著者
鍋田 啓太 今井 貴広 木村 昌臣 大倉 典子 土屋 文人
出版者
Japan Society of Kansei Engineering
雑誌
日本感性工学会論文誌 (ISSN:18845258)
巻号頁・発行日
vol.10, no.2, pp.287-294, 2011 (Released:2011-12-09)
参考文献数
18
被引用文献数
5 5

There are many reports of medical errors mainly caused by the similarity of drug names in Japanese such as ‘_??__??__??__??__??_’ (Amaryl) and ‘_??__??__??__??__??_’ (Almarl). In order to prevent such errors, one of the authors studied methods of measuring the similarity of drug names and implemented a search engine to find pairs of similar medicine names. However, the existing methods only evaluate sequences of common substrings. In addition, although some methods took the similarity of character (letter) shapes into consideration, they assumed that the similarity of each character pair is given, usually by hand. In order to define the objective similarity index of medicine names, it is also necessary to measure the similarity of character shape objectively. In this study, we propose a method to evaluate character similarity by image processing and apply the method to the medicine name similarity that we propose.
著者
木村 昌臣 鍋田 啓太 土屋 文人
出版者
日本知能情報ファジィ学会
雑誌
日本知能情報ファジィ学会 ファジィ システム シンポジウム 講演論文集 第27回ファジィシステムシンポジウム
巻号頁・発行日
pp.195, 2011 (Released:2012-02-15)

現在、抗がん剤に関して裁判にて係争中の事故があるが、そこでは副作用欄に書かれている副作用のうち焦点となっている部分の位置が論点となっている。医療安全の観点からは、副作用欄のなかでの記述位置に関わらずそれぞれが重大な意味を持つと考えられるが、実際のところどのような位置関係になっているかその傾向について調べた研究はない。そのため、本発表ではその傾向についての分析の結果について報告する。
著者
木村 昌臣 鍋田 啓太 大倉 典子 土屋 文人
出版者
横断型基幹科学技術研究団体連合(横幹連合)
雑誌
横幹連合コンファレンス予稿集
巻号頁・発行日
vol.2009, pp.93, 2009

医薬品の使用の安全性は、医薬品に関する医療事故を防止するためのキーとなるもののひとつである。これを担保するため、従来は医薬品の名称・外観が類似したものについての注意喚起や実務に採用しないなどの工夫がされてきたが、このような工夫にも関わらず、実際に事故が起こってしまったことを鑑みるとこれらの工夫だけでは対策として不十分と言わざるを得ない。本来、正しい医薬品を適切に使用するためには、用法・用量が正しいものであるかを使用者に確認させる必要があり、これにより使用の安全が担保されると考えられる。そのためには、各医薬品の用法・用量に関する情報を保持するためのデータベースが必要である。そこで、PMDAから公開されている医薬品添付文書情報のうち、用法・用量に関係する部分に対し、テキストマイニング手法を適用し、これに含まれている情報を抽出し、このデータベースのスキーマ定義に必要な項目を提案することを試みる。
著者
石田 啓継 木村 昌臣
出版者
日本知能情報ファジィ学会
雑誌
知能と情報 (ISSN:13477986)
巻号頁・発行日
vol.24, no.6, pp.1177-1182, 2012-12-15 (Released:2013-01-07)
参考文献数
5
被引用文献数
1 1

医薬品の安全な使用のための有効な分類の一つにその効能(薬効)による分類がある.例えばオーダリングシステムを用いて医薬品を処方するときに,医薬品の薬効分類番号と患者の疾患情報を照合することで誤投与が防止できると期待される.しかしながら,現在一般に用いられている「薬効分類番号」は「日本標準商品分類」の一部として与えられており,商品を分類するためのものであるために有効成分など別の観点が混在した分類であり,薬効のみを元とした分類ではない.また,この商品分類は 1990 年改訂のものであり分類基準が古いため,どの薬効分類にも当てはまらず,「その他」の薬効に分類される医薬品が多く存在する.そこで,本研究では医薬品添付文書に記載されているおける効能・効果のみに基づいた分類方法を提案する.
著者
尾形 篤史 木村 昌臣
雑誌
研究報告データベースシステム(DBS)
巻号頁・発行日
vol.2013-DBS-158, no.7, pp.1-6, 2013-11-19

CAP 定理は,2000 年に Eric A. Brewer が提唱した定理である.CAP 定理では,分散システムが持つべき 3 つの性質 (一貫性・可用性・分断耐性) のうち,少なくとも 2 つしか同時に満たせないと述べている.2002 年に Seth Gilbert と Nancy Lynch が CAP 定理の証明を可用性が常に成り立つという前提で行った.しかし証明では CAP 定理の各性質が成り立つ状況を網羅的に示しておらず,様々な分散システムに対して CAP 定理が成り立つことを示していない。また,CAP 定理の各性質は論文によって定義が異なり,曖昧であるという問題がある.そこで,本研究では,CAP 定理の各性質を厳密に定義するため,各性質の条件式をグラフ理論の隣接行列を基に定式化する.そして,シミュレーションによって分散システムを網羅的に検証し,CAP 定理の各性質が成り立つ状況の検討を行い,CAP 定理の一貫性と可用性,一貫性と分断耐性,可用性と分断耐性が成り立つ分散システムの条件を検討する.
著者
尾形 篤史 木村 昌臣
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
研究報告データベースシステム(DBS)
巻号頁・発行日
vol.2013, no.7, pp.1-6, 2013-11-19

CAP 定理は,2000 年に Eric A. Brewer が提唱した定理である.CAP 定理では,分散システムが持つべき 3 つの性質 (一貫性・可用性・分断耐性) のうち,少なくとも 2 つしか同時に満たせないと述べている.2002 年に Seth Gilbert と Nancy Lynch が CAP 定理の証明を可用性が常に成り立つという前提で行った.しかし証明では CAP 定理の各性質が成り立つ状況を網羅的に示しておらず,様々な分散システムに対して CAP 定理が成り立つことを示していない。また,CAP 定理の各性質は論文によって定義が異なり,曖昧であるという問題がある.そこで,本研究では,CAP 定理の各性質を厳密に定義するため,各性質の条件式をグラフ理論の隣接行列を基に定式化する.そして,シミュレーションによって分散システムを網羅的に検証し,CAP 定理の各性質が成り立つ状況の検討を行い,CAP 定理の一貫性と可用性,一貫性と分断耐性,可用性と分断耐性が成り立つ分散システムの条件を検討する.CAP theorem proposed by Eric A. Brewer in 2000. CAP theorem tells that it is impossible for a distributed system to concurrently have the following three properties: consistency, availability, and partition-tolerance. In 2002, Seth Gilbert and Nancy Lynch proved this theorem. However, in their proof. they assumed as system always guarantee availability. Namely, they did not discuss that every distributed system held CAP theorem. Moreover, in many other studies, three properties were not given a clear definition and were discussed ambiguously. In this study, we gave these three properties mathematical definitions based on an adjacency matrix. Based on this, we conducted a simulation to verify whether CAP theorem holds in every distributed system. Finally, we discuss the requirement of a distributed system that satisfy CA, AP or CP.