著者
安富 啓太 川人 祥二
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会誌 (ISSN:13426907)
巻号頁・発行日
vol.70, no.11, pp.880-885, 2016 (Released:2018-11-01)
参考文献数
23
被引用文献数
2
著者
河合 信宏 川人 祥二
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ICD, 集積回路 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.102, no.339, pp.75-80, 2002-09-19
参考文献数
7

本論文では,CMOSイメージセンサにおいて高ゲインカラムアンプを用いた際のアンプノイズについて述べる.画素部から信号を読み出す際に,カラムに並べたカラムアンプで増幅することにより,それより後段のノイズを小さく見せることができ,SNRの向上を図ることができる.ノイズ解析モデルを確立し,ノイズ解析を行ったところ,カラムアンプのゲインを大きくすることで,それより後段のノイズを低減できるだけでなく,カラムアンプ自身のノイズも低減できることが分かった.
著者
上窪 勇貴 渡邊 実 川人 祥二
雑誌
研究報告システムLSI設計技術(SLDM)
巻号頁・発行日
vol.2011, no.15, pp.1-5, 2011-10-17

近年,ロボットや自動車などに自律制御機能が要求されており,リアルタイムに画像認識が可能な組み込みシステムの開発が急務になっている.しかし,既存の組み込みシステムはイメージセンサ,プロセッサチップ,メモリチップから構成されることが多く,1000 フレーム/秒以上のリアルタイムな画像認識処理を実現する場合,プロセッサメモリ間の情報転送スピードとプロセッサの処理スピードに問題があった.近年では分散処理を目指しビジョンチップも開発されてきたが,多機能なプロセッサや大容量のメモリをコンパクトに実装することが難しく,画像認識まで行えるビジョンチップは未だ開発されていない.そこで我々は細粒度のプログラマブルゲートアレイをベースに高速動的光再構成型ビジョンチップの開発を進めている.本稿ではレンズアレイを使用した高速動的再構成型ビジョンチップアーキテクチャの試験結果について報告する.In recent years, development of a high-speed image processing system is required for autonomous robots, cars, and so on. Since such embedded system must execute image processing operations at 1000 frames/s, there are issues in transferring image information between a processor chip and a memory chip and in processing it. Up to now, some vision chips including processing elements have been developed. However, such vision chip can execute only simple image operations and its performance is insufficient. Therefore, we have been developing a dynamically reconfigurable vision-chip architecture. This paper presents the experimental results of a dynamically reconfigurable vision-chip architecture using a lens array.
著者
原田 孝一 川人 祥二 田所 嘉昭
出版者
The Society of Instrument and Control Engineers
雑誌
計測自動制御学会論文集 (ISSN:04534654)
巻号頁・発行日
vol.33, no.1, pp.1-7, 1997-01-31 (Released:2009-03-27)
参考文献数
12
被引用文献数
7 4

It is pointed out that the chewing operation is strongly related to one's health and development of brain cells. But our chewing number is decreasing recently, especially for children. We are requested to make a counting system of the chewing number by a dentist.We consider three methods for counting the chewing number using small pressure sensors, i.e., metal strain gage and semiconductor pressure sensor. The first one is the chin-strap detection method in which the system detects the small expansion of the chin strap with strain gages when one chews food. The second is the ear-plug detection method using a strain gage or a semiconductor pressure sensor. In this method, the small strain of the ear-plug is detected by these sensors. The last one is the head detection method in which the system detects the small expansion of the temporal muscle using the head-band with a semiconductor pressure sensor. These systems also can detect the chewing power.Comparing these methods, it is made clear that the head-band detection method has the best performance and its system can be used easily when one chews food. Its miscount is about 1.3 to 3.1[%] depending on food, and the circuit of this system can be put inside user's pocket.
著者
新井 俊希 安江 俊夫 北村 和也 島本 洋 小杉 智彦 ジュン スンウク 青山 聡 HSU Ming-Chieh 山下 雄一郎 角 博文 川人 祥二
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.40, no.12, pp.21-24, 2016-03-04

サイクリック系3段ADCを用いた画素サイズ1.1μmの3,300万画素240枚/秒3次元積層構造CMOSイメージセンサを開発した.裏面照射型で3次元積層構造を,ハイブリッドスタッキング技術を用いることで,画素部とアレイ状に配置したAD変換器を画素エリア内部で接続した.3段パイプラインのサイクリック-サイクリック-逐次比較AD変換器により,変換時間周期を0.92μsに高速化した.3段AD変換器の構成とハイブリッドスタッキング技術により,3,300万画素において240枚/秒の高フレームレートを初めて実現した.画素速度7.96ギガ画素/秒の高速読み出しを実現しつつ,ランダムノイズ3.6電子とセンサ消費電力3.0ワットを達成した.
著者
渡部 俊久 北村 和也 小杉 智彦 大竹 浩 島本 洋 川人 祥二
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.39, pp.29-32, 2015

有効33M画素,フレームレート120fps,階調12ビットの8Kスーパーハイビジョン用イメージセンサに搭載されている2段サイクリック型ADCの入出力線形性を向上する手段の1つであるデジタル補正技術では,ADCで発生する誤差を定量的に表す誤差係数を正確に見積もることが重要となるが,これまでは回路パラメータからの推定値を基に計算を繰り返して決定していたため,補正精度および実時間性に問題があった.そこで,誤差係数を,計測したADCの出力から信号処理によって正確かつ実時間で決定するためのADC動作方法および信号処理方法を提案し,基礎実験によって高精度かつ動的なデジタル補正に有効なことを確認した.
著者
古田 雅則 川人 祥二 宮崎 大輔
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映情学技報 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.26, pp.13-18, 2002
参考文献数
6

パイプラインA/D変換器におけるキャパシタミスマッチのディジタル補正値推定手法について提案する.提案する方式は,A/D変換器の積分非直線性特性を用い,直接キャパシタミスマッチの補正値を推定することができるため,多くのパイプラインA/D変換器アーキテクチャに対し適用することが可能である.試作した10-bitパイプラインA/D変換器に対し,本推定手法を用いたディジタル補正を行った結果,A/D変換器の信号対ノイズ歪比を56.5dBに,積分非直線性誤差の最大値を0.3LSBに,また,微分非直線性誤差の最大値を0.3LSBにそれぞれ性能を向上させることができた.
著者
佐々木 正明 川人 祥二 田所 嘉昭
出版者
The Institute of Electrical Engineers of Japan
雑誌
電気学会論文誌C(電子・情報・システム部門誌) (ISSN:03854221)
巻号頁・発行日
vol.121, no.8, pp.1312-1317, 2001-08-01 (Released:2008-12-19)
参考文献数
14

This paper presents a method for integrating gamma correction and gain control functions on a CMOS image sensor with logarithmic response. The proposed method is based on a fact that gain variation and level shifting in logarithmic compressed domain are equivalent to the gamma correction and the gain control, respectively, in the exponentially expanded domain. The prototype chip integrating proposed function is fabricated with triple-metal double poly-silicon n-well 0.6μm CMOS technology. As a result of calculation using measurement data of test circuits, the gamma value can be adjusted to 0.45 when the gain given in the logarithmic compressed domain is 0.741, and a gain of 20dB is obtained by the voltage level shift of 60mV.
著者
岩田 淳 香川 景一郎 川人 祥二 緒方 智壽子 谷田 純
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.39, no.17, pp.21-22, 2015-05-01

歯周病は日本人の8割が罹患していると言われている.現在,歯周病の診察は定性的であることが多く,時間を要するだけでなく医者の技量に依存する.短時間に多人数を診る集団検診においても簡易に適用でき,定量性をもった診察を可能とする技術が必要とされている.そこで我々は歯肉の三次元形状,酸素飽和度,全ヘモグロビンなどの定量性のある情報の取得と歯槽粘膜境の画像化を目標とし,デジタルデンタルミラーと呼ぶ多機能小型カメラを開発している.本研究では基礎研究として,コルクボードの三次元形状をマルチベースラインステレオを用いて計測した.
著者
原田 孝一 川人 祥二 田所 嘉昭
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MBE, MEとバイオサイバネティックス
巻号頁・発行日
vol.95, no.177, pp.61-68, 1995-07-22
被引用文献数
1

顎の退化が問題視されている現代の子供たちに、そしゃくの大切さを伝えることができれば、子供たちの健康の向上につながるものと考えられる。筆者らは、そしゃく回数を計測するシステムをできるだけ簡単に実現することを目的として、その検討を行なっている。本稿では、これまでのストレインゲージを用いたあごひも方式による、そしゃく回数検出の問題点を解決するために、ボタン型圧力センサを用いた耳栓方式、ならびにヘアーバンド方式を提案し、その精度を明らかにする。本システムを用いてそしゃく回数の計測実験を行なった結果、耳栓方式では誤差±8[%]以内、またヘアーバンド方式では±5[%]以内の精度でそしゃく回数が計測できることを確認した。また、ヘアーバンド方式を用いたシステムでは、そしゃくの強弱を表すそしゃく力の測定もできることを確認した。
著者
川人 祥二
出版者
静岡大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2010

本研究では、極短時間の光の変化を画素単位で捉える排出制御型電荷変調素子 DOM (Draining Only Modulator)を用いた高時間分解撮像デバイスとバイオイメージング、 超高分解能 3 次元計測への応用について研究を行った。DOM 素子を用いて試作した蛍光寿命イメージセンサにより 2.5ns と 10ns の蛍光寿命の差を明確に区別したイメージングが可能であることを示した。DOM 素子を用いた TOF3 次元計測に対しては、極短時間パルス光に対する素子応答を用いた高分解能距離計測方式を考案し、試作により 300μm の分解能(2ps の時間分解能)を得た。