著者
八塚 美樹 川嶋 朗 上野 栄一
出版者
富山大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011

若年女性層の冷えは、ダイエット志向に加えて、生活環境の乱れや生活習慣が関連すると考えられ、日常生活上でできる冷え対策プログラムを開発し、その有用性を検討した.複数例に四肢末端の冷えの改善、肩こり、目の疲れ、頭痛、腰痛、便秘の改善を認めた.若年女性層の冷えの対策には、冷えに関する基本的知識の提供、冷え意識を高めること、生活に即した方法の選択と継続的な介入が有用であることが示唆された。今後、症例数を増やし継続した介入研究が必要である.
著者
川嶋 朗 班目 健夫
出版者
日本補完代替医療学会
雑誌
日本補完代替医療学会誌 (ISSN:13487922)
巻号頁・発行日
vol.2, no.1, pp.75-79, 2005

日本には,漢方医学という伝統的な医療がある.漢方薬は 1895 年に一度廃絶されたが,1965 年には復権し,保険医療で認められるに至っている.最近では,カイロプラクティックやアロマセラピーなどの他国から輸入された相補(補完)・代替医療 Complementary and Alternative Medicine (CAM) がわが国でも広がりつつある.漢方医学以外の CAM に関する学会の設立は目白押しで,遅ればせながら CAM に取り組む気運が盛り上がりつつある.教育面では漢方医学が広く普及してきたが,その他の CAM についても少数ではあるが,教育を行う施設も出てきている.しかしながら,CAM の実践となると家庭医くらいで病院は数えるほどしかない.さらに統合医療となると実践施設はほとんど存在しないのが現状である.2003 年 6 月,東京の青山にわが国の大学としては初の統合医療実践施設が誕生した.西洋医学の専門家が CAM を中心に診療を行っている.筆者はその責任者である.本稿では,統合医療を実践するための問題点や現在行っているプログラムなどについて報告する.<br>
著者
野澤 由利子 新井 好史 川嶋 朗 原田 健一
出版者
天然有機化合物討論会
雑誌
天然有機化合物討論会講演要旨集
巻号頁・発行日
no.48, pp.517-522, 2006-09-15

The advanced Marfey's method has been developed to nonempirically determine the absolute configuration of primary amine including amino acids and secondary alcohols using liquid chromatography/mass spectrometry (LC/MS) under the reversed phase conditions. In this method, the resolution between the diastereomers derivatized with 1-fluoro-2,4-dinitrophenyl-5-L-leucinamide (L-FDLA) and 1-fluoro-2,4-dinitrophenyl-5-D-leucinamide (D-FDLA) is reflected by the difference of hydrophobicity of the two functional groups at the asymmetric carbon.. However, no effective method has been developed for the estimation of hydrophobicity so far. For this purpose, we introduced log D and applied it to relatively simple primary amines, amino acids and secondary alcohols in the present study. It was found that the difference of the retention times correlated with that of log D for both diastereomers based on experimental results obtained in this study. Furthermore, the method was successfully applied to penicillide. From these results the following procedure is proposed for the non-empirical determination of the absolute configuration of primary amine including amino acids and secondary alcohols: 1) estimate the hydrophobicity by the calculation of log D for two substituent groups at the asymmetric carbon. 2) locate the trans-type arrangement of the two more hydrophobic substituents in the L-DLA derivative and judge the asymmetric carbon to be R or S in the trans-type that is eluted first. 3) derivatize a desired compound with L- or D-FDLA and analyze by LC/MS. 4) compare the elution order with the prospective one and determine the absolute configuration of the asymmetric carbon. The developed method is being applied to more complicated compounds.
著者
川嶋 朗 班目 健夫
出版者
日本補完代替医療学会
雑誌
日本補完代替医療学会誌 (ISSN:13487922)
巻号頁・発行日
vol.2, no.1, pp.75-79, 2005 (Released:2005-03-11)

日本には,漢方医学という伝統的な医療がある.漢方薬は 1895 年に一度廃絶されたが,1965 年には復権し,保険医療で認められるに至っている.最近では,カイロプラクティックやアロマセラピーなどの他国から輸入された相補(補完)・代替医療 Complementary and Alternative Medicine (CAM) がわが国でも広がりつつある.漢方医学以外の CAM に関する学会の設立は目白押しで,遅ればせながら CAM に取り組む気運が盛り上がりつつある.教育面では漢方医学が広く普及してきたが,その他の CAM についても少数ではあるが,教育を行う施設も出てきている.しかしながら,CAM の実践となると家庭医くらいで病院は数えるほどしかない.さらに統合医療となると実践施設はほとんど存在しないのが現状である.2003 年 6 月,東京の青山にわが国の大学としては初の統合医療実践施設が誕生した.西洋医学の専門家が CAM を中心に診療を行っている.筆者はその責任者である.本稿では,統合医療を実践するための問題点や現在行っているプログラムなどについて報告する.