著者
神崎 雄一郎 門田 暁人 中村 匡秀 松本 健一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. A, 基礎・境界 (ISSN:09135707)
巻号頁・発行日
vol.87, no.6, pp.755-767, 2004-06-01
被引用文献数
9

本論文では,プログラムに含まれる多数の命令をカムフラージュ(偽装)することにより,悪意をもったユーザ(攻撃者)によるプログラムの解析を困難にする方法を提案する.提案方法では,プログラム中の任意の命令(ターゲット)を異なる命令で偽装し,プログラムの自己書換え機構を用いて,実行時のある期間においてのみ元来の命令に復元する.攻撃者がカムフラージュされた命令を含む範囲の解析を試みたとしても,ターゲットの書換えを行うルーチン(書換えルーチン)の存在に気づかない限り,プログラムの元来の動作を正しく理解することは不可能である.解析を成功させるためには,書換えルーチンを含む範囲についても解析する必要があり,結果として,攻撃者はより広範囲にわたるプログラムの解析を強いられることとなる.提案方法は自動化が容易であり,要求される保護の強さ,及び,許容される実行効率の低下の度合に応じて,ターゲットの個数を任意に決定できる.
著者
鈕 龍 [マツ]本 真佑 佐伯 幸郎 中村 匡秀
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IN, 情報ネットワーク (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.114, no.110, pp.73-78, 2014-06-19

近年,センサ技術や無線技術の飛躍的な進歩に伴い,屋内測位システム(Indoor Positioning System,IPS)の研究が盛んである.また,屋内位置情報を用いた屋内ロケーションアウェアサービス(Indoor Location-Aware Service,InLAS)に注目が集まり,いくつの実用化事例も登場している.しかしながら,現状では,IPSとInLASが密結合しているため,InLASが複雑化し開発効率が低下してしまう.先行研究で,IPSで得られる屋内位置情報をその目的や用途,推定手段に依存せずに,中立的に表現するためのデータモデルData Model for Indoor Location(DM4InL)を提案している.本研究では,DM4InLを基づいて,InLASのための屋内ロケーション問い合わせサービス(Indoor Location Query Services,ILQS)の実現を目指し,ILQSのAPIを検討する.これらのAPIを利用することで,InLASの開発者はIPSの詳細な実装を知らなくても屋内情報を取得することができ,効率的なInLAS開発を実現できる.
著者
増田 哲也 渡邉 雄一 松本 真佑 佐伯 幸郎 中村 匡秀
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. LOIS, ライフインテリジェンスとオフィス情報システム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.113, no.479, pp.89-94, 2014-02-28

従来多くのコンテキストアウェアサービスでは,表現可能なコンテキストが現在の状況に限定されていた.そこで我々は先行研究において,ホームネットワークシステム(HNS)に蓄積された住宅ログを活用することで,過去の状況も考慮したより高度なコンテキストを表現する手法を提案している.この先行研究では,住宅ログを用いたコンテキスト(ログコンテキスト)の定義と活用について提案を行っているが,具体的なシステムの実装にはいたっていない.そこで本研究では,実際のHNS環境(CS27-HNS)で蓄積している環境センサの値とそのログに対象を絞り,それらを利用した環境ログコンテキストを取得するシステムを設計・実装する.実装においては,ログコンテキストをできるだけ容易に作成・管理できるように,システムをアプリケーション,ログコンテキスト,ログクエリ,DB接続の4つのレイヤで構成した.また実装したシステムを利用して, CS27-HNSにおいて実用的な環境ログコンテキスト「昨日より5℃以上寒い」「ここ数年で最も寒い」を定義し,システムを通して実際に取得できることを確認した.
著者
阪井 誠 中道 上 島 和之 中村 匡秀 松本 健一
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.44, no.11, pp.2575-2586, 2003-11-15
被引用文献数
11

WebTracerはWebサイトをブラウズするユーザの視線と操作の記録,再生,分析を支援するユーザビリティ評価環境である.WebTracerは,ユーザがどこを注視しつつ操作を行ったかをコンパクトに記録することが可能である.評価実験の結果,WebTracerは既存のビデオ圧縮方式であるMPEG-2やMPEG-4に比べ1/10から1/20のデータサイズで,Web操作画面を記録し再生することができた.また,Webページのメニューが2カ所に分かれている場合は注視点の移動速度が速かったなど,視線とユーザビリティが関連している可能性が示された.WebTracerを用いれば,ユーザビリティの共同研究や,ユーザビリティ評価者と開発者の間でデータ交換することが可能になる.また,視線データを利用して問題のあるページを容易に探せるなど,ユーザビリティ評価を効率的に支援できる可能性がある.WebTracer is a new usability evaluation environment which supports record, reproduction,and analysis of a gazing point and operation while a user is browsing a website.WebTracer can record a user's gazing point and operation compactly.Results of an experimental evaluation showed that the size of the operation history taken by WebTracer was from 1/10 to 1/20 of the size of data recorded by an MPEG-2 and MPEG-4 format.Thus, with its compact form,the result of usability testing with the gazing point can be efficiently shared.It is expected that we can easily share empirical data between researchers.Also,evaluators can easily send the testing results as a feedback to the developers.Moreover, the results shows that a possibility that gazing points related to usability.For example, if the menu of a Web page is divided into two panes,gazing points moved quickly.It seems that WebTracer improves usability evaluation efficiently,since gazing point data helps to find out problems from Web page.
著者
阪井 誠 中道 上 島 和之 中村 匡秀 松本 健一
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.44, no.11, pp.2575-2586, 2003-11-15

WebTracerはWebサイトをブラウズするユーザの視線と操作の記録,再生,分析を支援するユーザビリティ評価環境である.WebTracerは,ユーザがどこを注視しつつ操作を行ったかをコンパクトに記録することが可能である.評価実験の結果,WebTracerは既存のビデオ圧縮方式であるMPEG-2やMPEG-4に比べ1/10から1/20のデータサイズで,Web操作画面を記録し再生することができた.また,Webページのメニューが2カ所に分かれている場合は注視点の移動速度が速かったなど,視線とユーザビリティが関連している可能性が示された.WebTracerを用いれば,ユーザビリティの共同研究や,ユーザビリティ評価者と開発者の間でデータ交換することが可能になる.また,視線データを利用して問題のあるページを容易に探せるなど,ユーザビリティ評価を効率的に支援できる可能性がある.
著者
中村 匡秀 松本 健一
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
設計工学・システム部門講演会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2018, 2018

This paper addresses an issue of spontaneous software evolution, which is a modern form of software evolution observed in social coding platforms such as GitHub. In the spontaneous software evolution, feature additions and modifications of software are achieved by spontaneous proposals from individual developers, not by the request from the project manager. In this paper, we investigate project factors that can boost such spontaneous software evolution. Specifically, we first introduce a governance framework of the spontaneous evolution, inspired by a smart city execution model, and then consider relevant factors that can motivate developers to propose actions. Finally, we discuss necessary features for the governance framework from viewpoints of (1) motivation of developers, (2) individual sense of value, (3) skill and competency, and (4) characteristics, quantity, and deadline.
著者
井垣 宏 瀬戸 英晴 福田 将之 [マツ]本 真佑 中村 匡秀
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D, 情報・システム = The IEICE transactions on information and systems (Japanese edition) (ISSN:18804535)
巻号頁・発行日
vol.95, no.4, pp.778-789, 2012-04-01
参考文献数
20
被引用文献数
1

近年,住宅設備の電化や家電機器の増加・性能向上を要因として,家庭における消費電力量増加が重要課題となっている.家庭内の省エネ実現を目的として,ネットワークに接続された電力センサ等を用いた宅内の消費電力量可視化するサービスが研究・開発されている.実際に消費電力量の可視化によってユーザの省エネ行動を促進することができるという実験結果も現れつつある.一方で,既存サービスのほとんどは宅内の消費電力量のログを可視化するものであり,ユーザの在/不在や室温,照度といった環境状態に基づいた電力の消費結果と消費の原因の因果関係を後から細かく振り返ることを目的としていない.本研究では,HNSにおいて取得可能な様々なログを組み合わせることで,ユーザが日々の電力消費をより細かく振り返ることができる「電力消費振り返りサービス」を提案する.また,提案サービスを実際のホームネットワークシステム上で実装し,有用性を確認するための評価実験を行った.実験により,提案サービスを用いて「電力消費超過」,「サービス提供不能」,「環境状態無視」といった分類でのユーザの電力浪費行動全てを具体的な根拠に基づいて発見することができた.
著者
久米出 中村匡秀 新田直也 柴山悦哉
雑誌
研究報告ソフトウェア工学(SE)
巻号頁・発行日
vol.2013, no.20, pp.1-8, 2013-03-04

近年のソフトウェア開発に於けるアプリケーションフレームワークの普及と共に、その正しい利用法を効率的に学ぶ手法がますます重要になっている。フレームワークの学習の障害として、その複雑性と、所謂制御の反転 (Inversion of Control) に特徴付けられる独特な実行形態が挙げられる。我々はこれらの障害を克服するために、フレームワークアプリケーションの内部挙動を抽象化して表現する機能モデル (feature model) と、動的解析を用いたモデリングを提案する。本論文では第三者が開発した実用的なフレームワークアプリケーション内で発見されたフレームワーク利用の誤りを事例として我々の取り組みとその将来課題を説明する。
著者
玉田 春昭 中村 匡秀 門田 暁人 松本 健一
出版者
電子情報通信学会
巻号頁・発行日
2007-10-01

名前難読化とは,プログラム中の名前(識別子)を別の名前に付け替えることで,プログラムを理解しづらいものにするソフトウェア保護手法である.従来の名前難読化手法は,各名前を静的に別の文字列で置換するものであり,プログラム中に現れる任意のユーザ定義の名前を隠ぺいできる.しかしながら,従来手法を用いてシステム定義の名前(標準ライブラリやAPIの呼出し等)を難読化することは,プログラムの移植性を著しく低下させるため,現実的に不可能である.そこで本論文では,オブジェクト指向言語を対象に,システム定義の名前をも隠ぺい可能な新たな名前難読化手法を提案する.具体的には,プログラム中の名前使用部分をあらかじめ暗号化しておき,実行時に名前を復号して当該処理を実行する,動的名前解決の仕組みを導入する.提案手法では,オブジェクト指向言語のリフレクション機構を用いて,クラスの参照,メソッド呼出し,フィールドの参照・代入に現れる任意の名前を動的解決する方法を実現している.また,提案手法をJavaプログラム用に実装し評価実験を行った.ある実用プログラムへの適用では,4.11倍の性能劣化でプログラム中のすべてのクラス名,メソッド名,フィールド名(計10,580回出現)を難読化できることが分かった.
著者
角田 雅照 伏田 享平 亀井 靖高 中村 匡秀 三井 康平 後藤 慶多 松本 健一
出版者
日本知能情報ファジィ学会
雑誌
知能と情報 (ISSN:13477986)
巻号頁・発行日
vol.23, no.6, pp.874-881, 2011-12-15 (Released:2012-02-08)
参考文献数
12
被引用文献数
2

本稿では,時空間情報(位置,移動時間,移動距離)と動作に基づく認証方法を提案する.ユーザは時空間情報で定義された特定の認証点において,特定の動作を行うことにより認証に成功する.ただし,時空間情報を認証に用いる場合,認証に時間が掛かり,やり直しが容易ではないため,正しいユーザが認証に失敗する確率を抑える必要がある.そこで,認証行為の部分的な誤りを許容する,部分一致認証を提案する.また,時空間文字を用いて安全性の評価方法を定式化するとともに,提案手法が安全性において有効であることを実験により示す.実験により提案方法の安全性を評価した結果,本人拒否率は0.233%,他人受入率は0.010%となった.
著者
中村 匡秀 下條 彰 井垣 宏
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ISEC, 情報セキュリティ (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.109, no.271, pp.35-40, 2009-11-05
被引用文献数
11

様々な種類のライフログを効率よく連携・集約(マッシュアップ)するためには,ある程度標準化されたデータモデルやサービスAPIが必要となってくる.本稿では,ライフログが備えるべきデータを5W1Hの観点から分析し,アプリケーション依存・非依存のデータ項目を抽出する.抽出したデータ項目に基づき,ライフログのための標準的なデータモデル,および,サービスAPIを考察する.
著者
鎌田 早織 坂本 寛幸 井垣 宏 中村 匡秀
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. LOIS, ライフインテリジェンスとオフィス情報システム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.109, no.450, pp.91-96, 2010-02-25
被引用文献数
3

異なる種類のライフログを効率的に集約・連携(マッシュアップ)するために,先行研究において我々は,ライフログのための標準データモデルと,ラィフログデータを横断的に検索・取得するマッシュアップAPIを提案している.これらの有効性を評価するために,本研究では提案するマッシュアップAPIを用いて実際のライフログサービスをマッシュアップするアプリケーションを構築する.具体的には,Twitter, Flickr, GARMIN Connectの3つのライフログサービスを連携し,ウォーキング中のつぶやきと写真データを,歩いたコースの地図上にオーバーレイするサービスLifeLogMapsを開発する.ライフログサービスが公開しているAPIを用いた場合と,マッシュアップAPIを用いた場合の二通りの開発を行い,両者の比較評価を行う.
著者
久米 出 波多野 賢治 中村 匡秀 柴山 悦哉
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
研究報告ソフトウェア工学(SE)
巻号頁・発行日
vol.2015, no.37, pp.1-8, 2015-03-05

逆回し (back-in-time) デバッガはプログラムのトレース (実行履歴) を記録して過去の状態の参照を可能する機能を有しており,デバッグに於ける診断のあり方を根本から変える可能性を秘めている.しかしながらその機能を有効に活用するためには,作業者が膨大なトレースの中から適切な実行時点を指定し,その状態の正不正を判定しなければならない.こうした指定や判定は作業者自身のプログラム理解に大きく依存している.オブジェクト指向プログラミングはプログラムの再利用性や拡張性が向上させる反面,コードの理解を困難にする傾向が指摘されている.我々はこうしたオブジェクト指向プログラムに固有な問題を解決するために,外挿診断法 (diagnosis by extrapolation) という手法を提案し,それを実現する逆回しデバッガを開発中である.本手法は指定された時点の実行文脈を,作業者の既知の情報を用いて抽象化する事によって,問題解決を実現する点に最大の特徴を有している.本論文では実用的なプログラムのデバッグ事例を通じて逆回しデバッガが実装すべき機能と手法の有効性の評価方法を考察する.
著者
大櫛 章裕 徳永 清輝 〓本 真佑 中村 匡秀
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. LOIS, ライフインテリジェンスとオフィス情報システム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.111, no.470, pp.195-200, 2012-03-01

我々は先行研究において,レシートに記載された購買履歴を蓄積して様々な消費者向けサービスに役立てる「レシートログ」の提案を行っている.本研究では,レシートログの一活用方法として,買い物支援サービス「スマショ」の提案・実装を行う.スマショは,買い物における「二重購入」および「買い忘れ」を防止するサービスである.二重購入は家に在庫があるのに同じ商品を買ってしまう問題,買い忘れは家に在庫がないのに買うのを忘れてしまう問題である.スマショは,ユーザがいつ何をどこで買ったかという購買履歴をレシートログAPIを利用して検索し,スマートフォン等のモバイル端末に提示して上記2つの問題を解決する.開発したスマショを被験者8名に実際に利用してもらい,有効性の評価を行う.
著者
松本 健一 中村 匡秀 水野 修 森崎 修司 大平 雅雄 門田 暁人
出版者
奈良先端科学技術大学院大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2011-04-01

本研究では,高い専門性を要するソフトウェア開発作業を,不特定多数の個人にインターネット技術を使って外注する「クラウドソーシング」と,それら個人間での「群集知形成」を支援する超分散開発基盤技術を開発した.具体的には,「多言語対応コミュニケーション・知識形成基盤」と「Lightweight & Massive PDCAサイクル基盤」の2つを開発し,実証実験によってその妥当性,有用性を評価した.個人を単位とした新たな超分散開発形態は,ソフトウェア開発における多重請負構造を解消し,開発リスク低減とソフトウェア品質向上をもたらす.
著者
井垣 宏 中村 匡秀 玉田 春昭 松本 健一
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.46, no.2, pp.314-326, 2005-02-15
参考文献数
26
被引用文献数
11

ホームネットワークに接続された家電機器を連携制御しユーザの快適性・利便性を高める,家電機器連携サービスの一実現手法を提案する.既存の機器連携システムでは,ホームサーバが家電機器を中央集権的に制御する方式が一般的である.しかしながら,家電機器の多様化・高性能化により,ホームサーバへの負荷集中や信頼性・相互接続性の低下が問題となる.そこで我々は,サービス指向アーキテクチャ(SOA)に基づいた新たな連携サービス実現方式を提案する.提案手法では,各機器が自己の機能をサービスとしてネットワークに公開し,他の機器が公開するサービスを互いに実行することで連携を行う.これにより,各機器はサービスを介して疎結合され,ホームサーバも不要となる.したがって,より柔軟で障害や負荷に強い連携サービスの実現が可能となる.本稿では,SOAに基づいて連携サービスを設計・実装するための枠組みを示し,Webサービスを用いたプロトタイプ開発を行う.また,連携サービスの評価尺度として,信頼性,負荷,結合度を定義し,従来システムと提案システムの定量的な比較評価を行う.This paper presents a method to implement the integrated services of networked home electric appliances, which provide more convenient and comfortable living for home users. The conventional methods generally employ a home server to achieve the integrated services. The server controls all the networked appliances in a centralized manner. However, as the number of sophisticated appliances increases, the centralized server suffers from the concentration of load, as well as a decline in the reliability and interoperability. To cope with this problem, we adopt the service-oriented architecture (SOA) for the implementation of the integrated services. In the proposed framework, each appliance exports own features as a service. The appliances autonomously execute the exported services one another to achieve the integrated services. Thus, the appliances are loosely coupled via the exported services, without the centralized home server. This enables more flexible, balanced and reliable integrated services. In this paper, we present a framework to design and implement the integrated services based on the SOA, and illustrate a prototype system developed with Web services. We also define three kinds of metrics (i.e., reliability, workload, and coupling) and conduct a comparative evaluation between the proposed and the previous systems.
著者
玉田 春昭 神崎 雄一郎 中村 匡秀 門田 暁人 松本 健一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ISEC, 情報セキュリティ (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.103, no.195, pp.127-133, 2003-07-10
被引用文献数
2

本論文では盗用の疑いのあるJavaプログラムの発見を容易にすることを目的として,Javaクラスファイルからプログラム指紋を抽出する方法を提案する.提案方法はプログラム中の特徴的な箇所である初期値代入部分,メソッド呼び出し部分などを抽出し,指紋として用いる.このプログラム指紋を用いることにより,Javaクラスファイルを互いに区別することが可能となる.検証実験において,J2SDK SE 1.4.1_02のクラスライブラリに適用した結果,提案手法により99.94%のクラスを互いに区別できることを確認した.