著者
須田 和代 森 由美子 調 広子 大池 正勝 山本 節
出版者
公益社団法人 日本視能訓練士協会
雑誌
日本視能訓練士協会誌 (ISSN:03875172)
巻号頁・発行日
vol.20, pp.151-158, 1992-11-20 (Released:2009-10-29)
参考文献数
24

従来,心因性視力障害患者の視野には管状視野・螺旋状視野・求心性狭窄等の特有なものが検出されることがあるとの報告がされているが,視野とは視覚感度の分布であるという定義に基づくと,その視野には矛盾する点がみられる。我々は心因性視力障害疑いの患者に対しても,本来の概念に基づいて視野検査を行ってきた。その結果,他院から異常視野として紹介された症例も含め,全例正常視野を得,他の器質的疾患を否定する一助に充分なり得た。特有な視野が心因性に限るものではないことから,心因性視力障害疑いの患者に対しては,その心因的要素を取り除くよう配慮し,可能な限り正確に診断できる検査結果を得るべく努力すべきであると考える。
著者
成川 昇 山本 節雄 吾妻 重典 佐々木 則夫 山本 孝志 才所 敏明
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.37, pp.1141-1142, 1988-09-12

原子力発電プラントの配管配置設計は、その規模、複雑さおよび設計に対する厳しい要求から熟練した多数の設計者と多大なる設計時間を必要としていた。本システムは知識工学的手法を用いて、自動的に初期の配管配置を行なうものであり、図1に示したように3つのステップから構成されている。前報では、Aスターアルゴリズムを用いた通過部屋列の決定手法、格子展開法によるルーティング手法(ステップ1、2)について説明した。本報では、仮説型推論によるルーティング手法および配管配置調整法(ステップ2、3)について述べる。
著者
山本 節夫 和田 宏文 栗巣 普揮 松浦 満 下里 義博
出版者
公益社団法人日本磁気学会
雑誌
日本応用磁気学会誌 (ISSN:18804004)
巻号頁・発行日
vol.27, no.4, pp.363-366, 2003-04-01
被引用文献数
2 5

A novel sputtering method using an electron-cyclotron-resonance (ECR) microwave plasma was used to perform reactive sputter-deposition of Ni-Zn ferrite thin films. Ni-Zn spinel ferrite thin films with preferential orientation of (400) and relatively low coercivity of 15 Oe were obtained at a high deposition rate of 14 nm/min. and at temperatures lower than 200 ℃. To achieve this high deposition rate, the configuration of the ECR sputtering apparatus and processing parameters such as the microwave input power, target voltage, and oxygen partial pressure were carefully optimized. Reactive ECR sputtering is one of the most suitable methods for preparation of ferrite thin films applicable to magnetic devices such as MMICs, isolators and circulators.
著者
篠田 知和基 松村 一男 山本 節 吉田 敦彦 渡辺 浩司
出版者
名古屋大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
1998

平成10年よりフランス側の研究者としてグルノーブルのワルテル、シガノス、ソルボンヌのルクトゥ、アンジェのブルミエ、ブザンソンのエル、パリのポノを加えてた海外共同研究として発足し、平成11年より、制度の変更により、基盤Bとなった。共同研究としては都合4回の国際シンポジウムでの討議と、フランスでの共同調査でその実をあげた。一回目は「荒猟師の東西」と題し、ヨーロッパ中世の「荒猟師伝承」を古代にさかのぼってその起源と変遷を追求し、それと日本の怨霊伝承との接点をさぐった。このうち重要な部分がグルノーブルの研究雑誌IRISに掲載された。二回目はソルボンヌの北欧神話学の泰斗レジス・ボワイエとスイスの神話学者で「神々の母」を発表して注目をあつめているフィリップ・ボルジョ、それにインド・ヨーロッパ神話学のベルナール・セルジャンをまねいて「冥界の母神」として大母神の姿を比較検討した。三回目は「東西の老賢者」とし、ヨーロッパのアーサー王伝承におけるマーリンにみられる魔術師、あるいは世界の陰の演出者としての老人像にスポットをあてた。日本では役の行者、阿倍清明、久米仙人などのほか、サルタヒコに照明があてられた。4回目は母神にだかれた「おさな神」をとりあげ、オリエントの水辺の豊饒の女神と、犠牲神との対について考えた。わがくにではスクナヒコナ、ニニギ、あるいはオオクニヌシに幼児神の相貌が明らかだが、中世の寺院世界では稚児伝承があり、観音の奇瑞にもつらなるとともに、また、罪障と聖性の交錯する神話世界の特性もあきらかにされた。このほかに1日のみのシンポジウムを名古屋で2回、東京で一回行った。またフランスでの研究発表を5回行った
著者
土井 孝紀 田万里 耕作 柿原 康男 山本 節夫 栗巣 普揮 松浦 満
出版者
公益社団法人日本磁気学会
雑誌
日本応用磁気学会誌 (ISSN:18804004)
巻号頁・発行日
vol.22, no.3, pp.125-128, 1998-03-01
被引用文献数
5

Co-γFe_2O_3 longitudinal magnetic recording media obtained by annealing CoO-Fe_3O_4 were prepared on NiO underlayer. The coercivity HC was varied. with the Co content, namely, the atomic ratio of Co/Fe in Co-γFe_2O_3, and the oxygen partial pressure in deposition of Co-O-Fe_3O_4. The H_c of the media with Co/Fe=4 at% was 2000-3500 Oe, 1.3-3.6 times higher than that of Co-γFe_2O_3/NiO media without NiO underlayer. The grain size of Co-γFe_2O_3 became smaller with decreasing the thickness. The read/write characteristics of the media with no overcoat were evaluated in contact recording. Co-γFe_2O_3 media on NiO had higher D_<50> and lower medium noise than those of the media without NiO underlayer. kywe>Co-γFe_2O_3 / NiO underlayer / coercivity / longitudinal magnetic recording medium / R/W characteristic / contact recording</kywe>