著者
高野 友喜 関山 忠孝 岡本 直樹 橋本 修
出版者
日本大学医学会
雑誌
日大医学雑誌 (ISSN:00290424)
巻号頁・発行日
vol.75, no.2, pp.92-94, 2016-04-01 (Released:2016-07-20)
参考文献数
16
被引用文献数
1 1

症例は36 歳女性.自宅玄関で防水スプレーを靴に噴霧し,約30 分後に呼吸困難,咳を生じた.同日当院を紹介受診し急性肺障害の疑いで入院となった.胸部レントゲン写真およびCT で両側肺野にスリガラス状陰影と斑状影,小葉間隔壁の肥厚を認めた.入院後にステロイド投与を行ったところ,症状,画像所見とも4 日間で改善した.肺拡散能は減少していた.退院後も悪化なく,防水スプレーの吸入が原因の肺障害と考えられた.
著者
有賀 修 岡本 直樹 井上 貴由 久保 元 森山 洋憲
出版者
一般社団法人 日本応用糖質科学会
雑誌
応用糖質科学:日本応用糖質科学会誌 (ISSN:21856427)
巻号頁・発行日
vol.2, no.2, pp.142-146, 2012-05-20 (Released:2017-12-24)
参考文献数
21
被引用文献数
1

紅藻類が生産する多糖類の中でアガロースとアガロペクチンを主成分とする寒天はゲル化剤などとして食品に利用されるだけでなく,DNAや生体関連物質の分離に使われる分子生物学には欠くことのできない材料である。アガロースはガラクトースとアンヒドロガラクトースがβ-1,4およびα-1,3結合で交互に結合してできる多糖類である。したがって,アガロースを分解できる寒天分解細菌はβ-アガラーゼとα-アガラーゼを生産しアガロースを唯一の炭素源として増殖できるが,その多くは海洋環境から単離されてきた。さらに,寒天分解酵素の精製や遺伝子のクローニングが行われ,遺伝子の解析も進んできた。筆者らは非海洋性の寒天分解菌を単離し,2つのβ-アガラーゼ遺伝子のクローニングに成功し,ネオアガロオリゴ糖の生産が可能となった。菌体破壊液からのα-アガラーゼの精製を行い,諸特性を調べている。寒天オリゴ糖の研究は少ないが,抗酸化作用,ビフィズス菌の増殖促進効果なども報告されてきた。この総説では寒天分解酵素や寒天オリゴ糖の最近の研究の紹介を行う。
著者
赤星 俊樹 赤柴 恒人 植松 昭仁 岡本 直樹 権 寧博 細川 芳文 内山 真 橋本 修
出版者
日本大学医学会
雑誌
日大医学雑誌 (ISSN:00290424)
巻号頁・発行日
vol.69, no.1, pp.17-22, 2010-02-01 (Released:2010-06-14)
参考文献数
23
被引用文献数
1

Considerable progress has been made in both the basic research and clinical areas over the last several decades in our understanding of the pathogenesis of obstructive sleep apnea-hypopnea syndrome (OSAHS). This brief review highlights the potential mechanisms of repetitive collapse of the pharyngeal airway during sleep in patients with OSAHS.
著者
江守 央 佐田 達典 岡本 直樹 岩上 弘明
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集F3(土木情報学) (ISSN:21856591)
巻号頁・発行日
vol.72, no.2, pp.I_175-I_181, 2016 (Released:2017-03-24)
参考文献数
10
被引用文献数
1 2

近年,MMSによる3次元点群データの活用が注目をされている.特に道路空間においては,道路上から見える路面・道路構造物・周辺の樹木などの点群データを取得することにより道路の基礎情報として道路計画等に活用されつつある.一方,歩道空間においては,超高齢社会を迎えた我が国では移動円滑化促進が必要とされており,歩道空間の平坦で連続的な移動が求められている.このようなバリアフリーに向けた整備において,歩道の状況を的確に把握することは重要な課題とされている.このようなことから本稿では,歩道を歩行しながら計測する歩道計測型MMSを用いて計測した歩道空間の3次元点群データより,歩道空間のバリア評価を実施し, その有用性について考察する.
著者
森下 暢也 新井 亮 笹川 知里 岡本 直樹 池田 順一 Lim Pang Boey 井上 光輝
出版者
合成樹脂工業協会
雑誌
ネットワークポリマー (ISSN:13420577)
巻号頁・発行日
vol.32, no.4, pp.179-187, 2011

DVD と同じサイズのディスクに10TB を超えるような大容量次世代ホログラムの開発記録システム開発としてフェーズロックコリニアホログラムメモリシステム(MEXT キーテクノロジー事業)の開発を進め,最終的には20TB の可能性を示唆することが出来た。本報では,1)脂環式エポキシとポリエーテルからなるネットワークポリマーマトリックス中で,2)ナノレベルの相分離を利用してドットライク精密なホログラム記録のできるナノゲルフォトポリマー(NGPP)を開発したので報告する。