著者
姜 偉 奥富 正敏 杉本 茂樹
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. PRMU, パターン認識・メディア理解 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.103, no.585, pp.77-82, 2004-01-16

実環境における全方位の3次元情報の取得は、監視カメラなどのセキュリティや、バーチャルリアリティなどの分野で幅広い用途が考えられる。本論文では、2台のカメラを回転させることにより取得した4枚のパノラマ画像を用いて、全方位の3次元復元を行う方法について述べる。パノラマ画像は、回転角度ごとに各々の原画像から幅1ピクセルの2つの垂直スリツトを取り出して並べることにより作成する。距離情報は、水平および垂直エピポーラ拘束を利用し、3組のステレオペアによるマルチベースラインアルゴリズムによって獲得する。本論文では、提案手法が従来手法よりも測定精度が向上できると同時に、オクルージョンの問題も軽減できることを示す。また、合成画像並びに実画像を用いた実験を行い、提案手法の有効性を示す。
著者
杉本 茂樹
出版者
物性研究刊行会
雑誌
物性研究 (ISSN:08272997)
巻号頁・発行日
vol.81, no.1, pp.7-20, 2003-10-20

この論文は国立情報学研究所の電子図書館事業により電子化されました。
著者
杉本 茂樹
出版者
素粒子論グループ 素粒子研究編集部
雑誌
素粒子論研究 (ISSN:03711838)
巻号頁・発行日
vol.111, no.1, pp.69-90, 2005-04-20
著者
杉本 茂樹
出版者
一般社団法人 日本物理学会
雑誌
日本物理学会誌 (ISSN:00290181)
巻号頁・発行日
vol.68, no.8, pp.524-533, 2013-08-05 (Released:2019-10-17)
参考文献数
23

今から15年ほど前,弦理論の第二革命と呼ばれる大発展の最中に,4次元のゲージ理論と10次元のある曲がった時空における弦理論が等価になり得るという驚くべきアイデアが提案されました.このアイデアをクォーク間に働く強い力の理論である量子色力学(QCD)に適用すると,原子核の中に住むハドロンの物理を弦理論を用いて記述できるようになります.何故そんなことが言えるのか?それを利用すると何が言えるのか?弦理論,ブラックホール,余剰次元など,一見,ハドロンとは直接関係ないと思えるような様々な分野の物理が絶妙に絡んでくるので,分野外の読者にもなるべく分かりやすく解説したいと思います.
著者
杉本 茂樹
出版者
一般社団法人 日本物理学会
雑誌
日本物理学会誌 (ISSN:00290181)
巻号頁・発行日
vol.58, no.12, pp.903-907, 2003-12-05 (Released:2008-04-14)
参考文献数
13

長い間,超弦理論にはタキオンがないと思われていましたが,最近,いくつかの超弦理論はタキオン場を含むより大きな枠組みに拡張されることが分かってきました.このタキオニックな超弦理論の枠組みは,Dブレインなどの非摂動的な構造を理解する上で大変重要な役割を果たし,また弦理論の新たな定式化を与える可能性も秘めています.さらに,これらの超弦理論に基づく宇宙観も変革を迫られることになります。
著者
江口 徹 佐々木 節 杉本 茂樹 白水 徹也 高柳 匡 向山 信治 細道 和夫
出版者
京都大学
雑誌
学術創成研究費
巻号頁・発行日
2007

宇宙の創成やブラックホールは現代物理学の最大の謎である。これらの謎に挑戦する学際的、先進的な研究を日本の超弦理論と宇宙論分野の研究者が協力して行なった。ブラックホールの量子状態、インフレーション宇宙における非ガウス的揺らぎの生成、ゆらぎのスペクトルのスケール不変性等について非常に興味のある結果が得られた。また、合宿形態の勉強会を持つ事により、素粒子、宇宙論料分野の研究者の連携が強まった。