著者
小嶋 大亮 井上 亮文 星 徹
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
研究報告グループウェアとネットワークサービス(GN) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2014, no.49, pp.1-6, 2014-03-06

写真活用において多くの場合,写真を整理・検索するのは撮影者本人である.既存の検索手法では,Exif を利用した 「いつ・どこで・誰が・何を」 など被写体に関連するものを検索キーとしたものがほとんどであった.そのため,撮影者の主体的な体験などを検索キーとした撮影者にとって直感的な検索手法は実現されていない.本研究では,写真撮影と同時にそのときのカメラの仰俯角を写真とともに記録し,検索時にカメラの角度を変更することで,撮影時の姿勢に近かった写真を直感的に絞り込むことができるシステムを提案する.本システムでは,撮影時のカメラの仰俯角を利用し 「どのように」 撮影したかという主体的な体験を活用することで,似たような状況で撮影された写真だけを表示するなどの新たな検索手法を実現した.評価実験の結果,多少角度のずれがあったが,仰俯角での検索が正しく行われていることを確認した.The majority of the In most cases, photo search browsers are used by the photographers themselves, and the retrieval key is based on the five Ws (Who, What, When, Where, and Why). In this paper, we propose a personal photo retrieval browser based on photographer's subjective experiences. This system sends and records the following data when a photographer press the shutter button of the camera: (i) picture, (ii) elevating/depression angle of the camera. In search phase, we can retrieve those pictures by controling the tilt angle of a physical camera. Experimental results with our prototype system indicated that the subjects could retrieve intended pictures desipte some accuracy problems.
著者
堀口 悟史 井垣 宏 井上 亮文 山田 誠 星 徹 岡田 謙一
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.53, no.1, pp.61-71, 2012-01-15

HTML講義資料を用いるプログラミング講義では受講生が講義資料に自由にアクセスできるため,講師の意図した順序やタイミングで資料を閲覧させることが困難である.講師の意図したとおりに資料を閲覧させることができなければ,結果として受講生の講義内容に対する理解が不足してしまう可能性がある.本稿では,受講生個別の講義資料へのアクセス状況を閲覧ログとして収集・分析する授業進捗管理システムを提案する.授業進捗管理システムは閲覧ログに基づいて受講生がどのような状態にあるかを分析し,講師に提示する.実際にプログラミング講義において我々のシステムを利用したところ,遅れているのべ73%の受講生を検出できることが確認できた.
著者
谷川 嘉伸 中山 良幸 石崎 健史 林 俊光 星 徹
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.51, pp.197-198, 1995-09-20

LANの発展とパソコンの低価格化と高性能化に伴い,物理的に離れた人と同じ画面を見ながらリアルタイムに打ち合わせることを可能にする電子対話システム(例えば,パソコンベースのデスクトップ会議システム)が普及しつつある.従来のシステムでは,着信した電子メールに対して,電子対話で返信する場合に,電子メールアドレスとは異なるアドレス体系をもつ送信元の電子対話アドレスを調べたり,そのアドレスに対して電子対話の接続操作を行うといった繁雑な手続きをする必要があった.報告者らは,アドレス変換機能と電子メール内の送信者アドレス情報を取得するための電子メールシステムとの通信機能の方式を検討し,着信した電子メールに対して,簡単な操作で即座に電子対話で返信できる電子対話システムを提案する.
著者
谷口 禎英 堀口 悟史 井上 亮文 井垣 宏 星 徹
雑誌
研究報告マルチメディア通信と分散処理(DPS)
巻号頁・発行日
vol.2012, no.29, pp.1-6, 2012-09-06

ホワイトボード上に書かれた内容は,記録しておくことで後から議事録を作成するための資料や新たなアイデア創出のヒントとして再利用することができる.議論の途中経過を残すために保存された動画のログは,どの動画にどの議論が記録されているか分かりづらい.また,いつ,何が議論されているか分からないため効率的な振り返りができない.我々はこれまでに,ホワイトボードを用いた議論のログ動画を振り返りやすい形に再構成し提示するシステムを提案した.本稿では,これまでの研究概要に加え,新たに実装した Web コンテンツ生成のための動画処理手法とその精度評価について述べる.Notes on a whiteboard can be useful when we have to make meeting records. They can also provide us some tips for creating new ideas. However, reviewing the meeting video efficiently is difficult because we can not identify whether the video includes the target scenes until we open and play it. In this paper, we propose a review supporting system for meeting videos based on notes timeline. In this system, each highlighted note on a whiteboard is extracted and clipped out as a still image with its time stamp from the meeting video. Those images are sorted by the time stump, and are arranged along the seek bar. We can easily grasp when and what was discussed in the meeting videos from the sequence of those images. They can be used as the playing indexes of the videos. Experimental results showed that the precision and recall value of note-block extraction were 87% and 77%.
著者
堀口 悟史 井垣 宏 井上 亮文 星 徹 岡田 謙一
雑誌
研究報告グループウェアとネットワークサービス(GN)
巻号頁・発行日
vol.2013, no.17, pp.1-6, 2013-01-09

本研究では,プログラミング講義中の受講生の状態を講義後に詳しく見直すことで,講義各回や全体の改善支援を目的とする.この目的を達成するため,著者らが開発したシステムで記録した受講生の講義時間中の状態ログを,講義後にさまざまな観点から見直すことができるリフレクション支援ビューを提供する.提供されるビューはウェブ上で動作するブラウザベースのシステムである.本稿では,実際の講義で取得したログからどのような改善点が見つかるかを議論する.評価実験として,受講生 12 名によるプログラミング講義において講義時間中の状態ログを収集し,分析を行った.結果として講義資料の内容が十分であるか,遅れている学生へのフォローが効果があったのか等の議論をすることができた.
著者
石川 英章 室賀 嘉夫 星 徹 萩原 俊紀 矢野 彰一郎 澤口 孝志
出版者
公益社団法人 高分子学会
雑誌
ポリマー材料フォーラム講演要旨集 第13回ポリマー材料フォーラム
巻号頁・発行日
pp.207, 2004 (Released:2010-03-29)

我々は気体の拡散性と液体の溶解性を併せ持つ超臨界二酸化炭素(scCO2)流体を用いて、汎用結晶性高分子のラメラ繰り返し構造間の全ての非晶層に通常熱力学的に混じり合わない非晶性高分子を結晶が融解しない条件で分子分散させるナノハイブリッドの創製を目指している。既にイソタクチックポリプロピレン(ipp)にメタクリル酸メチル(MMA)を含浸・重合して調製したハイブリッドはiPPの結晶領域をほとんどそのまま保持し、生成したPMMAがPPのラメラ繰り返し構造間の非晶層にナノメートルオーダーで分散していることを見出した。本研究では結晶が融解する温度においても形成されたナノ分散構造が容易に崩壊しない分散系を調製し、その構造を解析した。
著者
吉内 英也 星 徹 河地吏司
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告グループウェアとネットワークサービス(GN) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2005, no.30, pp.57-62, 2005-03-18

複数のコミュニケーションアプリケーションをグループ化し,グループ内アプリケーションのプレゼンス情報について,処理ポリシーを設定できるシステムの検討を行う.メディアの種類,デバイスの競合状況などに応じたアプリケーションのグループを,ユーザが自分の要求に沿った形に設定することにより,精度の高いプレゼンス情報を他のユーザへ提供する機能を実現する.We propose management system for presence information based on grouping of communication application. In our system users can set application groups according to the type of communication media and resources that communication applications use. Proposed system also enables to configure processing rules of presence information in a group and provide high precise presence information.