著者
西館 有沙 徳田 克己 水野 智美
出版者
富山大学人間発達科学部附属人間発達科学研究実践総合センター
雑誌
教育実践研究 : 富山大学人間発達科学研究実践総合センター紀要 (ISSN:18815227)
巻号頁・発行日
vol.10, pp.27-33, 2015-12

中学生を含む青年前期の子どもには,特に女児において,価値観や好みを共有できる少人数の仲間集団をつくる傾向が見られる(石田,2002)。石田・小島(2009)は,児童期から青年期にかけて多くの時間を共有し多くの活動をともにする仲間集団は,彼らにとって重要な意味を持っていると述べている。一方でこの時期には,グループの外にいる子どもたちを寄せつけないような強い排除が生まれやすいとされている(有倉,2011;有倉・乾,2007)。この発達段階にある中学生が,クラスメートである発達障害児の特性を理解し,良好な関係を保っていくために,教員はどのような指導を行うべきであろうか。本稿では,発達障害児に関するクラスメートの理解を促すための指導を,障害理解指導と呼ぶ。発達障害児の学級適応を図るにあたり,教員が発達障害児に対して,その特性に応じた支援を行う必要があることは言うまでもない。しかし,発達障害児への指導のみでクラス内の子どもたちの関係を良好に保つことはむずかしいのであり,クラスメートへの障害理解指導のあり方についても検討を進めていく必要がある。
著者
西舘 有沙 徳田 克己
出版者
富山大学人間発達科学部
雑誌
富山大学人間発達科学部紀要 (ISSN:1881316X)
巻号頁・発行日
vol.5, no.2, pp.41-49, 2011-03

In order to shed light on methods of giving confectioneries and desirable state of discipline, in the present study, we conducted a questionnaire survey on university students and mothers of young children. As a result, it was ascertained that some of the mothers of young children give confectioneries to their children without worrying about time and quantity. Moreover, it was also confirmed that around 40% of parents give confectioneries to children when they get cranky. In addition, based on the survey conducted on university students, it was ascertained that students who were not intervened with regard to eating confectioneries during childhood tend to eat more confectioneries on daily basis as compared to students who were disciplined during childhood.