- 著者
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西村 尚之
山本 進一
千葉 喬三
- 出版者
- 日本緑化工学会
- 雑誌
- 日本緑化工学会誌 (ISSN:09167439)
- 巻号頁・発行日
- vol.18, no.2, pp.95-103, 1992-10-30
- 被引用文献数
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岡山市内の約40年生のコナラ林において, リターフォール量の調査を約4年間定期的に行った。調査林分の胸高直径5cm以上の樹木の胸高断面積合計は18.1m^2・ha^<-1>で, コナラはその71.5%を占めていた。年間の全リターフォール量は5.94〜8.07ton・ha^<-1>・yr^<-1>であった。また, その64.7〜76.6%を落葉が占めていた。年落葉量は4.55〜5.22ton・ha^<-1>・yr^<-1>で, その年変動は小さかった。コナラの年落葉量は全落葉量の約60%を占めており, 2.59〜3.08ton・ha^<-1>・yr^<-1>であった。落枝量の年変動は落葉量に比べて大きく, この原因は台風の襲来によるものであった。生殖器官の年落下量の約80%はコナラの雄花と果実であった。コナラの果実の年落下量は189〜744kg・ha^<-1>・yr^<-1>で, その年変動は大きかった。落葉量の季節変化は, 11〜12月に落葉の最盛期があり, 4月下旬〜6月上旬にも落葉量がやや増加するパターンを示した。また, コナラは他樹種に比べて落葉期がやや遅く, 短期間に落葉する傾向があった。落枝量は, 落葉量のような明らかな季節変化を示さず, 台風などの強風の影響によって激増した。