げるとともに,最近顕著な動きのあるLODに関する周辺動向も取り上げる.
著者
小出 誠二
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 第20回全国大会(2006)
巻号頁・発行日
pp.113, 2006 (Released:2006-12-07)

Webサービスの分解と実行の機構には階層型計画システムが適している。一方、類似の計算機構としてオブジェクト指向言語におけるメソッドディスパッチがある。両者の共通点と相違を明らかにし、両者を融合したWebサービス実行のためのサービスディスパッチ手法を提案する。
著者
小出 誠二 武田 英明
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 第22回全国大会(2008)
巻号頁・発行日
pp.24, 2008 (Released:2009-07-31)

owl:oneOf やカージナリティなどOWLにおける明示的閉世界の性質と,論理的開世界仮説と矛盾することなく閉世界の有効性を推論にもたらす局所閉世界推論について述べ,セマンティックウェブサービスへの適応について議論する.
著者
山口 高平 福田 直樹 小出 誠二
出版者
日本ソフトウェア科学会
雑誌
コンピュータ ソフトウェア (ISSN:02896540)
巻号頁・発行日
vol.22, no.4, pp.4_12-4_18, 2005-10-26 (Released:2008-09-09)

セマンティックWebのバックボーンとして位置づけられるオントロジーは,知識ベース構築のプリミティブとしての意義を継承しつつも,Webの特徴である拡張性や分散性に対応するための新しい特徴を併せ持つ.本稿では,オントロジー記述言語OWLの特徴を要約すると共に,ソフトウェア工学の新しい潮流であるWebサービスを高度化する視点からOWLの記述能力についても言及する.