著者
安井 涼子 山本 洋一
出版者
一般社団法人 日本臨床薬理学会
雑誌
臨床薬理 (ISSN:03881601)
巻号頁・発行日
vol.49, no.2, pp.61-68, 2018-03-31 (Released:2018-04-21)
参考文献数
13
被引用文献数
2 1

In Japan, the centralization of institutional review boards (IRBs) has been considered with the objectives to standardize the quality of the review process for multicenter studies and to facilitate efficient and speedy implementation of clinical trials and research. Therefore, we visited some core facilities in Taiwan to observe the IRB meetings for clinical studies, and to exchange ideas with staff of the IRB secretariats. Furthermore, we researched the pioneering review mechanisms for multicenter, sponsor-initiated clinical trials in Taiwan. In Taiwan, the Joint IRB (J-IRB: a type of centralized review system) was established in 1997. This review system contributed to improve the quality of ethical reviews in the country. However, because the J-IRB was not fully government-initiated, many co-operating sites gradually started to conduct their own reviews, and this tendency caused a decline in the efficacy of the J-IRB. Following this, the Taiwanese government enacted a law called the Human Subjects Research Act in 2011. Moreover, the government also started the Central IRB (C-IRB) system in 2013, which is a central-local hybrid type of ethical review system for multicenter clinical trials. The establishment of the C-IRB system increased the number of sponsor-initiated clinical trials. The new Human Subjects Research Act allowed each site to develop appropriate organizational structures, and thus maintained the high quality of clinical studies, regardless of whether they were sponsor-initiated or investigator-initiated studies. Considering the future Japanese goals to conduct ethical reviews and to organize the operational structures of medical facilities, we identified many constructive ideas based on the Taiwanese challenges in past decades.
著者
木島 佑一 山本 洋一
出版者
一般社団法人 日本原子力学会
雑誌
日本原子力学会誌ATOMOΣ (ISSN:18822606)
巻号頁・発行日
vol.58, no.3, pp.156-160, 2016 (Released:2020-02-19)
参考文献数
7

日本原子力研究開発機構(原子力機構)では,包括的核実験禁止条約(CTBT)国内運用体制の下で国際監視制度(IMS)施設のうち放射性核種の監視のための観測所及び公認実験施設を整備し,運用を行っている。また,IMS観測所から得られる放射性核種観測データの解析及び評価を行う国内データセンターも整備し,運用を行っている。本稿ではCTBTの概要と原子力機構の活動に関して解説するとともに,これまで国内の放射性核種観測所で得られた観測結果のうち,2013年2月の第3回北朝鮮核実験を含む特異な人工放射性核種観測事例を2つ紹介する。
著者
山本 洋一
出版者
一般社団法人 色材協会
雑誌
色材協会誌 (ISSN:0010180X)
巻号頁・発行日
vol.35, no.11, pp.500-504, 1962-11-30 (Released:2012-11-20)
被引用文献数
1 1

1 0 0 0 銹と寂 : 他

著者
山本洋一著
出版者
侑秀書房
巻号頁・発行日
1946
著者
吉田 育弘 山本 洋一
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.24, no.54, pp.25-29, 2000-09-22

人間の視覚系の順応特性を考慮した、反射型液晶のカラーマネージメントについて検討した。反射型液晶は環境光を光源として用いるから、環境光が変化すると反射型液晶に表示される色彩の測色値も変化する。しかしながら、この測色値が等しくなるように補正したとしても、人間の視覚系の順応特性のために同じ色には見えない。そのため、環境光の変化に依存せず、反射型液晶から一定の色の見栄が得られるようにするためには、この視覚系の順応特性をモデリングしてディスプレイシステムに組み込む必要がある。この論文では、環境光の変化に応じた反射型液晶の色の見栄の変化を調べた主観評価結果と、フォン・クリースの色順応モデルを用いたカラーマネージメントモデルを、どのようにしてディスプレイシステムに組み込むかに付いて述べる。
著者
佐藤 和洋 田坂 光伸 山本 洋一 浪岡 美予子 茂木啓次
雑誌
情報処理学会研究報告データベースシステム(DBS)
巻号頁・発行日
vol.1990, no.63(1990-DBS-078), pp.41-51, 1990-07-19

我々は、人間の知的活動、そしてそれに伴う意思決定の曖昧な情報処理及び管理を効果的に支援するためのファジィ情報処理機能について検討を進めている。その中で本稿では、データベースに対する問合せの曖昧性を対象としたファジィ情報検索システムINDAS/ffについて論じる。ファジィ間合せはSQLにファジィ述語を導入することで実現し、ファジィ間合せに対する新たな適合度評価方式を提案する。また、ユーザの情報取得過程のフォーカシングを効率的に支援するために、適合度分布に基づいた概略結果情報表現であるサマリボックスや、またその極め細かい適合度状態を表示する適合度マップ等からなる視覚的インタフェースVFN(ew Focusing Navigat)を提示する。
著者
吉田 育弘 山本 洋一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. EID, 電子ディスプレイ (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.101, no.312, pp.13-18, 2001-09-10

液晶ディスプレイの高階調化について検討した。ディスプレイは、一般にR:G:B=8:8:8bitsの階調性があれば一定の画質レベルが得られるとされているが、高画質を得るためにはより高い階調性が必要とのレポートもある。ここではR:G:B=10:10:10bitsの液晶ディスプレイを試作し、疑似輪郭の見えについて実験を行いつつ、実験結果を視覚特性の観点から考察した。R:G:B=8:8:8bitsのシステムでは、SN比の高いなめらかな面に明らかな疑似輪郭を感ずる。R:G:B=10:10:10bitsのシステムでは、同様の輝度傾斜を持つ面では疑似輪郭を感じなくなるが、よりなだらかな面では未だわずかな疑似輪郭が残る。これら疑似輪郭の見えには、視覚の空間周波数特性や差感度特性、さらに、順応効果などが関連していると思われる。今後高画質のディスプレイシステムを検討するには、少なくともこれらの視覚特性に関連する条件を定義する必要があると考えられる。