著者
秋田 純一 村上 知倫 戸田 真志
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ICD, 集積回路 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.107, no.163, pp.159-164, 2007-07-19

近年のVLSI技術の進歩に伴うコンピュータシステム・ネットワークシステムの進歩により、我々が多くの電子機器を常時身につけて利用する、いわゆる「ウェアラブル・コンピューティング」が現実的となってきた。ウェアラブル・コンピューティングにおいて、身につける機器数が増大するのに伴い、ケーブルのひきまわしと、電源確保という2つの問題が深刻となってきた。著者らはこれまで、我々が普段から着用する衣服に着目し、これを導電性の布によって製作し、それを電力供給と通信に用いることでケーブルのひきまわしと電源確保の問題を根本的に解決するネットワークシステムTextile Netの開発を行ってきた。しかし従来のTextileNetシステムでは通信の信号振幅が大きいため、消費電力の低減と高速化に限界があるという問題があった。本稿では、直流電力供給に小振幅の通信信号を重畳する方式(DC-PLC)に基づくTextileNetの改良形について述べる。このDC-PLC方式の予備的な実験結果と、その結果に基づくトランシーバLSIの設計・評価の結果について述べる。
著者
ダニアル ケオキ 青木 孝文 戸田 真志 長谷川 晶一
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
研究報告エンタテインメントコンピューティング(EC) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2009, no.26, pp.15-20, 2009-02-28

カメラ画像から実世界の3次元情報を復元することが求められている。本研究では,実世界とCGを重畳させるために必要な3次元形状と運動認識をより効果に行うために尤度付き物理シミュレータの提案をする。A research to increase recognition of shape and movement for three-dimensional objects using physic simulator with probability consideration. By this,object recognition via camera is hoped to increase.
著者
戸田 真志 秋田 純一
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告. HI, ヒューマンインタフェース研究会報告
巻号頁・発行日
vol.2007, no.11, pp.iii-vi, 2007-02-09

今年で10回目を迎えるISWC2006(International Symposium on Wearable Computing)は、スイスMontreux駅前のGrand Hotel Suisse-Majestic(図1)を会場に、2006年10月11〜14日の4日間で開催された。ISWC2006に引き続き、同じMontreuxにて、10月15〜18日の期間でUIST2006も開催されたため、両方の会議に参加した方も多かったようである(筆者らは残念ながらISWC2006のみで帰国の途についた)。本年は16カ国から85件の投稿があり、査読の結果、口頭発表17件(Longpaper8件、Shortpaper9件)、ポスタ発表18件の計35件が採択された。投稿の内訳、採録数、採択率を表1にまとめる。[table]11日の午後から13日までがいわゆる本会議であり、最終日の14日はチュートリアル(午前セッション2件、午後セッション1件、終日セッション1件)が開催された。本会議は前述した口頭発表、ポスタ発表に加えて、2件の招待講演、パネル討論会、デモセヅションが開かれていた。
著者
荒井 悟 戸田 真志 秋田 純一 岩田 州夫
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告ユビキタスコンピューティングシステム(UBI) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2006, no.14, pp.293-298, 2006-02-17

ウェアラブルコンピュータ向けネットワークシステムであるTextileNetは,電源供給と相互通信の実装に伴うデバイスの配置自由度の損失を解消するために提案された.本稿では,TextileNetの機能再構成についてファームウェア更新に関わる煩雑な手順を問題と捉え,これを解決するためのアーキテクチャの提案・およびプロトタイプの実装と評価を述べる.このアーキテクチャは,ウェアラブルデバイスがTextileNetのデータ通信路を介してファームウェアを受け取り,自身のプログラムメモリを書き換えることを可能にするものである.これにより,ウェアラブルデバイスの配置自由度を損なわずに,TextikNetに機能再構成のためのシステムを組み込むことを可能にする.TextileNet was proposed to resolve the problem about flexibility loss of spatial arrangement that is caused by laying power line and communication line. But TextileNet has a problem, which is cumbersome firmware updating. In this paper, we propose an architecture that resolves the problem. And we implement and evaluate prototype of the system using the architecture. The architecture allows wearable devices to download firmware from network of TextileNet, and the devices can update their program memory by themselves. Implementation of the architecture actualizes functional replacement for devices. And the architecture does not impair nexibility of arrangement in space.