著者
阪井 誠 中道 上 島 和之 中村 匡秀 松本 健一
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.44, no.11, pp.2575-2586, 2003-11-15
被引用文献数
11

WebTracerはWebサイトをブラウズするユーザの視線と操作の記録,再生,分析を支援するユーザビリティ評価環境である.WebTracerは,ユーザがどこを注視しつつ操作を行ったかをコンパクトに記録することが可能である.評価実験の結果,WebTracerは既存のビデオ圧縮方式であるMPEG-2やMPEG-4に比べ1/10から1/20のデータサイズで,Web操作画面を記録し再生することができた.また,Webページのメニューが2カ所に分かれている場合は注視点の移動速度が速かったなど,視線とユーザビリティが関連している可能性が示された.WebTracerを用いれば,ユーザビリティの共同研究や,ユーザビリティ評価者と開発者の間でデータ交換することが可能になる.また,視線データを利用して問題のあるページを容易に探せるなど,ユーザビリティ評価を効率的に支援できる可能性がある.WebTracer is a new usability evaluation environment which supports record, reproduction,and analysis of a gazing point and operation while a user is browsing a website.WebTracer can record a user's gazing point and operation compactly.Results of an experimental evaluation showed that the size of the operation history taken by WebTracer was from 1/10 to 1/20 of the size of data recorded by an MPEG-2 and MPEG-4 format.Thus, with its compact form,the result of usability testing with the gazing point can be efficiently shared.It is expected that we can easily share empirical data between researchers.Also,evaluators can easily send the testing results as a feedback to the developers.Moreover, the results shows that a possibility that gazing points related to usability.For example, if the menu of a Web page is divided into two panes,gazing points moved quickly.It seems that WebTracer improves usability evaluation efficiently,since gazing point data helps to find out problems from Web page.
著者
阪井 誠 中道 上 島 和之 中村 匡秀 松本 健一
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.44, no.11, pp.2575-2586, 2003-11-15

WebTracerはWebサイトをブラウズするユーザの視線と操作の記録,再生,分析を支援するユーザビリティ評価環境である.WebTracerは,ユーザがどこを注視しつつ操作を行ったかをコンパクトに記録することが可能である.評価実験の結果,WebTracerは既存のビデオ圧縮方式であるMPEG-2やMPEG-4に比べ1/10から1/20のデータサイズで,Web操作画面を記録し再生することができた.また,Webページのメニューが2カ所に分かれている場合は注視点の移動速度が速かったなど,視線とユーザビリティが関連している可能性が示された.WebTracerを用いれば,ユーザビリティの共同研究や,ユーザビリティ評価者と開発者の間でデータ交換することが可能になる.また,視線データを利用して問題のあるページを容易に探せるなど,ユーザビリティ評価を効率的に支援できる可能性がある.
著者
手島 和之
出版者
The Ichthyological Society of Japan
雑誌
魚類学雑誌 (ISSN:00215090)
巻号頁・発行日
vol.22, no.1, pp.7-12, 1975-08-20 (Released:2011-02-23)
参考文献数
7

ホシザメ属のシロザメM.griseusは胎盤を形成する. このシロザメの胎盤を用いて, 胎盤の形成および構造を組織学的に追求した. 妊娠初期における子宮内表面は重層の立方上皮により形成されている.しかしながら, 妊娠が進むにつれて, 子宮内表面は重層より単層円柱上皮へと移行する. 胎盤は胎盤母体部 (子宮壁) と胎盤胎児部 (卵黄嚢壁) により形成される. この両組織の間に胎児膜が存在する. 胎盤母体部上皮は同一子宮の他の部位と比べると極めてうすい. 一方, 胎盤胎児部上皮も同一卵黄嚢壁の他の部位と比べると極めてうすい. 妊娠が進んで, 胎児が全長で150mm以上に成長すると, 胎盤母体部の上皮の大部分が消失する. 同時に, 胎盤胎児部の上皮も同様な傾向を示す.すなわち, 十分に発達した胎盤では, 母体部毛細血管網と胎児部毛細血管網とが胎児膜をはさんで接している.
著者
中道 上 山田 俊哉 松井 知子 阪井 誠 島 和之
出版者
ヒューマンインタフェース学会
雑誌
ヒューマンインタフェース学会論文誌 (ISSN:13447262)
巻号頁・発行日
vol.14, no.3, pp.249-258, 2012-08-25 (Released:2019-07-01)
参考文献数
14

The purpose of this work is to reduce the target pages of the web usability evaluation by usability testing. The target pages will reduce by detecting low satisfaction web pages. We analyze users ' interaction data for detecting low satisfaction web pages using variable selection. Analysis results, detectable interaction data are browsing time, moving distance of gazing points and wheel rolling. We apply statistical discriminant analysis to these interaction data and detect low usability web pages by classification between low usability group and others. Analysis result, we get mathematical line between evaluation target pages and low usability rate. Evaluators can determine evaluation target pages by using mathematical line of low usability group.
著者
手島 和之 山本 道代 垣谷 正幸
出版者
東北区水産研究所
雑誌
東北区水産研究所研究報告 (ISSN:0049402X)
巻号頁・発行日
no.64, pp.37-41, 2001-03

平成4(1992)年3月に瀬戸内海でサメによる人身事故が発生して以来,サメ類に対する関心が急速に高まった。このような事故を未然に回避する目的で,サメ類の情報を収集し,公開するための連絡網が直ちに設立された。今回,平成4(1992)年~平成10(1998)年にかけて収集された情報に基づいて,瀬戸内海に出現したサメ類について,若干の検討を行った。1) この期間中に,捕獲され,同定されたサメ類は68個体で,7科9属13種であった。2) これらのサメ類の内,メジロザメ類(50%),シュモクザメ類(20%)及びホホジロザメ(9%)が多く出現した。3) サメ類の個体数の変動と,餌となる小型浮魚類や表面水温の変動との間には,相関関係は認められなかった。4) 大型のサメ類は,瀬戸内海を回遊経路の一部として利用した傾向にあると考えられた。
著者
伊藤 充男 杉村 貴士 島 和之 松本 健一 鳥居 宏次
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告.IM, [情報メディア]
巻号頁・発行日
vol.98, no.9, pp.13-18, 1998-01-29

WWW ぺージの記述が HTML 規格に準拠していない場合, その解釈は WWW ブラウザに依存して異なる. このため, その WWW ぺージの作者が使用しているブラウザと異なるブラウザを使用した場合, 作者が意図している表示と異なることが多い. WWW ぺージを作成するときは, HTML 規格に準拠して, 特定のブラウザに依存しないように作成することが重要である. しかし, 現実にほとんどの WWW ぺージはブラウザに依存している. 本研究では, HTML 規格に準拠した WWW ぺージの記述を支援する HTML エディタを作成した.このエディタを用いることにより, WWWぺージの作者が HTML 規格を習得しなくても, ブラウザに依存しない WWW ぺージを記述することができる.