著者
安河内 真弓 下尾 浩正 山脇 彰 岩根 雅彦
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告計算機アーキテクチャ(ARC) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2002, no.22, pp.91-96, 2002-03-07
参考文献数
5
被引用文献数
10

様々な応用処理に対して適切な回路構成をとることのできる再構成可能プロセッサMRPを提案する.MRPは,1回の回路構成で複数の機能処理回路を構成できる1プレーンマルチファンクション構成により実行回路の書き換え回数を削減し,大規模な回路に対しては1ファンクションマルチプレーン構成を採ることで対応している.MRPは,CPUコア,再構成部制御回路および複数の再構成部実行回路から成り,再構成部実行回路を動的に変更することでローディング時間を隠蔽することができる.予備実験として,1プレーンマルチファンクションを実現する個別部品構成の試作機486RCPを開発し,評価を行ったところ,フィボナッチ数列の第n項算出では最大30倍の性能向上が得られた.This paper presents the Micro Reconfigurable Processor (MRP) can be suitable circuit composition to the various application processing. MRP reduces the number of times of reconfiguration using Single Plane Multiple Function organization, which can constitute two or more functional processing circuits per circuit configuration. Single Function Multiple Plane organization is enable large circuits to be run on limited physical FPGA. MRP contains CPU core, control logic of reconfigurable part and some reconfigurable part, and the dynamic loading circuit reduces overhead for reconfiguration. We report the experiment model 486RCP, discrete parts composition, which developed for the purpose of realization of Single Plane Multiple Function organization. The experiment results show that 486RCP achieves speedup maximum 30 times on Calculation of Fibonacci numbers.
著者
中山 剛 陳 慎静 山脇 彰 穆 盛林
出版者
一般社団法人 産業応用工学会
雑誌
産業応用工学会全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2013, pp.16-17, 2013

現在タブレット,スマートフォン,携帯ゲーム機,銀行のATM,切符販売機などのタッチパネルを搭載した機器が普及している。しかし,これらの機器の操作や情報伝達は主に視覚に頼っており,眼の疲労などの問題を生むほか,視覚障害者や高齢者などはタッチパネルが使用しづらいなどの問題がある。そこで視覚以外で人間と機械の間の新たな入力デバイスまたは新たな情報提示装置として触覚が近年注目されている。本研究では、ソレノイドを用いたタッチパネル型触覚呈示装置を提案する。その結果従来のキーパッドより使いやすいというアンケート結果が出た。硬さの違いの表現が滑らかでなかったり、PWM制御周波数が高いと実験装置から不快音がでたりとまだまだ改良する点があるが、触覚を呈示可能な触覚呈示装置を実現できたと考えられる。
著者
鈴江 亮介 芹川 聖一 山脇 彰 楊 世淵 張 力峰 宮田 康平 高橋 俊太
出版者
電気・情報関係学会九州支部連合大会委員会
雑誌
電気関係学会九州支部連合大会講演論文集 平成23年度電気関係学会九州支部連合大会(第64回連合大会)講演論文集
巻号頁・発行日
pp.275, 2011-09-26 (Released:2013-03-05)

近年、地球温暖化による気温上昇により夏の気温が年々上昇している。それに伴い夏は昼夜問わずエアコンで室温を下げ、体感温度を調節している。しかし、エアコンは室外では使用できないため、体感温度を調節することができない。そこで本研究では、ペルチェ素子を用いた体感温度調節装置を提案する。ペルチェ素子とは、電流を流すことにより一方の面で熱を吸着し、もう一方の面で熱を発散する素子である。ペルチェ素子で水を冷却し、その水をポンプで循環させる。そして冷えた水から媒体を介して首周りに当てることで体感温度を下げることができる。これにより、室外でも体感温度を調節することができる。
著者
有働 龍一 木次 克彦 北園 優希 山脇 彰 芹川 聖一
出版者
電気・情報関係学会九州支部連合大会委員会
雑誌
電気関係学会九州支部連合大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2010, pp.485-486, 2010

駆け込み乗車等により、列車ドアに体の一部や持ち物等が挟まれる事例が多発している。その場合、そのまま発車すると事故に繋がる恐れがある。現在は、駅員の目視による確認等で防止しているが、これらは人間の判断であるため完全ではない。そこで本研究では、レーザ光と受光素子を用いた列車ドアによる挟み込み事故防止システムを提案する。レーザ光をドアの中央上部から下に向けて照射し、ドア下に設置された受光素子で受光する。ドアに物体が挟まった場合、受光素子に照射されるレーザ光が物体で遮断されることで、物体の挟み込みを検知することができる。これにより、目視で確認できない部分も確実に検知し、事故を防止することが可能になる。