著者
白鳥 義彦 岡山 茂 大前 敦巳 中村 征樹 藤本 一勇 隠岐 さや香 上垣 豊
出版者
神戸大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011

研究課題として設定した、①「大衆化」と「卓越化」との二律背反の相克、②高等教育の「自由化」政策の影響、③リベラル・アーツと教養教育、という3つのテーマを軸に日仏両国の比較研究を進めた。日本およびフランスのいずれの国においても、さまざまな「改革」の動きの一方で、ともすれば見過ごされているようにも見受けられるのは、「改革」を通じてどのような高等教育を目指すのか、あるいはまた、その新たな高等教育を通じてどのような社会を目指すのか、といった本質的、理念的な問いである。研究代表者および研究分担者は、こうした根本的な問いを共有しながら、それぞれの具体的な研究テーマに取り組んで研究を進めた。
著者
角谷 常子 大川 俊隆 岡山 茂彦 小寺 裕 田村 三郎 田村 誠 張替 俊夫 馬 彪 吉村 昌之
出版者
大阪産業大学
雑誌
大阪産業大学論集 人文科学編 (ISSN:02871378)
巻号頁・発行日
no.115, pp.1-13, 2005
被引用文献数
3

今回,本訳注稿において発表するのは,『九章算術』の算題とは直接的な関連が不明である算題のうち,「増減分」「分当半者」「分半者」「伝馬」「羽矢」「繪幅」「漆銭」「飲漆」「程竹」である。The unearthed book "Suanshu-shu (算数書)" is the oldest book of mathematics in China. In order to report this book's proper collation, translation, and annotation, the very first procedure was to decipher the letters from photographs with the following investigation of the results with the mathematical and historical viewpoints. This is the sixth released article based on our research and results in which we studied 9 sections named "Zengjianfen (増減分)", "Fendangbanzhe (分当半者)", "Fenbanzhe (分半者)", Chuanma(伝馬)", "Yushi (羽矢)", "Zengfu (繪幅)", "Qiqian (漆銭)", "Yinqi (飲漆)", and "Chengzhu (程竹)".
著者
大前 敦巳 岡山 茂 田川 千尋 白鳥 義彦 山崎 晶子 木方 十根 隠岐 さや香 上垣 豊 中村 征樹
出版者
上越教育大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2022-04-01

大学は都市の発達とともに拡大発展を遂げてきた。両者の間にどのような歴史的関係性を築いてきたか、学際的な観点から問い直すことが、今日世界的に注目されている。本研究は、中央集権の近代国民国家を形成した日本とフランスを対象に、都市との相互浸透性の中で大学が拡大し、学問が変容してきた歴史をたどり、大学人にとどまらない重層的な行為者との関わりを考慮に入れた国際比較を企てる。その基底に潜在する学問的無意識を、日仏の経路依存性の違いをふまえながら省察し、今日のグローバル化する共通課題に対し、大学のユニバーサリズムとローカリズムを両立させる持続的発展がいかに可能になるか、国際的な議論と対話を展開する。